社会人の1カ月お小遣い額平均は?お金が足りないときの「苦肉の策」堂々の第1位となったのは…? #Z世代pickフレッシャーズ

2025/07/02

社会人ライフ

こんにちは!リリースピッカーの杏奈です。何にお金をかけるかは、その人次第。あなたは何を優先しますか?今日はお小遣いに関するお話です!

株式会社ビズヒッツは、社会人500人を対象に「お小遣いが足りないときに我慢するものに関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化した。

あなたが月々自由に使えるお金は、いくらくらい?また、その額に満足している?働く人のお小遣い事情には、リアルな声や願望がつまっているもの。

そこで今回Biz Hits Career blogが、社会人500人に「お小遣いが足りないときに我慢するもの」についてアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめた。調査結果に対して、水野総合FP事務所代表の水野崇氏考察している。

お小遣いが足りないときに我慢するもの1位は「外食」

社会人500人に「お小遣いが足りないときに我慢するもの」と聞いたところ、1位は「外食(36.0%)」、2位は「おやつ(23.6%)」だった。お小遣いが足りないときに我慢されやすいのは、食に関連する費用であることが分かる。

また「ファッション」「美容」「娯楽費」「嗜好品」など、生活必需品とは言えない経費や「プチ贅沢」も節約の対象となる傾向がある。

<1位 外食>

・友人との外食(30代 女性)

・昼飯を自炊に変える(30代 男性)

・昼食や飲み会費用など外食代(50代以上 男性)

外食費は「頑張れば自炊できる」「自炊に比べて出費が大きい」などの理由で、節約を意識したときに削られやすい費用。今回は社会人へのアンケートであることから、ランチ代や飲み会代を削ると答えた人が多くなった。

また友人との外食を削ると言う人もいて、交際費としての外食代も削られていることがわかる。

<2位 おやつ>

・食後のデザート(30代 男性)

・コンビニスイーツを我慢することが多いです。ちょっとした癒しだけど積み重なると意外と出費になるので、「今日はやめとこう」と自分に言い聞かせてます(40代 女性)

・少し高級なスイーツを我慢する(50代以上 女性)

好きなおやつを食べることは日常生活における癒しであり、リラックスをもたらしてくれる。しかし食事と違って「必須」というわけではない。

また1回あたり数百円程度の支出ではあっても、積もり積もると大きな出費になることから、お小遣いが厳しいときには我慢する人も多くなった。

<3位 ファッション>

・オシャレが好きなので服をよく買いますが、我慢します。我慢しても「どうしても欲しい」と思うときは、3日ほど日を空けて「まだ欲しい」という感情があったら買うようにしています(20代 男性)

・衣服などすぐに必要でないもの(30代 女性)

・洋服などは「今持っている洋服を着こなせば何とかなる」と考え、我慢する(50代以上 女性)

洋服やカバンについては、「すぐに必要ではない」「今あるもので何とかなる」などの意識で、お小遣いが厳しいときには後回しにされやすくなる。

また欲しい気持ちを一旦抑えて時間をおくことで、冷静な消費につなげている例もあった。

<4位 お酒>

・晩酌のビールです(30代 男性)

・夜楽しみにしているビールを我慢しています(50代以上 女性)

おやつ同様に日常生活の楽しみとしている人も多いのが、アルコール。しかし「嗜好品」「飲み過ぎは健康に良くない」という意識も高いものなので、お小遣いが厳しいときには削られやすくなる。

嗜好品は支出の優先順位が下がりやすいことがわかる。

<5位 飲み物>

・コンビニで買うコーヒー(20代 女性)

・外出先で飲み物を買うのを我慢して、家から水を持って行く(30代 男性)

・昼休憩のコーヒー代(40代 男性)

食後のコーヒーがリラックスタイムになっている社会人も多い。

「コンビニやカフェのコーヒー」「ペットボトル飲料」などへの支出は「ラテマナー」と呼ばれる。

1回1回は小さな額でも、1カ月単位などで見るとまとまった額になるので、我慢している人も多くなった。

代替策としては「自宅からマイボトルで飲み物を持参する」などがある。

<同率5位 美容>

・美容室の回数を減らす(20代 女性)

・コスメ。今持っているもので代用できるので(20代 女性)

・ネイル代やコスメなどの美容を我慢しています(30代 女性)

美容関連費用は、化粧品であれば「今あるもので代用可能」といった理由で削られやすくなる。また美容室やネイルも「頻度を減らしても何とかなる」「カラーはセルフでもできる」といった理由で削られやすい傾向に。

社会人として見だしなみはもちろん気になるものの、優先順位としては衣食住より後回しになると考えられる。

<7位 日常の食費>

・日々のご飯(20代 女性)

・食料品の買い出し(50代以上 女性)

・朝ご飯を食べずに、会社のコーヒーでしのぐ(50代以上 男性)

日常的な食事でも、「食事を抜く」「安く済ませる」などの工夫がされていた。生活や健康な必要な出費であるにもかかわらず、節約対象としている人がいるとわかる。

食事を抜くことは健康・体調に影響する可能性があるため、やりすぎには注意が必要。

<8位 ゲーム>

・趣味のカードゲーム代です(20代 男性)

・スマホゲームへの課金(30代 男性)

・趣味にかかる費用。今はやりたいゲームを1本買わないで我慢(50代以上 女性)

ゲームなどの趣味関連は、「生活に必須ではない」と判断されることも多い費用。「やりたい」「ゲームが生きがい」という思いはさておき、実際にはゲームをしなくても、仕事はでき、生きていける。また無課金で遊べるゲームも多い。

衣食住に比べると優先順位が低いため、「お小遣いが厳しいときは我慢する」という人も多くなった。

月のお小遣いの平均は2万9,236円

「月のお小遣いの平均」を聞いたところ、平均は2万9,236円。ただボリュームゾーンは10,000円以下で、「0円」「なし」という人も。

10万円以上など一部の「お小遣い長者」が平均値を引き上げている。

月のお小遣いの理想額は6万6,713円

理想のお小遣い額の平均は、6万6,713円だった。ボリュームゾーンは4万円超5万円以下です。実際のお小遣いの平均額との差額は3万7,477円となった。

<希望額3万円以下の人のコメント>

・2千円で十分。自宅でご飯を食べているし、元々あまり物欲はないから(40代 女性)

・3万円。飲み会に誘われたときに「お金がないから」なんて言いたくない。付き合いでカフェに行く時も自腹なので、30,000円くらいないと昼飯を食べられない。もし余ったら貯金にも回せる(40代 男性)

・1万円。弁当を職場にもっていっていますが、たまには外食したいです(50代以上 女性)

「物欲が少ない」「自炊や節約が前提」「最低限の娯楽や交際費を確保したい」という考えが多くなっている。節約することが前提にありつつも、たまの贅沢や必要経費は確保しておきたいというパターンという。

<希望額3万円超10万円以下の人のコメント>

・10万円。化粧品をちゃんとそろえたり、美容にお金をかけたりしたいから(30代 女性)

・4万円。ファストファッションばかり購入しているので、たまにはいい洋服も買いたい(40代 女性)

・6万円。同僚や友人との付き合い飲み会などに対応できる金額(50代 男性)

「美容・ファッションなどの自分磨きに投資したい」「交際費を気にせず使いたい」など、生活をより豊かにするための予算を求める声があった。節約よりも、日々の豊かさの比重が多くなっている。

<希望額10万円超の人>

・15万円。推しているバンドの遠征に行きやすくなるから(20代 女性)

・15万円。ゴルフなど、避けられないお付き合いにお金がかかってしまう(40代 男性)

・20万円。海外旅行へ行ったり、美味しいものを食べたり、質の良い洋服を揃えたりすると、今の物価では20万円くらい自由に使えるお金がほしい(50代以上 女性)

「推し活」「ゴルフなどの高額な社交」「旅行や趣味」といった、贅沢や非日常的な楽しみを満喫したいというコメントが寄せられた。「付き合いにお金がかかる」「好きなことにお金を惜しみたくない」という人達だという。

お小遣いが足りないときの苦肉の策は「私物を売る」

「お小遣いが足りないときの苦肉の策」を聞いたところ、圧倒的1位は「私物を売る(32.6%)」だった。2位「副業で稼ぐ(12.4%)」、3位「ポイントを使う(12.2%)」が続く。

お小遣いがないけれど支出を減らせない場合には、「私物を売る」「副業」「ポイ活」などで使えるお金を増やす必要がある。

「貯金を崩す」「家族を頼る」なども、手元のお金を増やす方法であり、全体的には我慢するよりもお金を確保する人が多くなった。

<1位 私物を売る>

・大事にしていた書籍を販売する(40代 男性)

・フリマサイトで不要なアイテムを売ったり、必要ないものをリサイクルショップに持ち込んだりして、少しでも現金を調達します(40代 男性)

最も多かったのは私物を売却して現金を手に入れる方法だった。「職場が副業禁止」「忙しい」など、副業できない状況にある人でも取り組みやすいといえる。

フリマアプリやネットオークションのほか、リサイクルショップで現金化している人もいる。

<2位 副業で稼ぐ>

・単発のバイトに行く(20代 女性)

・副業アプリで小銭を稼いでいます(40代 男性)

副業の方法は「クラウドソーシング」「単発・スキマバイト」などが多く挙がった。最近では副業を行うためのプラットフォームも増えており、比較的取り組みやすくなっている。

お小遣いが厳しくなってから副業していると収入を得るまでに時間がかかることもあるため、普段から副業しておいて、困ったときに副業収入を使う人もいるという。

<3位 ポイントを使う>

・ポイ活で貯めたポイントを使っていく(30代 女性)

・ポイントサイトで貯めたポイントを電子マネーに変える(40代 女性)

ポイ活で貯めたポイントは、電子マネーなどに変えて現金代わりに使える。そのため普段からコツコツと「ポイントサイトの利用」「クレジットカード利用で貯めるポイント」を蓄積しておき、お小遣いが厳しいときに使う人もいた。

<4位 貯金に手をつける>

・どうしてもお金が必要な時は、貯金から切り崩しています。しかし貯金も15万円しかありませんし、最低10万円は持っていないといざという時困るので、苦肉の策もあまり使えない状態です(30代 男性)

・手を付けないと決めていた通帳から出す(40代 女性)

・独身のときの貯金を下ろす(50代以上 女性)

困ったときの予備費としてとってある貯金があるなら、比較的罪悪感少なく利用できる。しかし「定期預金を解約する」「使わないと決めていた貯金を崩す」など、最後の砦として位置づけた貯金に手を出した人もいた。

貯金を崩すことには、心理的な葛藤やハードルがあることが伺える。

<5位 家族に助けてもらう>

・兄弟や親から借りる。無理ならカードローンを使う(30代 男性)

・妻に頼み込んでお小遣いを前借りする(40代 男性)

家族であれば返済期限なしかつ利息なしで貸してくれることが多いため、カードローンやキャッシングよりも家族に頼る人が多くなっている。また親や祖父母などに「お小遣いちょうだい」と頼む人もいた。

「緊急のときだけ」という声もあり、家族とはいえ頼ることへの抵抗感があることや、心理的なハードルも感じられる。

<6位 とにかく我慢する>

・我慢。しばらくは推し活をしない。休日もお金がかかるところに行かない(20代 女性)

・ひたすら我慢。安くなるまで我慢して耐える。絶対SNSは見ない(50代以上 女性)

シンプルな「我慢」ですが、精神的な強さは求められる。そのため「SNSを見ない」「欲しいものを検索しない」「出かけない」など、誘惑を避ける工夫をしている人もいた。

<7位 食費を削る>

・昼食を抜く(20代 男性)

・極限まで食費を減らしてダイエットする(30代 女性)

・「もやし」「豆腐」「納豆」で生活(50代以上 女性)

生活の質が下がったり、「お腹が空く」など体調面に悪影響が出る可能性のある、まさに苦肉の策。変動費の中で食費は削りやすく、即効性はありますが、食事を抜くのは体調に支障が出ない範囲にしてほしい。

まとめ

月々のお小遣いの平均額は約2万9,000円で、理想額は約6万7,000円となっている。理想と現実には大きな開きがあることから、「本当はもっと使いたいのに」と我慢している人も多いことがうかがえる。

我慢されやすいのは食関連の経費で、とくに「外食」「おやつ」などの贅沢が削られる傾向にある。

お小遣いが足りなくて厳しいときには、支出を我慢するのではなく「私物を売る」「副業をする」などで収入確保に動く人が多数派となった。フリマアプリやクラウドソーシングなど、収入確保の手段が幅広くなったことを反映しているとも考えられる。

▽水野 崇氏の考察

20代〜50代のビジネスパーソンが、「お小遣いが足りないとき」に最も我慢しているのは「外食」。「おやつ」と合わせると約6割を占め、さらに「お酒」「飲み物」を含めて全体のおよそ8割に達し、食に関わる節約を優先している様子が伺えます。 

「食費」の節約方法として、外食やコンビニの利用を控え、自炊やお弁当、飲み物はマイボトル持参に切り替えるケースも目立ちます。おやつやコーヒーなどのリラックスタイムは、回数を減らして節約している人が多いのではないでしょうか。 

お小遣いの「平均額」は、「理想額」の半分以下といった結果でした。物価高騰が続く状況下では支出を抑えるだけでなく、副収入を得る行動にシフトする人も増加。不用品をフリマアプリで売る、副業を通じて収入源を広げるなど、「節約」よりも前向きな手段として取り組みやすいといった特徴が表れています。 

▽監修者紹介

水野 崇/水野総合FP事務所 代表

1級ファイナンシャル・プランニング技能士。CFP認定者(日本FP協会)。

中学、高校、大学、専門学校で金融経済教育を行うほか、テレビ朝日『グッド!モーニング』、BSテレ東『マネーのまなび』、TOKYO MX『堀潤激論サミット』などにTV出演。2024年秋放送のNHK土曜ドラマ『3000万』家計監修。

独立系FPとしての活動は、相談、執筆・監修、講演・講師、取材協力、メディア出演など多岐にわたる。

引用元:「Biz Hits Career blog」公式サイト

【調査概要】

調査対象:お仕事をしている人
調査期間:2025年4月7日~12日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500人(女性323人/男性177人)
回答者の年代:10代 0.4%/20代 19.2%/30代 41.4%/40代 21.6%/50代以上 17.4%

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編集/杏奈(ガクラボメンバー)

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