「取り急ぎお礼まで」の使い方と例文 使える言い換えの表現は?

2018/05/15

仕事全般

ビジネスメールには使用頻度が高い「お決まりのフレーズ」が幾つもあります。しかし、正しい使い方について理解しないままこれらのフレーズを使っていることがあるものです。今回は「取り急ぎお礼まで」というフレーズの使い方や例文をご紹介します。

「取り急ぎお礼まで」の使い方と例文 使える言い換えの表現は?

「取り急ぎお礼まで」は、急ぎでお礼を伝えたいときに使う

「取り急ぎ」とは『広辞苑 第六版』によると「(主に手紙で)諸々の儀礼・説明を省略し用件だけを伝える意」(『広辞苑 第六版』P.2044より引用)とあります。

メールで「取り急ぎ」というフレーズを使う場合、「手紙の作法などの形式的なことは省略して、とりあえず急いで用件を伝えます」という意味になります。また、「急いで伝えることを優先するので、内容がまとまっていなかったり、誤字脱字があるかもしれませんがお許しください」というニュアンスまで含んでいます。

ですので、「取り急ぎお礼まで」は、メールで急ぎのお礼を伝える際に使うのがいいでしょう。

以下は「取り急ぎお礼まで」を使ったメールの例文です。

「取り急ぎお礼まで」を使ったメールの例文

〇〇課長

お疲れさまです。△△です。

今日はお忙しいところお時間をいただき、
ありがとうございました。

課長にアドバイスしていただいたとおり、
□□とはもう少し話し合ってみようと思います。
経過等はまたご報告します。

以上、取り急ぎお礼まで。

△△「取り急ぎお礼まで」は失礼との考えも

「取り急ぎお礼まで」は、よく使われるフレーズですが「失礼に当たる」との考え方もあります。「取り急ぎお礼まで」は「取り急ぎ」と「お礼まで」に分けることができます。なぜ失礼に当たるのかは、以下のように考えられます。

「取り急ぎ」は「急いで用件だけを伝える」という意味

上記のとおり、「取り急ぎ」は「形式などは省略して、とりあえず用件を伝える」という意味です。「緊急の報告なら許容しても、感謝の意を伝えるのには不適切である」と考えられます。

「お礼まで」は文末を省略している表現

「まで」は『広辞苑 第六版』によると「文の終止した形に接続して強調・感動の意を表す」(『広辞苑 第六版』P.2655より引用)とあります。意味や文法的には間違っていない表現ですが、文末を省略した簡略型の文だという考え方があります。

文法上は間違っておらず意味が通る表現だとしても、「失礼だ」と感じる人がいる以上は「お礼申し上げます」などと言い換えたほうがいいかもしれません。

「取り急ぎお礼まで」は急いでお礼を伝えたいときに使える便利なフレーズですが、目上の人にお礼を伝えるフレーズとしては不適切とする説があります。「取り急ぎお礼まで」は「まずはお礼申し上げます」や「略儀ながら、まずはメールにてお礼申し上げます」などと言い換えて使うのがいいでしょう。

以上を踏まえたビジネスメールの例文は以下のようになります。

「取り急ぎお礼まで」を他の表現に言い換えたメールの例文

〇〇〇株式会社〇〇部
〇〇〇〇様

いつもお世話になっております。
△△株式会社△△部△△です。

本日は貴社設立〇周年パーティーにお招きいただき、
誠にありがとうございました。
帰社途中の電車内でこのメールを書いております。

〇〇様とは普段業務的な連絡しかしておりませんが、
本日はいろいろなお話を伺うことができ、
とても楽しく過ごすことができました。

また、普段お目に掛かれない□□社長にもごあいさつでき、
短い時間でしたがお話をすることもできました。

貴社とのお付き合いも〇年になりますが、
今後とも末永くお付き合いいただければと存じます。
略儀ながら、メールにてお礼申し上げます。

△△株式会社△△部
△△△△

メールで急ぎのお礼を伝えることは珍しくありませんし、「取り急ぎお礼まで」というフレーズはよく使われています。しかし、一方で失礼だとする考えもあるようです。他のフレーズに言い換えれば丁寧な言い回しになり、印象も変わります。覚えておくといいでしょう。

(藤野晶@dcp)

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