おサイフケータイって何を指す? FeliCa? NFC? 電子マネー絡みの素朴な疑問を解決

2020/08/11

お金の知識

「おサイフケータイ」とは、NTTドコモが開発したFelicaを用いたスマートフォン向け決済サービスのこと。広い意味では、スマホのタッチ決済機能やそうした行動全般を指して使われることも多いですね。学生で利用している人が多いと思いますが、意外とどうやって使うかわからない人もいるのでは? ここではおサイフケータイで使われているFeliCaやNFCの概要、スマホで決済する方法について解説します。

FeliCa、NFC、おサイフケータイって何?

近年、スマホによる決済の利用が広範囲で浸透しつつあります。スマホ決済には、おサイフケータイ以外にも、FeliCaやNFC、Apple Payなど、いろいろな言葉が使われるので、なんだかよくわからないという人もいると思います。
日常生活で使う分には、“全部同じもの”と捉えてもらってもあまり問題はありませんが、一応、基本的な用語について簡単に解説しておきますね。

NFC(近距離無線通信)について

NFCとは「近距離無線通信規格」の一つで、NFCが搭載されている機器同士を近づけるだけで通信が可能となる技術のことをいいます。

FeliCaについて

FeliCaとは、NFCの規格に基づいてSONYが開発した「非接触ICカード技術方式」をいいます。このFeliCaの技術が用いられたFeliCaチップがスマートフォンや交通系ICカードに埋め込まれているので、接触させずともそばにかざすだけでデータを送受信できるのです。

おサイフケータイやApple Pay、Google Payについて

おサイフケータイやApple Pay、Google Payは、簡単に言うと、それぞれ開発元が違う「FeliCaを用いた決済機能」です(※Apple Pay、Google Payは厳密には違いますが、FeliCaにも対応している)。できることは大体一緒で、細かくはいろいろ違うのですがここでは割愛します。

ここまでの説明をまとめると、技術的な順番は
NFC > FeliCa > おサイフケータイ・Apple Pay・Google Pay
という並びになります。

ちなみに「PayPay」や「LINE Pay」、「楽天ペイ」と言ったものは、上記のハードウェア側の技術とは違う、ソフトウェア側で決済システムを提供しているサービスの名称です。

スマホをおサイフケータイとして使うには

スマホでおサイフケータイを使う場合、FeliCaに対応しているスマホである必要があります。

Androidのスマホに「モバイル非接触IC通信マーク」の表記がある機種を選べば、おサイフケータイを使うことができます。もしくは、商品説明に「おサイフケータイ」「Apple Pay」「Google Pay」のどれかに対応していることが確認できれば大丈夫です。

自分の使っているスマホがFelicaに対応していないと、スマホ決済ができないのかというと、そうではありません。タッチ決済はできませんが、「PayPay」や「LINE Pay」などのようなコード決済であれば利用可能です。

また、タッチ決済での気になることとして「電源が切れたら使えなくなるのか?」という疑問が出てくると思いますが、FeliCa自体は交通系ICカードにも導入されていることからわかるように、ほとんど電力を使用しません。スマホの電源がOFFになっている状態でも使うことができます。
ただ、ICカードと違いスマホでは、充電が完全になくなってしまうと使えなくなりますので、電池残量には十分に注意し、移動中になくなりそうだと思ったら、モバイルバッテリーで充電するか早めに電源をOFFにしておくなどの注意が必要です。

まとめ

FeliCaはNFC(近距離無線通信)の中の規格の一つとなります。自分のスマホをおサイフケータイにしたいという方や、これからSIMフリーのスマホに機種変更をしてスマホ決済を利用したいという方は、今回の説明内容をぜひ参考にしてくださいね。

(学生の窓口編集部)

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