つい繰り返してしまう失敗は「オカマ流」で回避するのよ! BSディムの #フレッシャーズサバイバル

2019/03/07

社会人ライフ

社会人のみなさんが新人時代に経験した失敗談や、大学生のみなさんが抱いている社会人生活の不安を、BSディムさんと瀧波ユカリさんが解消する連載 #フレッシャーズサバイバル。連載第1回の今回は、「一度した失敗を繰り返してしまう」という読者からの声に、BSディムさんが真剣にお答えします!

繰り返す失敗の回避術はオカマから学べ! BSディムの #フレッシャーズサバイバル

どうも、みなさんごきげんよう。
昼間はマジメに営業係長として勤めるも、夜は勝手気ままに腰を振りながらネオン街をねり歩くアラサーのオカマよ。
みんなが新人時代に経験した失敗談や、大学生のみなさんの社会人生活への不安を解消するこの#フレッシャーズサバイバル
社会人経験だけは長めなオカマ係長にとやかく言われてみたいという物好きな紳士淑女は必読よ。

失敗を繰り返してしまう
よくある話ですが、一度してしまった失敗を、気が緩んできたころにもう一度やってしまいました。
あんなに反省したし落ち込んだのに、次になにも生きていないことに絶望しました。
あの反省はなんだったのか。次に活かせなければ意味がないのに。
また気を引き締めても、いつかまた同じような失敗をするのではないかと非常に怖いです。本当に情けない。まわりに迷惑をかけるのが怖いです。
(女性/社会人/24歳)


普段からの予防が大切なのよ

そうね、今のままでは、気を抜いたときに再び同じ失敗を繰り返してしまう可能性は非常に高いわ。
なぜ同じ失敗を犯してしまうのか。それは「普段からの対策ができていないから」というシンプルな理由に尽きると思うの。
ただ反省し続けるだけでは何も解決しないし、ずっと不安な気持ちを抱えたままで過ごすことになるわよ。

ハインリッヒの法則をご存知かしら?
ひとつの重大なトラブルの裏側には、29件の軽微なミスがあり、その下には300件のヒヤリハット(ヒヤリとしたりハッとしたりすること)があるとされているの。
このヒヤリハットの段階で物事を対処することによって、トラブルを防げるということなのよね。

ハインリッヒの法則

この法則はさまざまな場面に適用されるわ。たとえばアタシたちオカマの失態。
ゲイバーのトイレが破壊されるなどの重大なトラブルの裏側では、29人の軽微なブスが、300回のヒヤリとするような奇行を一次会で行っているものなのよ。

そして、この法則は事故や災害だけでなく、仕事での失敗にも適用されるとアタシは考えているの。
仕事の失敗は、原因を細分化していけば膨大な数になるわ。
ほんの小さなほころびが、偶然に偶然を重ねて、いずれ大きな失敗に繋がっていくのよね。
あなたもまずは、日常的に起こる小さなヒヤリハットに目を向けて対処をしてみてはどうかしら?
でも、それは難しいことじゃないのよ。普段の業務の中の、ちょっとした心掛けで防げることばかりだから。

たとえば、入力ミスした書類を社外の人に送ってしまい損害を与えて大目玉をくらってしまうことを「重大なトラブル」とすると、上司など人に指摘されて気づいた入力ミスは「軽微なミス」、自分で見返して気づけたミスは「ヒヤリハット」と言えるわね。あなたが重大なミスを未然に防ごうとするのであれば、「自分で気づけたささいなミス」をそもそも減らしていく対策が必要になるということ。
そのためには、たとえば難しい作業をするのは集中できる午前中にできるだけやるとか、作業するフローを工夫してみるとか、いろいろ工夫できると思うわ。

どんな仕事でも、失敗の予防策を講じながら遂行されるべきであることを忘れてはいけないということよ。
新人のころは目の前の仕事をこなすことに手一杯だとは思うけど、ミスの予防も仕事の一つと考えて業務にあたってみてちょうだい。

重大な失敗は、日々の積み重ねで必ず防げるわ。

ひとりよがりにならないこと

相談者のあなたは、先輩や上司とはちゃんとコミュニケーションが取れているかしら?
アタシは以前勤めていた会社で、新人のころはいわゆる「できない人」だったのだけど、そのときは先輩や上司とまったくコミュニケーションが取れていなかったのよね。

コミュニケーションが取れないとどうなるのかというと、「上手いやり方」を教えてもらえず、仕事が我流になってしまうのよね。
それでは業務の効率が悪くなる上に、ミスや失敗の防止策にも抜けが出やすくなるのよ。
新人のうちから何もかもを完璧に我流でこなせる天性の才能があれば別だけど、残念ながらそんな人間はごくごく少数よ。

アタシも所詮は凡人。相談者のあなたも、きっと天才の類ではないわよね。
では、そんな凡人が暗中模索の我流から抜け出すにはどうすればいいかというと、まずは人の話を聞き、人のまねをすることよ。
先輩や上司は、新人の何十倍もの場数を踏んでいて、経験と知識が豊富にあるのだから、積極的にコミュニケーションを取ってそれらを享受しない手はないのよ。
そして、仕事上での悪癖を正してくれるのは、先輩や上司からの指導だけなの。

そのために、風通しのよい環境を自らの手で作り上げていくことが大切よ。
「聞きたいけど聞けない」という環境はもっとも忌避すべき状況だからね。
普段から先輩となんてことない雑談をしてみるとか、一緒にお昼ご飯を食べてみるとか、ちょっとした相談をしてみるとか、円滑なコミュニケーションが取れるよう、普段から前向きで、積極的な態度でいるよう努力しましょう。

まとめ

普段から予防策を講じる癖をつけておくこと、そして先輩や上司との間で、風通しのよい環境を自ら作っていくこと。
そうすることで、失敗の再発率は大幅に減少することでしょう。
ただ、覆水盆に返らずで、これまでに起こってしまったミスはどうしようもないわ。
くよくよと悩むよりも、今後の失敗について常日頃からしっかりと対策を練ることに力を注いだほうが賢明よ。
心配しなくても大丈夫よ。仕事を与えられているうちは、まだ多少なりとも期待されているってことだからね。

文・西のオカマ BSディム
中学2年生で周囲にカミングアウトし、以後、オカマとしての人生を送る。
係長として部下を抱える傍ら、稼いだ金の大半を酒につぎ込み毎月カツカツになっているちょっぴりダメなオカマである。
Twitterではオカマ仲間への愚痴とイケメンへの情念をツイートしていたら、いつのまにかフォロワー数が約8万人に。オカマならではの目線で、エッセイ・コラムの執筆を中心に活動中。
Twitter:@bs_dim
書籍:er-しんどいオカマのお悩み相談だって・・・・・・、あなたもブスでしょう?「しんどいオカマのちょっと一杯いかがかしら?」


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