ビジネスメールなどでよく目にする「幸甚(こうじん)」という言葉。今回は、取引先や目上の方に対して、感謝やお礼の気持ちを表すときに使う「幸甚」の意味と正しい使い方について解説します。
「幸甚」は『広辞苑』で調べると、以下のように説明されています。
何よりのしあわせ。多く手紙に用いる。
(『広辞苑 第七版』より引用)
「幸甚」の「幸」は「しあわせ」。「甚」は「はなはだ」「極端に」「普通の程度を大幅に越えているさま」を意味しています。この「幸」と「甚」を合わせることにより「何よりのしあわせ」「この上ない幸せ」「幸せの極み」という意味になるのです。「幸甚」は、どの意味で使う際も「嬉しい」「感謝」という、ポジティブな気持ちをあらわす言葉です。
「幸甚」は、手紙やビジネスメールなどで好んで用いられることが多い表現です。また「幸甚」は「もし〜してくれたらうれしいです」「〜してくれてうれしかったです」のように、相手を立てる表現にもなります。自らの要望や依頼を伝える場合や、相手の心遣いに感謝を伝える場合など、目上の相手に対して使うことが、ビジネスシーンでは多いと思いでしょう。
・この案件に関して、率直なご意見をお聞かせいただければ、幸甚に存じます。
・弊社でのビジネスミーティングに、是非ご出席いただければ幸甚でございます。
・お送りした商品が、少しでもお役に立てば幸甚の至りです。
・このようなお気遣いをいただき、幸甚の至りでございます。
ただ「幸甚」を使用する際にはいくつかの注意点があります。「幸甚」は親しい間柄や、初めてお付き合いする相手に使うのは適切ではありません。そのため、使う相手によっては、別の言葉を選ぶことも大切です。また「幸甚」には、「この上ない幸せ」という意味があるため、多用してしまうと、相手にしつこい印象を与えたり、言葉の意味合いが薄まり、心がこもっていないように取られてしまいます。相手との適切な距離感に合わせて、「幸いです」「光栄です」「ありがたく存じます」など、使い分けるのもいいでしょう。
「幸甚」は「何よりのしあわせ」「この上ない幸せ」という意味で、元々は手紙でよく使われていた言葉でしたが、最近ではビジネスメールなど、ビジネスシーンでもよく目にします。敬語・ビジネスマナーを学んでいる方は、目上の人に感謝の気持ちを表すのに適切な「幸甚」の正しい使い方を、この機会に是非覚えてみてください。
(文・イマーゴ)
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