自己紹介の基本を押さえていても、うっかりNGワードという"地雷"を踏んでしまうこともあります。先輩たちの体験をもとに、内定式や懇親会で周囲が引いてしまうNG自己紹介を探ってみました。
調査期間:2010年7月9日~7月11日
調査対象:COBS ONLINE会員の社会人
調査数:109名(男性56名/女性53名)
調査方法:インターネットログイン式アンケート
まず、どんな自己紹介が聞く人にマイナスイメージを与えてしまうのでしょう。聞く側の立場になって考えてみると分かりやすいかもしれません。そこでCOBS ONLINE会員(109名)に、「他人の自己紹介を聞いて『自己紹介で言うべきトピックスではない』と感じたことはありますか?」と聞いてみました。
「ある」と答えた人の中で一番多かったのは、「自慢話」(30%)という結果になりました。本人や親の学歴、不幸自慢、彼女の話など自慢の内容はさまざまですが、特に"虎の威を借る狐"のような他人の自慢話は面白くないと感じる人が多いようです。他にも、「ネガティブな話」など、聞く人まで暗い気持ちになりそうな話もNGです。少数ながら、「下ネタ」という回答もありました。職場の自己紹介でこの話題は社会人としてふさわしくないので、もちろんNGです。
内定から入社までの時期に自己紹介する機会は多く、中には内定が決まってから部署に配属になるまでに5~6回も自己紹介をしたという先輩たちもいます。その時々によって聴衆の顔ぶれが違ってくるため、TPOに合わせた自己紹介の仕方が必要になってきます。
先輩たちが実際に見た、思わず首をかしげてしまうような場違いな自己紹介をご紹介します。
■「これから入社するのに、『3年以内に独立する』と公言した人がいた」(女性/警備・メンテナンス/技術職)
■「『なんとなく受けたらこの会社に受かりました』と言った人がいた」(男性/技術職/団体・公益法人・官公庁)
同期との本音トークならアリかもしれませんが、公の場では、これから入社する新人として、その会社で働く熱意を見せるべきでしょう。
そのほか、「前の人が笑いをうまく誘ったので自分もと思って、学生のときにウケた話をしたら社会人向けではなく、笑ってもらえなかった」(女性/クリエイティブ職/マスコミ・広告)という失敗をした人もいれば、逆に、「真面目すぎた」、「堅過ぎた」と反省している人も見受けられました。同じ年齢層だけが共有できる話題を用いたり、周りが知らないようなハイレベル過ぎる知識を披露したりすると、場の空気は一気に白けてしまいます。これでは、「空気が読めない人間」というレッテルを貼られかねません……。
場を読むためには、分身の術が必要です。自己紹介をしながらも、聞き手にもなれるよう、もう一人の自分を頭の片隅に用意しておきましょう。
美月あきこさんプロフィール(オールアバウト内)
著書:『たった1分でうちとけ、30分以上会話がつづく話し方』
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