イギリスは11年。ブラジルは? 海外の義務教育制度ってどうなってるの?

更新:2018/08/20

社会人ライフ

イギリスは11年。ブラジルは? 海外の義務教育制度ってどうなってるの?

日本は義務教育が9年。小学校が6年で中学校が3年です。その後、高校などを経て、大学や短大などに進学するのが一般的です。では海外ではどうなのでしょうか? 海外の国々の、「義務教育の期間や制度」を調べてみました。

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■国によって似てるようで微妙に違う義務教育期間

●アメリカの場合


アメリカの場合はアメリカ全土で共通の義務教育制度はなく、州や区によってバラバラです。外務省が公開している情報によると、例えばデラウェア州のデルマー学区では「幼稚園年長1年、小学校5年、中学校3年、高校4年」の1−5−3−4制が義務教育です。ただし、この義務教育期間も州によって違うそうです。

●イギリスの場合

イギリスの場合は5歳から16歳までの11年間が義務教育です。プライマリースクール(5〜11歳)とセカンダリースクール(11〜16歳)に分かれています。14歳以上になると数学・科学・国語の必修教科の他に、好きな教科を選んで学びます。選択科目といった部分は日本に似ていますね。

●中国の場合

中国の義務教育は9年間です。小学が6年、日本の中学校に当たる初級中学が3年となっています。その後、日本の高校に当たる高級中学に進学し、さらに勉学に励みます。中国は受験戦争が他の国よりも激しいため、生徒は夜遅くまで残って勉強をしたり、その後、個人学習などに時間を費やしたりしているそうです。

●ブラジルの場合

今年、サッカーのワールドカップが開催されるブラジル。教育制度は、基礎教育(義務教育)が9年となっています。その後、日本の高校に当たる中等教育が3年あり、大学などに進学します。ブラジルの義務教育は以前は8年でしたが、制度改革で2010年から9年になりました。ちなみに、授業は午前の部と午後の部のどちらかを選択します。日本にもこの制度があれば、朝もゆっくり寝ていられますね(笑)。

●インドの場合

インドでは、小学校5年、中学校3年の8年間が義務教育となっています。しかし、前述のアメリカのように、州によって就学年数が異なる場合があるそうです。外務省の海外の教育についてのデータによると、インドでは「算数」と「理科」という理系科目が人気だそうで、さすが数字の「0」を発見した国ですね。

●サウジアラビアの場合

中東の国、サウジアラビアでは、2004年の閣議で正式に「義務教育」が制定されました。期間は初等6年・中等3年の9年間です。その後は、高校が3年、大学が4年と、日本と同じ6-3-3-4制です。朝の6時や7時など、早い時間から学習が行われるそうで、早起きが苦手な人にはつらいでしょうね。

●南アフリカ共和国の場合

アフリカ大陸にある南アフリカ共和国の場合、義務教育期間は日本と同じ9年間ですが、内訳がちょっと変わっています。日本の小学校に当たるプライマリースクールに7年間通い、その後ハイスクールに5年間通います。この5年間のうちの「2年間」までが義務教育となっています。

似ているようでちょっと違う世界の義務教育。年数だけでなく、授業時間など細かい部分でもいろいろと違ったりします。ブラジルの午前・午後制などは、ちょっとうらやましいと思いましたが、皆さんはどうですか?

(貫井康徳@dcp)

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