STEP1:時短そうじの3つの心得を知ろう!
- 心得① 短時間でいいので習慣化する
- そうじは一度にまとめてするのではなく、短時間のそうじタイムをもうけたほうが効率がよいもの。短時間とは、1分、4分、15分の3つ。それぞれご紹介します。
[1分そうじ]カンタンなことなので、毎日の習慣にしましょう。
- ・シンクの水滴を拭く・入浴後に水気を足で払う・換気扇を回す・朝、寝具に空気を通す
[4分そうじ]汚れは頑固になる前にとりのぞくのが正解。予防のそうじをやりましょう。
- ・調理後、ガス台を磨く・重層と酢で排水口を流す・玄関たたきのそうじ・照明器具のホコリをとる
[15分そうじ]週に1回は、ついてしまった汚れを落としてきれいな家をキープしましょう。
- ・トイレに洗剤を湿布する・カビにラップの湿布をする・台所用品のつけ置き・窓や網戸のそうじ
- 心得② 輝かせるべきところはきっちりと
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輝かせるべきところを輝かせておけば、家はきれいに見えます。逆にいえば、シンクや窓ガラスが薄汚れていると、きれいに見えません。こうした場所は、①水拭き ②乾拭き ③仕上げ磨き の3段階できれいに磨きあげましょう。
- 心得③ 汚れは放置してゆるめるのが時短の王道
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ついてしまった油汚れやぬめり汚れは、ごしごしやると時間がかかります。こうした場合は、放置してゆるめてからそうじするのが正解。グリル網や五徳などの油汚れは、重曹を溶いたぬるま湯にひたし、三角コーナーやストレーナーなどのぬめり汚れは、塩素系漂白剤につけ置きしてから、拭いたり洗い流したりしましょう。
STEP2:時短するためのそうじグッズを用意
市販のブラシでそうじしてもイマイチ汚れが落ちなかった経験はありませんか? そんなときは、高橋ゆきさん考案のツールがおすすめ。どこにでもある身近な道具でつくることができます。
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マンゴーカットスポンジ
スポンジに格子状の切り込みを、縦2本横3本入れれば完成。キッチンの五徳や網などを挟み込んで磨きます。
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軍手ぞうきん
ゴム手袋の上から軍手を装着すれば完成。使うときはゴム手袋の裾を折り返してください。(液だれが防げます)。ぞうきんが入りにくいすきまや細かい箇所をスムーズにそうじできます。
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三つ編みストッキング
ストッキングを半分に折って、真ん中の付け根部分を結んで3本にします。それを、ゆるめの三つ編みにすれば完成。蛇口などステンレス素材の仕上げ磨きに使います。
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ストッキングハンガー
針金ハンガーをひし形に曲げて、その上からストッキングをかぶせれば完成。高いところや掃除機が入らない家具のすきまに使えます。
STEP3:水まわりのそうじ術をマスターしよう
- 水まわりそうじのポイント
- キッチン、お風呂、トイレ、洗面所といった水まわりは、さまざまなものがある場所。そうじをするときは、キッチンなら調味料や鍋をしまったり、お風呂なら湯桶や椅子を浴槽のお湯のなかにつけおきするなどして、すっきりした状態で始めましょう。そうじ中は換気扇をまわしたり、窓をあけたりして換気しながら。ステンレスのシンクや蛇口はピカピカに仕上げたいので、乾布きんで拭いてから三つ編みストッキングで磨きあげましょう。
キッチン
- ■蛇口
- ①ふきんを軽くしぼって食器用洗剤をつけ、おおまかな汚れをふき取る
- ②歯ブラシで蛇口のきわの細かい汚れをとってから、水で濡らしたふきん→乾ふきんの順でふく
- ③三つ編みストッキングで仕上げ磨きをする
- ■ガスレンジ
- ①広げたゴミ袋に40~50℃のお湯を貼り、重曹を溶かし入れる。そのなかに五徳やカバーリング、グリルの網を沈めて、ゴミ袋の口をしばって、汚れ具合に応じて15分〜1時間程度つけおきする。
- ②五徳などを取り出して、マンゴーカットスポンジに食器用洗剤をつけて磨く。
お風呂
- ■浴槽
- ①お湯につかったあとの水を使い、温かいうちに喫水線にそって風呂用洗剤を吹きつけ、泡だったところで、お風呂のふたや桶、椅子なども入れる。
- ②時間が経ったら、お風呂のふたや桶、椅子を引き上げて、スポンジで汚れを落としてすすぐ。
- ③浴槽の喫水線に沿って、スポンジで磨き、お湯を抜きながら、浴槽全体の水垢を落とし、シャワーで洗い流す。
- ■排水口
- ①排水口のふたをはずして、重曹を粉のまま10~15gふりいれたあと、酢を注ぎ入れる。
- ②気泡がなくなるまで2、3分待ったあと、シャワーで勢いよく洗い流します。もし気になる汚れが残っていたら、歯ブラシでこする。
トイレ
- ■便器
- ①便器の中にトイレットペーパーを長めに切り、便器のふちにそわせるように敷きつめ、トイレ用洗剤を吹きつけ、10~15分ほど放置しておく。
- ②放置していたトイレットペーパーを流す。
- ③便器の細かいすきま部分やブラシの届かないふち裏は、軍手ぞうきんを使う。ふち裏は、軍手ぞうきんの指を差し込み、ぐるりと一周拭く。
- ④便器の細かいすきま部分やブラシの届かないふち裏は、軍手ぞうきんを使う。ふち裏は、軍手ぞうきんの指を差し込み、ぐるりと一周拭く。
- ■貯水タンク
- ①水受け部分に重曹を水でといたペーストを置き、スポンジのやわらかい面で力を入れずに磨く。
- ②手洗い吐水口の根元の汚れは歯ブラシで落とす。
- ②①とは別のスポンジに水を含ませて拭き、洗浄成分を洗い流すように水を流しながら拭いていく。
- ②乾いたぞうきんで水気をふき取ったら、三つ編みストッキングで蛇口をピカピカに磨く。
一人暮らしの部屋を汚部屋にするか、ぴかぴかの部屋にするかは、ちょっとした習慣の違いにあるのかもしれません。毎日、1分&4分のそうじタイム、週末には15分のそうじタイムをつくって、時短そうじ術にトライしましょう!
教えてくれたのは…?
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高橋ゆきさん
家事研究家/家事代行サービスのパイオニアであり、リーディングカンパニーである、株式会社ベアーズの取締役副社長。日本の暮らし方研究家としても、テレビ・雑誌などで幅広働く活躍中。2015年 には世界初の家事大学設立、学長として新たな挑戦をスタートしている。