街中でのキスは犯罪!? 日本と違う世界のキス事情

更新:2016/01/28

社会人ライフ

街中でのキスは犯罪!? 日本と違う世界のキス事情

日本では「キス」と聞くと、何となく恋人同士が交わすもの、というイメージがありますよね。でも、海外に目を向けてみると、挨拶として家族間や友人同士でキスを交わす国もあれば、公衆の面前でのキスが犯罪となる国もあるのです! 今回は、日本人にとっては驚きの世界のキス事情を調べてみました!



◯アラブ首長国連邦

イスラム教が主流のこちらの国では、公共の場での男女間のキスは「わいせつ行為」とみなされることがあるそうです。実際に、リゾート地としても有名なドバイでも、外国人が車内でキスをして逮捕されてしまった実例も。異教徒の外国人まで取り締まるのは厳しすぎる気もしますが、郷に入れば郷に従え。観光に行く機会があったら気を付けたいですね。



◯スペイン

スペインでは、男女間や女性同士が挨拶を交わすときにキスをします。両頬に1回ずつキスをしているようですが、実際は頬をくっつけているだけのことがほとんどのようです。その場合でも「ちゅっ」と音がするのでスペインでこの挨拶をDoes Besos(ドス・ベソス/2回のキス)と呼んでいます。ただし! 男性同士の場合やビジネスの場では、こちらの挨拶はしません。キスに慣れていない日本人としては、どのタイミングでキスをしたらいいのか戸惑ってしまいそうです。



◯トルコ

トルコでも挨拶をするときにキスをします。友人や家族との間で交わされる親しみを表すキスのほかに、年配の人に対しては相手の手の甲にキスをして、その手の上に自分の額を載せることもあります。こちらは尊敬を表すキスだそう。相手によって、どこにキスをするのかが変わってくるのですね。日本人も場合に応じてお辞儀の角度を変えたりしますが、それと似たような感じなのでしょうか。





◯中国

日本の隣国、中国のキス事情は思ったより開放的。日本だと公共の場でキスをする人はそれほどいませんが、中国では街の中やキャンパスで仲睦まじく熱いキスを交わす若いカップルをよく見かけます。同じ東アジア圏でもずいぶん事情は違うのですね! ちなみに雲南省の昆明市では、どれくらい長い時間キスができるのかを競う、カップルのキス耐久選手権も開催されているそうですよ!



◯インド

ヒンズー教徒が多いインドでは、人前での過度な男女のスキンシップはタブー。公衆の面前でのキスもご法度だそうです。しかし、過去に行われた調査では夫婦間のキスの回数が最も多かった国はインド。そして、感情表現としてのキスを最初にしていたのもインドだったそうです。すでに紀元前1000年ごろの叙事詩には男女間のキスの描写があるのだとか。宗教のイメージからか、男女の触れ合いもあまりオープンではない印象だったのですが、実はロマンチックなのかも?



一説によると、キスをすると愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシン分泌が促進され、心臓の動きが穏やかになるのだとか。さらに、幸福感をもたらすエンドルフィンも分泌され、キスをしている間はストレスから解放されるそうです。国によってキスの常識は異なりますが、好きな相手とのスキンシップが良い効果をもたらすというのは万国共通なのかもしれませんね。



文●松原麻依(清談社)

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