社会人のみなさんが新人時代に経験した失敗談を解決していく連載 #フレッシャーズサバイバル。今回は、“先輩に気を遣いすぎてわからないことが聞けず、つらい”という方からのご相談です。
こんにちは!社会不適合者を自認しておきながら、実はちょいちょい保護者会や地域の集まりにも顔を出して社会に溶け込もうとトライアンドエラーを繰り返している瀧波です。
先日ちょっとした地域のレクリエーションに参加したんですね。そこには子ども用の輪投げやボール投げコーナーがあって、私は子ども整列係に任命されたんです。
そのときに同じ係の人からされた説明がこんな感じでした。
「後ろの1から入れていって前に出して!」
え? 暗号? 全然わからなかったので、私はもう一度聞き返しました。すると、
「だから後ろの1から入れていって! 前に出して!」
まさかのノーヒント。なので懲りずにもう一度聞き返しました。すると、
「だから‼ 後ろの1から入れていって! 前に出すのをやってください!」
係の人が私を見る目、完全にゴミを見る目と同じでした……。
この説明はつまり、子どもが5人揃ったら輪投げ・ボール投げレーンに入ってもらってゲームをスタートさせるので、5人になるように後列1レーン目から順番に子どもを並ばせてほしいということだったようです。
私は思いましたね。
「もっと説明のしようがあるだろ」と。
そう、世の中の人は「説明ができる人」と「説明があまりできない人」に分かれるんです。
「説明ができる人」の説明はめちゃめちゃわかりやすくて1回聞いたらだいたい腹落ちするし、教え方も完成されているので何度聞いてもその都度レベルに合わせて説明してくれる。
「説明があまりできない人」はそもそもわかりやすく伝えようとはあまり思っていないし、何回聞いてもわかりやすさがブラッシュアップされることがない。
さて、Aさんの場合ですが、上司の方は「説明ができる人」「説明があまりできない人」どちらのタイプでしょうか? 私が思うに、もしかしたら後者じゃないかなって気がするんですよね。説明ができる人は、説明すること自体をあまり迷惑だと思わないので。
私は人に説明するのが得意なほうなのですが、一回で伝わらなかったら「何か言い忘れたことはないかな」「どうすればもっと伝わるかな」って必ず考えています。
もし実際に上司の方が「あまりできない人」のタイプだったら、Aさんが「申し訳ない」と思う必要はないと思います。そもそも上司という立場の人には、部下に仕事をわかりやすく伝える責任があるのですから。それに「申し訳ない」という気持ちは持っているだけでじわじわとメンタルが削られていきます。
もし「申し訳ない」と感じている自分に気がついたら速攻で否定していいです。「上司、説明ヘタだな。」くらいに思いましょう。
その上で、ではどうやってわからないことを解決していくかを考えてみましょう。他に「説明ができる人」を探してみるのも良策です。また、「自分は今ここがわからない」ということをできるだけ簡潔かつ的確に相談するように工夫してみるのもいいと思います。「説明があまりできない人」とのコミュニケーションの精度をあげるために、まず自分が「(どこがわからないかの)説明ができる人」になってみるのです。
もし上司の方が「説明ができる人」のタイプである場合は、恐らく近いうちにAさんの不安は解消されるのではないかな、と思います。仕事って、ある日突然点と点がつながるように「そういうことだったのか!」と理解できるものです。今はそれが訪れるほんの少し前なのではないでしょうか。
この場合も、申し訳なさは感じる必要はありません。感じそうになったら「ありがたい」という気持ちに変換させて乗り切りましょう。「何度もわかりやすく教えてもらえてありがたいな」と声に出して、ネガティブな感情を打ち消すのです。
いずれにせよ、わからないことを質問できる人のほうが、できない人より確実に伸びていくものです。心の中から申し訳なさをうまく取り除きながら、積極的な姿勢で仕事を吸収していけたらいいですね。応援しています!
Twitter:@ takinamiyukari
公式サイト:Takinami Yukari Official Site
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