ビジネス文書の書き方講座 - 文書作成の際のマナーを知ろう【ビジネスマナー辞典】第6回

更新:2016/11/10

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ビジネス文書での頭語と結語の使い方

手紙や文書特有の言葉で、「こんにちは」、「さようなら」にあたるものです。たとえば、『拝啓』は「謹んで申し上げる」という意味。頭語と結語の組み合わせは決まっているので間違わないように注意しましょう。

NG例
×「拝啓 ............お願いします。......早々」(頭語と結語の組み合わせが違う)
×「拝啓 ............」(結語なし)
仕事上の手紙は、頭語や結語、時候のあいさつなど、正式な書式にのっとって書かないと失礼にあたります。


ビジネス文書での頭語と結語一覧表

用途 ⇒頭語 / 結語
一般的な文書 ⇒拝啓・拝呈 / 敬具・拝具
特に儀礼的な文書 ⇒謹啓・恭啓 / 敬白・謹言
返信する場合 ⇒拝復・復啓 / 敬具・拝具
急用の場合 ⇒急啓・急白 / 草々・不尽
前文を省略する場合⇒前略・冠省 / 草々・不尽
再度出す手紙 ⇒再啓・追啓 / 敬具・拝具
訃報 ⇒ 頭語なし / 合掌・敬具

ビジネス文書で使える! 時候のあいさつ

1)時候のあいさつ
文書の目的、内容によっては、頭語のあとに「時候のあいさつ」の一文を入れます。日常の会話でも「暖かくなってきましたね」というあいさつをします。それがビジネス文書では、「陽春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」というあいさつ文になります。季節や月ごとに決まった言い回しがあるので、社会人として代表的なものを覚えておくのは必須です。

2)時候のあいさつ例
1月 新春の候 / 初春の候 / 厳寒の候 / 寒気厳しい折から
2月 余寒の候 / 晩冬の候 / 立春の候 / 梅のつぼみがふくらみ始めた今日この頃
3月 早春の候 / 浅春の候 / 雪解けの候 / 春一番がふき/ようやく春めいて
4月 晩春の候 / 春暖の候 / 陽春の候 / 桜の便りが聞こえてくる今日この頃
5月 新緑の候 / 若葉の候 / 薫風の候 / 風薫る爽やかな季節となりました
6月 梅雨の候 / 初夏の候 / 麦秋の候 / 梅雨の季節となりました
7月 盛夏の候 / 大暑の候 / 猛暑の候 / 暑さ厳しい折から
8月 残暑の候 / 晩夏の候 / 秋暑の候 / 残暑厳しい折から
9月 初秋の候 / 新秋の候 / 新涼の候 / 美しい秋晴れが続いております
10月 仲秋の候 / 秋冷の候 / 紅葉の候 / そろそろ、街路樹が色づき始めました
11月 晩秋の候 / 向寒の候 / 霜冷の候 / 冬の気配が感じられる今日この頃
12月 初冬の候 / 師走の候 / 寒冷の候 / 今年も残り少なくなってまいりました

※季語をマスターしたら、その季節に応じて、あなたが感じた自然の移り変わりを素直に文字として表現してみましょう。きっと、相手の心に響く手紙になります。

次のページ覚えておくと便利! ビジネス文書で使える慣用句

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