逝去とは? 正しい意味と使い方、「死去」との違いは?

2018/07/31

付き合い・人間関係

「逝去」とは?

逝去とは、「せいきょ」と読み、「死」「死ぬ」「死んだ」という意味です。「逝(せい)」には「死」の意味があり、「逝去」以外にも「急逝(きゅうせい):急に死ぬこと」「夭逝(ようせい):若くして死ぬこと」といった言葉でも使われる漢字です。『広辞苑』では「逝去」を次のように説明しています(『広辞苑 第六版』P.1537より引用)。

せい-きょ【逝去】
他人の死の尊敬語。「御――を悼む」

逝去とは? 正しい意味と使い方、「死去」との違いは?

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「逝去」を使わないシーンとは?

「逝去」は「死」の尊敬語で、他人の「死」を敬意を込めて表現した言葉です。あくまでも他人の死について使う言葉ですから、身内の死について「逝去」は使いません。例えば、父親が死んだ際には案内に「○○が□月×日永眠いたしました」と記載し、「逝去しました」とは書かないのが普通です。

逝去の使い方と例文

「逝去」は、話し手・書き手が死んだ人への尊敬の念を込めて使います。

・漫画の神様といわれた○○先生が□月×日、逝去。
・逝去されたA社前社長○○氏を悼み、心からお悔やみを申し上げます。
・皆さんに親しまれた○○さんが逝去されました。

『広辞苑』の説明にあるとおり、逝去自体が尊敬語ですが、「逝去した」ではなく「逝去された」「逝去されました」という言い方が一般的です。

「死去」との違いは?

では「逝去」と「死去」はどのように使い分けられるのかみなさんはご存じでしょうか?

新聞・ニュースなどで誰かの訃報を伝える場合には、普通「死去」が用いられます。これは死亡の事実を「ファクト」として捉え、気持ち・感情を盛り込まないためです。例えば、メディアを担当する人間に向けて報道用の表記基準を示す『記者ハンドブック』には、「死亡記事の書き方」が載っています。その表記サンプルでも、

◎田中一郎氏が死去
ツキノワグマ研究者

◎たぬまヨウヘイさん死去
詩人

◎鈴木ミサコさん死去
○○電機取締役の母

という書き方になっています(『記者ハンドブック 第13版』pp520-521)。死去という言葉が敬語ではないにしても、「○○氏」「○○さん」というふうに、「氏」「さん」という敬称を付けることで死んだ人への敬意を示すわけです。死は万人に等しく、尊敬はその人に向けるもの、という点がメディアの表記らしいといえるでしょう。

まとめ

逝去は、死去と同じく「死」を意味しますが、そこには尊敬の念が込められています。また逝去はあくまで他人の死について使われます。そのため、新聞などに掲載される普通の死亡記事では「死去」が用いられ、尊敬を示すべき場面・文書などでは「逝去」が使われます。けっこう微妙な使い分けではありますが、皆さんもぜひ覚えておいてください。

(柏子@dcp)

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