Excelのパスワードを忘れてしまった際は、なんとかして思い出すのが一番ですが、どうしてもというときにはパスワード解析ソフトなどを使えば解除できる場合があります。今回はExcelのパスワードを忘れたときの対処法から、パスワードにまつわるトラブル対処法、また、Excelにパスワードを設定・解除するときのイロハをまとめて紹介していきます。
<目次・お困りごとの解決策>
1.ファイルに設定したパスワードを忘れた場合の対処法
2.パスワードに関する様々なトラブルの対処法
3.Excelファイルにパスワードを設定・解除する
4.Excelの特定のシートにパスワードを設定・解除する
5.「読み取りパスワード」と「書き込みパスワード」を設定・解除する
▼<上記に解決策がないときは・・・>
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Excelのパスワードを忘れてしまった場合には、パスワードの解析フリーソフトを利用してパスワードを解除する方法がお勧めです。パスワードの解析フリーソフトを利用することで、簡単にパスワードの解除ができます。
パスワード解析フリーソフトには、さまざまな種類がありますが、こちらでは、「エクセルパスワード解除 For Excel2016 」というExcel2016に対応しているものを紹介します。
下にURLが貼ってありますので、パソコンにインストールしていくとよいでしょう。
→エクセルパスワード解除 For Excel2016
パスワード解除ソフトとExcelのバージョンが合っていないと、うまく解除できないことがあるので、使う前によく確認しておきましょう。
ここでは、パスワードに関するいくつかのトラブルの対処法を紹介します。
パスワードが正しく入力されていない場合に、下のような「入力したパスワードが間違っています。Caps Lock キーの状態に注意して、大文字と小文字が正しく使われていることを確認してください。」というエラーメッセージが表示されることがあります。
こういった場合は、キーボードの文字入力の設定を確認し、大文字や小文字などに注意し、再度パスワードの入力をしましょう。
読み取りパスワードで開かれているExcelファイルを上書き保存しようすると、「変更内容を維持するには、新しい名前でブックを保存するか、別の場所に保存する必要があります。」というエラーメッセージが表示されます。
読み取りパスワード専用のExcelファイルは、上書き保存はできず、名前をつけて保存であれば、保存が可能です。読み取り専用からExcelファイルを保存したい場合は、別ファイルに名前を付けて保存をしていくとよいでしょう。
ここからは自分でパスワードを設定・解除する方法も紹介します。Excelのファイルにパスワードを設定する際は、「ブックの保護」から行います。
(1)「ファイル」から「ブックの保護」を選択し、「パスワードを使用して暗号化(E)」をクリックします。
(2)「ドキュメントの暗号化」のダイアログボックスが表示されたら、空欄にパスワードを入力します。パスワードは、セキュリティを強化するために、英数字、大文字、小文字を含んだ8文字以上とすることをお勧めします。
(3)「OK」を押して操作は終了です。
Excelファイルのパスワードを解除する際は、先ほどと同様「ファイル」から「ブックの保護」を選択し、「パスワードを使用して暗号化」をクリックします。
「ドキュメントの暗号化」のダイアログボックスが表示されたら、パスワードを入れる場所を空欄にして「OK」を押します。これで、パスワードの解除操作は終わりです。
Excelにある特定のシートにパスワードを設定し、編集できなくする際には、「シートの保護」機能を利用します。
(1)「校閲」タブから「シートの保護」を選択します。
(2)「シートの設定」のダイアログボックスが表示されたら、「シートとロックされたセルの内容を保護する(C:)」にチェックが入っていることを確認します。
(3)「シートの保護を解除するためのパスワード」の空欄にパスワードを入力します。
(4)「OK」を押すと、「パスワードをもう一度入力してください。(R)」とメッセージが表示されますので、空欄にパスワードをもう一度入力します。
(5)「OK」を押して、操作は終了です。
「シートの保護」の隣に、「ブックの保護」とあるので、先ほど説明した「ブックの保護」も校閲タブ上でできるのかと思ってしまいますが、こちらはシートの移動や追加、削除など"ブック構造の保護"にとどまる機能ですので、間違えないようにしましょう。
パスワードの設定方法は、「シートの保護」でのやり方とほとんど変わりありません。
シートやブックに設定したパスワードを解除する際は、「校閲」タブの「シート保護の解除」か「ブックの保護」を選択します。
「シート保護の解除」「ブック保護の解除」のダイアログボックスが表示されたら、空欄にパスワードを入力します。
「OK」を押して、操作は終了です。
Excelのパスワードは、これまで紹介した以外の方法でも設定できます。ファイルを保存するときに一緒にパスワードも設定して保存する方法で、その際に、「読み取りパスワード」と「書き込みパスワード」という2種類のパスワードを別々に設定できます。
「読み取りパスワード」は、ファイルを開いて閲覧するためだけの人が使うパスワード。開いたあとの動作は「読み取り専用で開く」と同じです。
対する「書き込みパスワード」は、パスワードを入力すれば自由に編集できるようになるパスワードです。どちらも設定方法は同じフローで進んでいきます。
(1)「ファイル」から「名前を付けて保存」を選択し、ファイル名とファイル形式の枠の下にある「その他のオプション」をクリックします。
(2)「保存」ボタンの横にある「ツール」を選択し、「全般オプション」を開きます。
(3)「読み取りパスワード」と「書き込みパスワード」という枠が出てくるので、どちらのパスワードを設定するかによって、それぞれパスワードを入力(両方入れても可)し、OKを押してから保存しましょう。
両方設定して保存した場合、ブックを開くときにはまず「読み取りパスワード」から聞かれます。そこでパスワードが合っていた場合、次に、「書き込みパスワード」を入力するか、「読み取り専用で開く」かを選択することになります。どちらかでも間違えると、ブックが開きませんのでパスワードは忘れないようにしましょう。
この方法でパスワードを設定した場合、パスワードだけを解除する方法はなく、パスワードの設定されていないブックで上書き保存するという方法を取ります。
パスワードを設定するときと同様に、「名前を付けて保存」から「その他のオプション」→「全般オプション」でパスワード設定画面を表示させたら、パスワードの欄を空欄にします。そのままOKを押し、同じファイル名で保存すれば、パスワードのない状態で上書きされます。
Excelのパスワードを忘れてしまった場合の対処法と、自分でパスワードを設定する方法を解説しました。対処法を知っておくことで、パスワードを忘れた際にも、慌てずに対処ができます。ですが、パスワードは忘れないようにすることが一番。ソフトも万能ではないので、パスワードの管理をしっかり行っていきましょう。
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