●金毘羅船々(こんぴらふねふね)芸者さんと二人で向き合って座って、その間に台を据えて、上に小物(取りやすい大きさの物なら何でも可)を置きます。曲に合わせて交互に二人がその小物の上に手を載せていきます。手を載せたときに小物を取っちゃってもよいのですが、その場合は次に手を出すときに戻します。
小物がある場合には、出す手はパー、ない場合にはグーを出します。間違えたら負けです。曲が早くなっていくのでだんだん忙しくなります(笑)。
●野球拳三味線などに合わせて歌って踊り、じゃんけんで勝負を決めるもの。テレビの影響で「負けた方が脱ぐ」というイメージが強いですが、負けた方は罰にお酒を飲みます。
●陣取り芸者さんとペアを組んで、二組以上で戦います。各組はそれぞれ新聞紙の上に立ちます。じゃんけんで負けたら、その組は新聞紙を半分に折ってその上に立ちます。負けたら半分を繰り返して、立てなくなったらその組の負けです。
面積が小さくなってくると、芸者さんを抱っこしたりなどの工夫が必要でそのため盛り上がるといわれております(笑)。
他にも「虎拳」「おまわりさん」などといったお座敷ゲームがありますが、それらはぜひ皆さんがお座敷遊びを実際にする際に、芸者さんから聞いてみてください。
■花街の文化を残そう!——若い人にとっては「お座敷遊び」というと縁遠いものになってしまっていますが。
鈴木会長 そうですね。ただ、昔から伝わる「花街文化」というものが確かにあるわけです。でも現在では芸者さんの数も少なくなり、その文化を継承するのが難しくなっています。
例えば、円山町では、現在芸者さんはお一人しかいらっしゃいません。全国のかつての花街はどこも寂しい状況なのではないでしょうか。なんとかみんなで協力できないかと考え、「日本お座敷遊び協会」を作りました。
「花街文化」を若い人に向けて伝えていきたいと思っています。女性、また外国人にも「お座敷遊び」をアピールしていけたらと思います。
——ありがとうございました。
なかなか庶民には縁遠いと思われる「お座敷」ですが、最近では「一見さんお断り」ではないお店もあるとのこと。
もしお金の余裕があったら、一度「お座敷遊び」を体験してみるのはいかがでしょうか。
⇒『日本お座敷遊び協会』
http://www.ozashikiasobi.hana-machi.jp/(高橋モータース@dcp)