B級でも面白い! 巨大生物が襲ってくるパニック映画のおすすめ7選
映画には「生き物パニックもの」という系譜の作品群がありまして、大ヒット作『ジョーズ』はその最も有名なものでしょう。数ある生き物パニックものの中でも、巨大な生き物が襲い来る映画には珍作・怪作がたくさんあって、好事家から支持されています。今回は、この「でっかい生き物」襲来映画をピックアップしてご紹介します。
●『極地からの怪物 大カマキリの脅威』 ⇒ 巨大カマキリ
1957年のアメリカ映画です。北極で、火山活動により氷の中から巨大カマキリが出現。エスキモーさんの村を全滅させ、米軍基地を襲うなど大暴れします。その後、この超巨大カマキリは飛んで首都ワシントンへ向かうのです! ミサイルの直撃を受けますが全然平気でマンハッタントンネルへ逃げ込み、そこで最終決戦が……というお話。珍品ですがなかなか味わい深い映画です。
●『メガロドン』 ⇒ 巨大ザメ
2002年のアメリカ映画です。スピルバーグ監督の超傑作『ジョーズ』以降、サメパニックもの映画は星の数ほど作られました。サメをでっかくしようぜ! という方向でやっつけたのが本作。昔実際にいたメガロドンという巨大なサメが、海底調査の(海底に穴を開けた)結果やって来て、大暴れするというお話です。肝心のメガロドンが安いCGで実に残念。
●『ジャイアント・スパイダー大襲来』 ⇒ 巨大グモ
昔からクモに襲われる映画はたくさんあります。そもそもあんまり気持ちのいい生き物ではないので、怖がらせる映画の題材にはぴったりなのでしょう。これは、でっかいクモにしよう! と頑張った巨大グモものの一作で1975年のアメリカ映画。巨大なクモが町を襲撃するシーンは手作り感満載の特撮。今となっては陳腐でありますが、愛すべき作品です。
●『ザ・ロスト・ワールド/失われた世界』 ⇒ 巨大トカゲ
1960年のアメリカ映画です。原作は、シャーロック・ホームズでおなじみのアーサー・コナン・ドイルの同名小説。同作の1度目の映画化は1925年の『ロスト・ワールド』でした。このときは恐竜をストップモーションアニメで制作したのですが、本作ではトカゲやワニに背びれなどを付けて撮影。せっかくの工夫ですが、恐竜ではなくトカゲにしか見えません。現在では、小さいトカゲをでっかく見せた珍作として知られています。
●『人類危機一髪!巨大怪鳥の爪』 ⇒ 巨大鳥
1957年のアメリカ映画です。北極のレーダーが未確認飛行物体を捉えます。その飛行物体は旅客機を落とすなどの大活躍。調査の結果、巨大な鳥であることが判明します。戦闘機が出撃し、ミサイルを打ち込みますが全然効きません。それどころか返り討ちに遭う始末。また鳥の体が「反物質」でできていると科学者が言うのでさあ大変。新型爆弾を造って対抗しようとなりますが……というお話。怪鳥の造形が粗いことで有名な作品です(笑)。
●『テンタクルズ』 ⇒ 巨大タコ
1977年のイタリア・アメリカ合作映画です。ある海辺の町で不可解な事件が起こります。人が何物かに海に引きずり込まれるのです。調査の結果、巨大なタコがそれを行っていることが判明します。このタコをどうやって退治する!? というお話。『ジョーズ』以降大量に作られた生き物パニック映画の系譜につながる作品ですが、出来はもうひとつです。
●『戦慄!プルトニウム人間』 ⇒ 巨人
1957年のアメリカ映画です。ネバダ州の砂漠で実験が行われたプルトニウム爆弾に被ばくし、その影響で巨大化してしまう軍人の悲しみを描いた作品です。巨大化して精神に異常を来し、隔離されていた基地からラスベガスに行き大暴れするのです。でっかい人間を出しちゃえ! と極限までいった巨大生き物パニック映画です。ちなみに続編『巨人獣 ~プルトニウム人間の逆襲~』もあります。
他にも、裕福な女性が宇宙人に巨大化されてしまう『妖怪巨大女』(1958年のアメリカ映画)、放射能で巨大化したアリが襲ってくる『放射能X』(1953年のアメリカ映画)、巨大なハイイログマが国立公園で暴れる『グリズリー』(1976年のアメリカ映画)などなどがあります。最近では、このような巨大生き物パニックものはあまり見られなくなりましたが、好き者はけっこういますので、ぜひ製作をお願いしたいところです(笑)。
(高橋モータース@dcp)