カチカチ頭の文系諸兄にとって、数学の授業についていけなくなった時期についての話というのは居酒屋なんかでのネタになります。サイン・コサイン・タンジェントって、なんだっけ? なんて真顔で言うと理系の人からは「学費泥棒」のレッテルを貼られ......。ある日を境に全く理解できなくなり、そのまま放置していたら1問たりともテストが解けなくなった。そんな文系の「数学離れ」についてアンケート調査しました。
Q.「数学」の授業にいつからついてけなくなりましたか?
1位 ついていけなくなったことはない......30.8%
2位 高校2年......19.6%
3位 高校1年......18.5%
4位 中学1年......8.5%
5位 高校3年......6.6%
6位 中学2年......6.5%
7位 中学3生......5.8%
8位 大学に入ってから......3.9%
【ついていけなくなった人たちのコメント】
「速度や塩分濃度を求める問題。まったく日本語の意味がわからずついていけなかった」(女性/22歳)
「中学の証明問題からわからなくなり始めた」(男性/22歳)
「何がわからないかもわからなくなった」(女性/22歳)
「2次関数のグラフ。グラフを理解しないまま放置してしまった」(男性/22歳)
「漸化式。どこが理解できていないのかが自分で分からないくらいについていけなくなった」(女性/22歳)
「数学Bが、圧倒的に空間把握のセンスがないと悟るくらいわからなかった」(女性/22歳)
「確率とベクトルが途中からわからなくなった。基本的な問題は公式を覚えているので解けるが、応用問題になると全然わからない時があった」(女性/21歳)
「高校に入ってから、今までの勉強量では追いつけないことに気づいたが、授業はどんどん進むので諦めてしまった」(女性/22歳)
「数学A、確率などの仕組みが理解できなかった」(女性/22歳)
「私文に決めてからは、一切授業も聞いていなかったので記憶すらない」(女性/22歳)
「線形代数。意味すら理解できなくなった」(男性/21歳)
「三次関数とインテグラル。目に見えない計算だけの世界は理解できない」(女性/21歳)
「空間が4次元を超えてわからなくなった」(女性/22歳)
意外にも(筆者だけ?)「ついていけなくなったことはない」が1位に! みなさん、文系だからといって理系科目にも手を抜かずにいたようです。次点には高2。高2といえば、三角関数や数列、ベクトルなど、本格的に難しくなってくる時期。筆者もここで挫折しました。そして驚くべきは、数学が始まる中1の時点で早くも挫折した人が8.5%と、決して少なくないこと。なかには「小学校の算数の時点であやしかった」なんて声も。
一度わからなくなるとその時点で取り残されてしまう「数学」の恐怖。でももしかしたら今、基礎から学びなおしてみたら意外とおもしろいのかもしれません。
文・オリスリス
アンケート:マイナビスチューデント調べ(内定学生469名)
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