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弁護士から野球の世界へ!
人生経験が無限に積めるのが
弁護士の魅力

京町法律事務所

坂口 裕昭

PROFILE

神奈川県横須賀市出身。東京大学法学部卒。2002年司法試験合格。2004年弁護士登録。兵庫県神戸市の「京町法律事務所」にて、金融・IT・不動産等の分野をはじめとした企業法務に携わる。2011年より弁護士活動を一時休業して、四国アイランドリーグplus「徳島インディゴソックス」球団代表に就任。 2013年より徳島弁護士会に登録替え。2015年、一般社団法人日本独立リーグ野球機構(IPBL JAPAN)の事務局長に就任。その後、四国アイランドリーグplus事務局長、同リーグ理事長、同リーグ運営会社である株式会社IBLJ代表取締役社長を経て、2020年2月まで同社取締役会長。契約締結交渉、スポーツ事故等のスポーツ法務が得意分野。また、2013年徳島県の教育委員に就任。学校をめぐる様々なトラブル、それを未然に防ぐ方法などについてアドバイスを行った。

This is my way Work style as a lawyer

リーグ・球団の代表として
歩んだ9年間のストーリー

Q
弁護士活動を一時休業してプロ野球チームの代表になった経緯は?

A

もともと企業法務を扱う弁護士として、四国4県を活動地域とするプロ野球独立リーグである「四国アイランドリーグplus」というプロ野球リーグのオーナーから経営上の相談を受けていました。帳簿を見ながらリーグ運営についてアドバイスをしているうちに、「徳島インディゴソックス」という球団の経営役員にお誘いを受けました。球団は地域の公器であり、活動範囲も多岐に及ぶため非常勤のような形で経営に携わるべきではないと考え、弁護士活動は一時休業し、球団経営に専念することに。それからはほぼ野球一筋ですよ。2011年に「徳島インディゴソックス」の球団代表に就任、その後四国アイランドリーグplusの事務局長、理事長・社長の任をいただきました。2019年10月末に四国アイランドリーグplusの理事長兼社長は退任して取締役会長となり、常勤から非常勤にうつり、2020年2月まで職を全うしました。

Q
球団代表とはどのような仕事をするの?

A

徳島インディゴソックスの球団代表をしている当時は、とにかく徳島県内を歩き回りました。球団を強くし選手を育成するとともに、球団の認知度を上げ、支持を集め、金銭的にも支援を募るため、チーム強化から、広報・営業活動まで全てをやっていました。
四国アイランドリーグplusの事務局長、理事長・社長になってからは、活動領域を四国全域に広げ、さらに四国外の地域や諸外国との交流にも力を入れました。リーグ全体の価値を高め、将来に向けた経営基盤を築くというのが主な活動内容です。この間、徳島県教育委員会の教育委員も務め、地域の教育、健康、福祉、産業振興、観光などの公務に携わることも多々ありました。
どんな場面でも、説得力のある論理的思考能力、適切なリスク判断能力、腹を据えた交渉能力など、弁護士として必要とされる能力が活かされたと思います。

代表の生活ってどんなもの?
現実のリアルライフとは

Q
球団、リーグの代表は実際どんな1日を過ごしているの?

A

球団、リーグの運営をする上で、ルーティーンのようなものはありませんでしたね。シーズン中は土日祝日こそが球団にとっての活動日ですし、シーズンオフも渉外に動いていました。思い返してみるとリーグや球団に関わっていた9年間、全く仕事を離れて休日を過ごすということは1日もなかったと思います。不測の事態も頻繁に発生しますし、いつでも適切かつスピード感のある決断ができるよう備えていました。でもこれは、スポーツの世界に限らず組織のトップとしては当然なのではないかと思います。空き時間には本を読んだり、映像を見たり、他のライブビジネスの現場に赴いたりして球団やリーグの経営、運営に活かせるものはないかとアンテナを張り続けていました。

Q
弁護士とリーグ・球団代表、それぞれどんなやりがいがあるの?

A

仕事をしていて嬉しい瞬間は、なんといっても人が笑顔になるところを見られることです。弁護士としては、法律相談の後に不安が解消し相談者が笑顔になってくれたとき。リーグ、球団代表としてはスタジアムへ観戦に来た子どもたちのはじけるような笑顔を見たとき。幸せそうな笑顔は何ものにも代えることができません。
もう一つ、どんな小さな仕事でも、この活動を通して新たな時代や世界を築いているという感覚を持って臨むことができました。掲げた夢や目標に近づいていると日々実感していくことがエネルギーになっていくと思います。

学生の方へのメッセージ

やってくる新時代に向けて
ニーズを汲み取る力をつけよう

世の中が多様化し、あらゆるボーダーが不明確になりつつある時代において、弁護士の職域とされる境界線も変わりつつあるのではないかと感じています。今後、AI技術の進化などにより、これまで当たり前のように受け入れられてきた概念や既存の価値体系はさらに崩れ、弁護士の世界に新たなニーズが生み出される可能性も高いでしょう。これまで弁護士業界は、どちらかと言えば閉鎖的な世界であったかもしれません。
しかし、だからこそ、こうしたダイナミックな動きの中で、皆さんの進む先には、新たなチャンスが広がっているようにも思います。
是非、皆さんの手で、新たな弁護士像を築き上げていって頂ければと思います。

提供:日本弁護士連合会