こち亀、あぶさん、クッキングパパ。連載が長すぎてツッコミどころが満載になった漫画たち

更新:2018/07/09

社会人ライフ

こち亀、あぶさん、クッキングパパ。連載が長すぎてツッコミどころが満載になった漫画たち

いくつもある長期連載の漫画の中には、昔より作風などが大きく変わっているもの、時代の流れなどを反映した結果、設定がおかしくなったものなどがあります。また、長期連載になった結果、ツッコミどころが満載になってしまう場合もあります。例えば、時代設定が昭和中盤だったはずが、高性能なパソコンが登場したりと......。

今回は、こうした長期連載漫画たちの「ツッコミどころ」を紹介します。

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●『こちら葛飾区亀有公園前派出所』

連載38年を誇る、超長寿漫画です。これだけ長くやっているわけですから、当然ながらツッコミどころは非常にたくさんありますが、一番大きいのは主人公の両津勘吉のキャラクターの変化でしょう。連載初期は「野球もできない」「電化製品に疎い」などの設定でしたが、いつの間にかスポーツは何でもできて、電化製品どころか軍事兵器まで操れるキャラクターになりました。作中で「頭の悪いゴルゴ13」と表現されるほどです(笑)。途中から、トレンドを取り入れた話題や商品を中心に話が展開する作風になったので、万能な主人公が使いやすくなったのかもしれませんね。

●『あさりちゃん』

2014年3月に最終回を迎えた『あさりちゃん』。学習雑誌の『小学二年生』をはじめ、いくつもの雑誌で連載されましたが、『小学二年生』では36年間も連載が続きました。主人公の浜野あさりは小学4年生の設定でしたが、もちろん漫画なのでずっと4年生のまま。36年間、ずっと小学4年生でした。恐らく長期連載作品の小学生の中で、最も長い期間学年が変化しなかった例でしょう。これに匹敵するのは、『コボちゃん』の田畑小穂ちゃんくらいでしょうね。

●『あぶさん』

『あさりちゃん』では長期連載期間ずっと年齢が変わらなかったケースを紹介しましたが、今度は律儀に年齢を重ねていった結果、とんでもないことになったパターンです。2014年2月に、41年間の連載を終え最終回となった野球漫画の『あぶさん』。主人公のあぶさんこと「景浦安武」は実際の時間と同じペースで年齢を重ね、プロ野球選手を引退した年齢はなんと62歳。しかもこの年齢になっても強打者として活躍していました。この年齢は、実際のスポーツ選手でいうと、元阪神の田淵幸一さんや元広島の山本浩二さんと同じです。誰もが「おかしい」と思うことですが、あぶさんは特別という人も多いのだとか。

●『ミナミの帝王』

俳優の竹内力が出演するVシネマの方が有名になっている感はありますが、原作の『ミナミの帝王』も100巻以上発売されている長寿漫画です。連載開始は1992年でしたが、連載が進むにつれて時代の変化に合わせて携帯電話が登場したりと、作品内ではそんなに時間がたっていないのに科学技術だけがどんどん進歩していきました。Vシネマ版でも、初期は車載電話などを利用していましたが、今では小型の携帯電話に変わっていたりします。

●『クッキングパパ』

『クッキングパパ』も今でも『モーニング』で連載中です。連載期間29年で、コミックスも127巻まで発売されています。作中の人物たちは実際の期間ほどではありませんが、少しずつ年を取っていっている設定なので、主人公の荒岩一味さんも30代から40代に、息子たちも小学生だったのが今では大学生になっています。もちろん容姿も大人っぽくなっているのですが......メインの荒岩一味さんだけは全く容姿の変化がありません。相変わらずアゴ出っぱなしです。周囲の人物だけ容姿が大きく変わっていくのはなんとも不思議な感じです。

他にも、長寿連載の金字塔『ゴルゴ13』はもちろん、30年たっても究極と至高の勝負をしている『美味しんぼ』、ライバル対決はいつになるのか不明な『はじめの一歩』なども100巻以上の長期連載漫画たちです。ゴールデンウィークなど長い休みはこうした読んでも読んでも終わらない漫画を読んで、つっこみどころを探してみるのもおもしろいかもしれません。

(貫井康徳@dcp)

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