書類などを相手から自分宛に送り返してもらいたい場合、「返信用封筒」を送ることになります。学生のうちは、返信用封筒を送る機会は少ないかもしれませんが、社会人になると取引先に送る機会が増えていきます。また、就活で返信用封筒を使用する場面も出てくるでしょう。そこで今回は、社会人になる前に覚えておきたい「返信用封筒の書き方やマナー」をご紹介します。
▼目次
1.返信用封筒とは? 使用シーンと使うメリット
2.返信用封筒の準備と基本の書き方
3.切手の貼り方と最新料金表
4.返信用封筒の裏面には相手の住所を書くべき?
5.返信用封筒の送り方
6.返信用封筒が届いた時の返し方
7.まとめ
返信用封筒は、その名のとおり「相手から自分宛に送り返してもらうための封筒」です。
具体的な使用シーンは、例えば「相手に押印してもらう必要のある書類を送り、それを送り返してもらいたい時」「役所での各種証明書の申請と発行を、郵送でやり取りしたい時」などに用いられます。
返信用封筒を使えば「できるだけ早く、確実に」書類のやりとりができる上、先方に手間をかけさせないメリットもあり、まさに一石二鳥なのです。
あらかじめ決まったフォーマットの返信用封筒を用意している企業もありますが、今回は自分で返信用封筒を作成することを想定して、ご説明します。
まず、返信用封筒に使う封筒の準備と基本の書き方について解説します。
返信用封筒はシンプルな茶色の封筒か、白色の封筒を用いるのが一般的。ただし会社専用の封筒(ロゴ入りなど)があればそれを使用します。
封筒のサイズは、送り返してもらう書類がどのようなものかによって最適なものをチョイスしましょう。
長3封筒とは、A4用紙を3つ折りにすれば入るサイズ。とてもポピュラーな定型封筒なので、返信用封筒としてもよく用いられています。
次に基本の書き方です。以下の見本は会社宛のものです。
返信用封筒の宛先として、自社の所在地・会社名・部署名・自分の名前を書きます。自分の名前の後は「様」ではなく「行」とします。

上図の左が角2封筒に横書きで、右が長3封筒に縦書きで記載した例となります。
返送先を自分の自宅宛にする場合は、会社名や部署名が無いのでもっと簡単。自宅の住所・自分の名前を書き、最後に「行」を添えればOKです。
上の例では、自分の名前の後は「行」となっていますね。ただ、「宛」が使われる場合もあります。「行」と「宛」はどちらが正解なのでしょうか。
実は、「行」と「宛」はどちらが絶対にダメということはありません。そのため「○○宛」と書くこともあるようですが、「○○行」と書くのが一般的であるようです。そのため、この記事では「○○行」を例にご紹介しています。
宛先を書いたら、切手を定位置(縦長にしたときに左上になる位置)に貼りますが、これが意外に忘れがち。切手を貼り忘れると相手に手間を掛けてしまうことになりますので、注意しましょう。
加えて、切手の金額が誤っていないかもご注意を。返送してもらう時の重量を想定して、適切な切手を貼っておく必要があります。
【料金表-定形郵便物(長3封筒)】
| 50gまで | 110円 |
【料金表-定形外郵便物(角2封筒)】
| 50g以内 | 140円 |
| 100g以内 | 180円 |
| 150g以内 | 270円 |
| 250g以内 | 320円 |
※2025年8月現在
定形郵便物(長3封筒)でも50gを超える場合は定形外の料金となります。
書類の重量によって料金が切り替わるギリギリの場合は「もしも」を想定して、多い方の切手を貼っておくと安心です。
返信用封筒では、裏面は何も書かなくてOKです。
返信してもらう相手の住所や名前をあらかじめ書くケースも見られますが、一般的にはそこまで先回りして書いておく必要はありません。
返信用封筒を送る際は、こちらから送付する封筒の中に他の書類と一緒に同封します。そのままでは入らない場合には、丁寧に2つ折りまたは3つ折りにしてから封筒に入れましょう。
角2封筒に入れて送る場合は、書類が折れ曲がらようにクリアファイルを使うのがおすすめ。クリアファイルは送り返してもらうときにも役立つので、忘れずに入れておくとよいですね。
ここからは、返信用封筒が相手から送られてきたときの返し方を解説していきます。
送り先の住所や氏名などはあらかじめ書かれているため楽々なのですが、ポイントは名前部分の「〜行」をきちんと敬称に書き直すことです。
▼こちらも合わせてチェック!
「行」を「御中」「様」に書き換えるときのマナーは?正しい消し方をチェックしよう相手の名前に続く「〜行」は、丁寧に二重線を使って消しましょう。二重線については横書きなら横線2本、縦書きなら縦線2本で消すのがマナーとされています。
ただし「斜線」もビジネスシーンではよく見かけるため、失礼には当たらないと考えられます。斜線にする場合は右上から左下に向けて、斜めに2本引くようにします。
「〜行」を二重線で消したらその近くに寄せて、企業宛てならば「御中」、個人名宛てなら「様」と書きます。
この敬称の書き直しはひと手間にはなりますが、相手のことを敬った形式にできる大事なマナー。この書き直しがあるかないかで印象は全く違いますから、必ず実行するようにして下さい。

なお、「御中」と「様」を両方書くことはしません。会社名や部署名で終わっている場合には「御中」、個人名まで書かれている場合には「様」のどちらかを書けばOKです。
注意点として「〜行」がなく「〇〇係」で終わっているものもあります。その場合「係」は消さずに、続けて「御中」を加筆します。「〇〇係 御中」となるわけですね。
もう1点、ビジネスシーンでは、相手が名前を書くのではなく印鑑を押している場合もあります。その場合は個人名宛と同様に「行」を消して「様」に書き換えます。
どちらもよくあるパターンですので、是非覚えておきましょう。
届いた返信用封筒を送り返す際に、自分の住所や名前を書くべきかーー答えはYesです。
返信用封筒には正確な送り先が書いてあるため、裏面の記載に関わらず相手にはきちんと届きます。宛て先不明で戻ってくることもないでしょう。ですが、差出人の住所や名前は書いておくのがマナーです。
封筒の裏面に、会社なら自社所在地と社名、部署そして自分の名前を書きます。ビジネスシーンではゴム印が使われる場合もあります。
自宅なら住所と名前を丁寧に書いてからポストに投函しましょう。郵便番号も忘れずに。
今回は、返信用封筒の書き方やマナーについて解説しました。
自分の名前の後に「〜行」と「〜宛」のどちらを書くかは、ビジネスシーンでは「~行」が一般的であるとされています。また返信用封筒を送り返す際には、「~行」を敬称に書き直すことを忘れないようにしましょう。
社会人になると返信用封筒を送る機会、送られてくる機会が増えます。社会人1年目で焦って失敗しないよう、返信用封筒のマナーをしっかりと覚えておくとよいですね。
(マイナビ学生の窓口編集部)
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