【データを活用した企業研究の進め方!#2】子育てとキャリアを両立できる企業の見つけ方
3回にわたって紹介していく【データを活用した企業研究の進め方】。2回目は、子育てとキャリアを両立できる企業の見つけ方をご紹介します。
このデータに注目!
子どもが生まれたら子育てとキャリアを両立したいと思う人は、男性も女性も、ぜひ「男性の育児休業取得率」に注目してみてください。
実は、育児休業(育休)は、希望すれば必ず取得できるよう法律(育児・介護休業法)で定められており、厚生労働省の調査(※)では、女性の育児休業取得率は8割を超えています。そこで注目したいのが、「男性の育児休業取得率」。「男性の育児休業取得率」が高い企業は、企業独自の育児支援制度を導入していたり、子育てとキャリアを両立している社員を応援する企業風土があると考えられます。男性の子育てへの理解が深まることで、女性も子育てをしながら働きやすい職場が作られるという好循環が生まれるのです。
※平成30年度雇用均等基本調査
柔軟な働き方ができるか
子育てとキャリアとを両立させるには、育児休業から復帰してからの職場環境が重要なポイントになります。平均残業時間や有給休暇取得率を見て、残業はどのぐらいあるか、子どもが急に熱を出した時や学校行事などで有給休暇は取れる環境かという点も調べておきましょう。
また、貴重な人材が育児や介護で退職せずに働き続けられるよう、さまざまな制度を導入している企業が増えています。テレワークやフレックスタイム制度などを利用しながら、柔軟に働き続けられる環境があるのかも、注目すべきポイントです。
厚生労働省のデータベースで企業研究をする
企業の育児休業取得率や残業時間、有給休暇取得率のデータは、厚生労働省が運営する「女性の活躍推進企業データベース」で調べることができます。
1万社以上の「働き方情報」が集約されていて、スマホでも簡単かつ無料で検索することができます。女性活躍推進法という法律に基づいて運営されているサイトですが、女性だけでなく、男性も参考になるデータが多く掲載されています。
まとめ
子育てとキャリアの両立ができる企業を探すためには、育児休業取得率だけでなく、平均残業時間や有給休暇取得率など、さまざまなデータをあわせて読み解くことが大切です。
次回は、【データを活用した企業研究の進め方!#3】「くるみん?えるぼし?企業認定マークをまとめて解説」を紹介します。
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提供:厚生労働省