服を買いに行って気に入ったものに出会うと、すぐに衝動買い。そのときは満足して買ったはずなのに、後になってみると「これは買わなくてもよかったかも」と後悔する……。そんな風にガッカリしないための上手なお買い物法について、ファッションアドバイスなどを専門とする、パーソナルコーディネーター&コーチングコーチの良岡侑宙(よしおかゆう)さんにアドバイスをいただきました。
【「その服を着た自分」をイメージしてみる】
「衝動買いで後悔するのを防ぐには、それが本当に今必要なものかどうか、次の3つを自分に問いかけて判断する時間を持つといいですよ」(良岡さん)
・1週間後に見ても、欲しいと思う?
・その分のお金が1年後には2倍に増えているとしたら、他に使いたいことはない?
・手に入れたときの喜びと、買わなかったときのストレスでは、どっちが大きい?
問いかけてみて迷いが生じるようであれば、本当に必要ではない=買わなくてもいいものかもしれません。洋服の場合には、それを毎日の生活の中でどんな風に着るのか、それを着た自分はまわりからどんな風に見えるのか、具体的にイメージしてみます。
【似合うかどうか頭の中で考える】
「単にその洋服がカワイイとか気に入ったというだけではなく、どんな場面で着るのか、自分のどの服と組み合わせるのか、着回しはどのぐらいできるのかを考えてみましょう。高価なものなら長く着られる材質なのか。ワンシーズンしか着ない流行物だったら、それに見合った値段なのか。バーゲンで買った場合は、今シーズンまだ着る機会はあるのか、来年も着られそうなのかも冷静に考えてみましょう」(同)
【その場に流されないように、店員さんに一言ことわっておく】
店員さんに勧められると断れなくなってしまう人は、最初に声をかけられたときに「素敵ですね。今日はとりあえず見せてもらうだけのつもりですけど、いいですか?」と言っておくと、必要以上にしつこく話しかけられることはなくなり、ゆっくり見ることができるそうです。
「買わずにお店を出るときは、『ありがとうございました。また来てみます』とニッコリ挨拶しておくと、気まずい思いをしなくてすみますよ」(同)
【「自分のありたい姿」をイメージして、欲しいものリストを作る】
洋服の買い物を計画的にするために良岡さんがオススメするのは、どんなものが欲しいのかを具体的にイメージして、あらかじめ紙に書いて持っていく方法。
「衣替えの時期などに自分の持ち物を確認して、そのシーズンに必要なものをリスト化しておくのが理想。不要なものの整理整頓もできて一石二鳥です」(同)
【一カ月の服の購入限度を決めておく】
衝動買いを金銭面で後悔することの多い人は、お金をどのぐらい使ったのか常に意識しておくことも必要です。1カ月に使う購入限度額を決め、ざっくりでいいので、実際に使った金額をその都度手帳に書いておきます。それでも欲しいものに出会うと我慢できなくなってしまう人は、必要以上の現金やカードは持ち歩かないほうがよさそうです。
「他人の意見やその場の雰囲気に流されずに、納得のできるお買い物をするには、普段から自分がこんな風でありたいという姿をイメージし、それに近い写真を切り抜いたりしておくといいですよ。お店でも、なんとなく見て歩くのではなく、目的意識を持って見る癖をつけると、衝動買いで後悔することはグンと減るはずです」(同)
せっかくお金を使うなら、後悔することなく楽しく気持ちよく使いたいものです。お買い物上手になるためには普段からの心構えがポイント。購入時のうれしい気持ちが持続できるような買い物ができるようになるといいですね。
● 取材協力:
(美)ビジョンスタイルYOU
パーソナルコーディネーター&コーチングコーチ 良岡侑宙(よしおかゆう)
http://vision-style-you.com/
文●永井祐子(エフスタイル)
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