一人暮らしは“自由気ままな成長体験” ワカモノの新たな生活を応援するWEBマガジン[きまま]

こだわりたいからあえての「1K」をセレクト!

Style

こだわりたいからあえての「1K」をセレクト!2019.3.29[kimama Interview]

フリーランスのグラフィックデザイナーとして活動するJさん。閑静な住宅地にあるマンションには、1Kという間取りをうまく生かしたこだわりの空間が広がっていた。自分の「好き」を優先させる、Jさん流の一人暮らし術とは?

Profile
■Jさん(36歳) ■職業:グラフィックデザイナー ■居住地:東京都世田谷区
■家賃:ヒミツ ■間取り:1K+トランクルーム ■築年数:12年

一人暮らしをしたきっかけは?

卒業前からひと足早くスタート
京都が実家のJさん。東京での就職が決まった大学4年生の1月には上京し、ひと足早く一人暮らしを始めたそう。
「初めての部屋は新築で気に入っていて、かれこれ11年間住んでいましたね。ただ、フリーランスとして独立し、自宅で作業する時間も長くなったので、もっと部屋を充実させたくなって新しい物件を探し始めました」

この物件を選んだ理由は何?

入り口に植えられた桜の木に惹かれて
半年ほどの物件探しののち、Jさんが巡り合ったのが、以前の住まいから徒歩10分ほど離れた住宅地にあるマンション。
「本棚を置くスペースが欲しくて、2部屋の間取りで探していたんですが、1Kのこの部屋に決めた一番の理由は、マンションの入り口に桜の木が植えられていたから。実家の庭に桜の木があったので、どこか親近感を感じたんです」
Jさんの部屋はマンションの1階だが、学生が多く飲食店で賑わう駅前から離れていることや、目の前が一軒家ということもあり「階数は気にならない」とのこと。
女性の場合、2階以上を条件にする人が多いかもしれないが、まわりの環境次第では1階を選ぶのもアリかもしれない。

お部屋のこだわりポイントを教えて!

レイアウトへのこだわりから、あえての1Kに
1Kというシンプルな間取りは、家具を自由にレイアウトできるというメリットもあったそう。
「2部屋という条件だと家賃との兼ね合いから、どうしてもひとつの部屋が狭くなってしまい、本棚を置いたら窮屈になりそうでした。でも、広々とした1Kで天井も高いこの部屋なら、これだけ大きな本棚を置いても圧迫感を感じなくて済むところも気に入っています」
仕事と趣味を兼ねた本やグッズが飾られた本棚。
趣味で集めているレゴやスター・ウォーズのビジュアルブック、画集や写真集などが詰まったJさんこだわりのブックコーナー。部屋の家具は基本的に「腰以上の高さにしないことで圧迫感を少なくしている」そうだが、モノが増えてしまってやむなく棚を追加したのだとか。
「もっと大きな本棚を置ける部屋が欲しいんですが、難しいところですね。マンションの地下には住民用のトランクルームがあって、そこにはレゴの『箱』まで保管しています(笑)」
お気に入りのキッチンと玄関スペース。
「キッチンには絶対、2口のガスコンロが欲しかった」とJさん。料理をするには少し手狭なものの、大きめのまな板をシンクにわたしたりと工夫しているそう。
「この物件の面白いところが、『玄関はここまで』という仕切りがないんです。靴のまま部屋まで来ようと思えば来られるんですけど、掃除も大変なのでドアの前で脱ぐようにしています」
玄関から部屋までのあいだにはシューズボックスをはじめ、洗濯機や冷蔵庫を収納できるスペースがあり、生活感をほどよく薄められるところもポイントだ。

一人暮らしの楽しみ方は?

好きなものをいっぱい置いて、リラックスできる空間づくり
Jさんの実家はお寺ということもあり、自分の部屋は「無駄に広かった」そうだが、現在の部屋のほうが逆に落ち着くという。
「いまの部屋のほうが動線が少ないし、好きなものをいっぱい置いても何も言われませんからね。私ってちゃんと『巣』をつくりたいタイプなので」
窓に向かってセットされたワークスペース。/趣味で始めたギターは仕事の気分転換にも。
音楽好きが高じて始めたギターのほか、仕事スペースとの仕切りにもなる収納棚の上にはレコードプレーヤーも。
「リラックスしたいときはソファに座ってレコードを聴いているか、読書をしていることがほとんどです。テレビは映画専用になっていてあまり見ませんね。だから、あえてテレビに背を向けるかたちでソファを置いています」
ソファはテレビと逆方向にレイアウト。プライベートスペースとの仕切りにもなっている。
「私の場合は同じ街に長く住んでいるので、顔なじみのお店も増えて、女性でも安心して一人で食事できるところもこの街を離れられない理由のひとつです」
もし引っ越しするなら次はどこへ?という質問に、「同じ街!」と即答だったJさん。運動不足解消に始めたボルダリングジムがある沿線の街も気になっているようだが、第二の地元ともいえるこの街は、Jさんの心をとらえて放さない様子。

Message

母親のスゴさがわかるし、想像以上に楽しいはず

「一人で暮らしてみて初めて、毎日の料理や掃除の大変さも知れたし、光熱費がいくら、生活費がいくらとお金にも意識的になれました。家事も子育てもしっかりこなしていた母親のスゴさを実感しましたね。自立もできるし、何よりも自分の趣味をギュッと詰め込んだ空間で生活できることは、想像以上にとても楽しいはず。できることなら始めたほうが良いと思います」
慣れない家事などに追われて悪戦苦闘するかもしれないが、それ以上の楽しい生活が待っているのが一人暮らしの魅力。毎日の生活が充実すれば、仕事にもより身が入りそうだ。

Recommendおすすめ記事