確定拠出年金の「個人型(iDeCo=イデコ)」と「企業型」の違いとは?

2020/04/23

税金・年金

将来に備えるための年金制度は、公的な国民年金・厚生年金の他にさまざまな私的年金制度があります。その1つに「確定拠出年金」がありますが、確定拠出年金には個人型と企業型があります。ちなみに、iDeCo(イデコ)と呼ばれているのは個人型確定拠出年金の方。それぞれどのように違うのか解説します。
(監修協力:野原 亮)

個人型確定拠出年金(iDeCo=イデコ)と企業型確定拠出年金の違い

個人型と企業型の基本的な違いについて

確定拠出年金には「個人型確定拠出年金(iDeCo=イデコ)」と「企業型確定拠出年金」の2種類があり、基本的には以下のような違いがあります。

個人型確定拠出年金(iDeCo=イデコ)

  • 自分で掛金を拠出し、その金額も決める。
  • 納付は自分の口座から引き落とし(勤め先によっては給与天引きも可能)。
  • 運用商品は契約した金融機関で用意されているものから選ぶ。
  • 掛金が全額所得控除の対象となり、確定申告や年末調整で税金の還付が受けられる。
  • 口座管理手数料は自己負担。

企業型確定拠出年金

  • 企業が決められた規約に則り、掛金を拠出する。
  • 企業が直接納付する。
  • 運用商品は企業から指定された中から選ぶ。
  • 掛金は企業負担となるため、企業側が損金として処理する。
  • 口座管理手数料は基本的に会社負担だが、規約によっては自己負担のケースもある。

例外として企業型確定拠出年金には「マッチング拠出」という制度があります。
マッチング拠出とは、企業が拠出した掛金に加えて従業員が自ら掛金を上乗せして拠出するものです。マッチング拠出で従業員が自ら拠出した分の掛金については、やはりiDeCoと同じように全額所得控除の対象となります。

このように個人型と企業型の確定拠出年金には、さまざまな違いがあります。
最も大きな違いは、個人型では完全に個人の自由意志による加入となりますが、企業型では、企業の退職金制度の枠内にあることから、企業によっては従業員全員の強制加入となります。もちろん加入するかどうかを選べる、選択制を採用している企業もあります。その場合には他の私的な年金制度もよく検討してから、どれを利用するか決めましょう。

いずれにせよ運用は自己責任で

個人型の場合も、企業型の場合も、最終的には自分で運用商品を選び、それによる資産増減のリスクは自己責任となります。

これら確定拠出年金の場合、確定給付企業年金などとは異なり、もらえる金額が加入期間などによって決まっているわけではありません。しっかりと知識を身につけて着実に運用するようにしましょう。必要に応じて、専門家や金融機関などに不明な点を質問することをおすすめします。

まとめ

個人型・企業型の2種類がある、確定拠出年金。掛金を拠出するのが個人か企業か、その処理を行うのが自分か会社かといった違いがあります。どちらも長い期間をかけて積み立てていったほうが良いとされています。
今回は簡単に2つの違いの説明にとどめましたが、時間のあるときにさらに詳しく調べてみることをおすすめします。


(学生の窓口編集部)

監修協力:野原 亮(のはら りょう)
確定拠出年金創造機構 代表。証券営業、株式ディーラー、営業マーケティング会社を経てFPとして独立。中小企業の確定拠出年金を中心とした福利厚生の社外担当として活動。上場企業等の金融研修なども担当している。
https://fpsdn.net/fp/rnohara/

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