「取り急ぎお礼まで」の使い方と例文 使える言い換えの表現は?

2022/08/23

対人マナー

ビジネスメールには使用頻度が高い「お決まりのフレーズ」が幾つもあります。
ふだんビジネスの現場などで見かける「取り急ぎお礼まで」もそのひとつです。

しかし、正しい使い方について理解しないままこれらのフレーズを使っていることがあるもの。

そこで今回は「取り急ぎお礼まで」というフレーズの使い方や例文をご紹介します。

この記事を読んで、「取り急ぎお礼まで」を適切な場面で使いこなせるようになりましょう!

「取り急ぎお礼まで」の意味


「取り急ぎお礼まで」は、メールで急ぎのお礼を伝える際に使うのが一般的です。

意味をきちんと把握するためにも、まずはそれぞれ言葉を砕いて確認しましょう。

「取り急ぎ」とは

「取り急ぎ」とは「急いで用件だけを伝える」という意味が含まれています。

『広辞苑 第六版』によると以下のような意味です。

「(主に手紙で)諸々の儀礼・説明を省略し用件だけを伝える意」
(『広辞苑 第六版』P.2044より引用)

メールで「取り急ぎ」というフレーズを使う場合、「手紙の作法などの形式的なことは省略して、とりあえず急いで用件を伝えます」という意味になります。

また、「急いで伝えることを優先するので、内容がまとまっていなかったり、誤字脱字があるかもしれませんがお許しください」というニュアンスまで含んでいます。

「お礼まで」とは

「お礼まで」の「まで」は文末を省略している表現です。

『広辞苑 第六版』によると以下のように記載があります。

「文の終止した形に接続して強調・感動の意を表す」
(『広辞苑 第六版』P.2655より引用)

意味や文法的には間違っていない表現ですが、文末を省略した簡略型の文だという考え方があります。

「取り急ぎお礼まで」を使ったメールの例文

「取り急ぎお礼まで」は、「急ぎで相手にお礼を伝えたい」というときに使うことがわかりました。

しかし、その中には「内容がまとまっていなかったり、誤字脱字あるかもしれないがご了承いただきたい」というニュアンスがあることを忘れてはいけません。

以上を踏まえて「取り急ぎお礼まで」を使ったメールの例文をチェックしましょう。

〇〇課長
お疲れさまです。△△です。
本日はお忙しいところお時間をいただき、 ありがとうございました。

課長にアドバイスしていただいたとおり、 □□とはもう少し話し合ってみようと思います。

経過等はまたご報告します。

以上、取り急ぎお礼まで。

【注意】ビジネスで「取り急ぎお礼まで」は丁寧?失礼との考えも

「取り急ぎお礼まで」は急いでお礼を伝えたいときに使える便利なフレーズですが、目上の人にお礼を伝えるフレーズとしては不適切とする説があります。

なぜ失礼に当たるのかは、「取り急ぎお礼まで」が「取り急ぎ」と「お礼まで」に分けられることがカギです。

「取り急ぎお礼まで」が省略にあたるため

前述の通り、「取り急ぎお礼まで」という言葉は文法上は間違っておらず意味が通る表現です。

しかし、「お礼まで」が省略表現という点から「緊急の報告なら許容しても、感謝の意(お礼)を伝えるのには不適切である」と感じる方も一定数います。

「失礼だ」と感じる人がいる以上、目上の人とのやりとりや社外の人とのやりとりが頻発する場面においては「取り急ぎお礼申し上げます」などと言い換えたほうがいいかもしれません。

「取り急ぎお礼まで」と言ったら必ず後日連絡すること

あまりにも便利だからと言って「取り急ぎお礼まで」と連絡した後に、何もしないのでは相手に対して失礼であることも併せて覚えておきましょう。

「取り急ぎお礼まで」という言葉の中には、本来心を込めてお礼をするはずである相手に「取り急ぎ」お礼をするという意味が含まれてしまいます。

そのため、人によっては「取り急ぎお礼」したことが失礼だと憤慨する可能性があるでしょう。

「取り急ぎお礼」するのであれば、後日改めて心を込めて本人へのお礼をすることを忘れないようにしたいですね。

ビジネスシーンで活用したい「取り急ぎお礼まで」の言い換え表現

以上を踏まえると、「取り急ぎお礼まで」は「まずはお礼申し上げます」や「略儀ながら、まずはメールにてお礼申し上げます」などと言い換えて使うのがいいでしょう。

以下に言い換え表現を列挙しますので、参考にしてみてくださいね!

・「まずはお礼申し上げます」
・「略儀ながら、まずはメールにてお礼申し上げます」
・「取り急ぎお礼申し上げます」
・「まずはお礼かたがた」
・「メールで恐縮ですが、まずはお礼かたがたご報告まで」
・「本来であればきちんとお伺い(ご連絡)してお礼を申し上げたかったところを、とりあえず連絡いたしました」

「取り急ぎお礼まで」を他の表現に言い換えたメールの例文

以下の例文では、「取り急ぎお礼まで」の言い換え表現「略儀ながら、メールにてお礼申し上げます」を使った例文をご紹介します。

言い換え表現のストックを複数準備しておくことで、相手に失礼にならないながらもお礼の言葉を手短に述べられるため、おすすめです。

〇〇〇株式会社〇〇部 〇〇〇〇様
いつもお世話になっております。
△△株式会社△△部△△です。

本日は貴社設立〇周年パーティーにお招きいただき、 誠にありがとうございました。
帰社途中の電車内でこのメールを書いております。

〇〇様とは普段業務的な連絡しかしておりませんが、 本日はいろいろなお話を伺うことができ、 とても楽しく過ごすことができました。

また、普段お目に掛かれない□□社長にもごあいさつでき、 短い時間でしたがお話をすることもできました。

貴社とのお付き合いも〇年になりますが、 今後とも末永くお付き合いいただければと存じます。

略儀ながら、メールにてお礼申し上げます。
△△株式会社
△△部 △△△△

まとめ

メールで急ぎのお礼を伝えることは珍しくありません。

さらに、ビジネスシーンの端々で「取り急ぎお礼まで」というフレーズはよく使われています。

一方で「取り急ぎお礼まで」という言葉は、意味やお礼という心を込めるはずの行為を簡略化するニュアンスがあることから、人によっては失礼だとする考えもあるようです。

しかし、他のフレーズに言い換えれば丁寧な言い回しになり、印象も変わります。

この記事を参考に「取り急ぎお礼まで」の言い換え表現を覚えて、相手にも好印象を与えられるように準備しておくことが大切です。

(藤野晶@dcp)

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