コアコンピタンスは、1996年にゲイリー・ハメルとC・K.・プラハラードが定義したビジネス用語です。耳慣れない人もまだまだいるのではないでしょうか。コアコンピタンスの意味や使い方、具体的な例文、ケイパビリティとの違いを見ていきましょう。
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ビジネス用語の「コアコンピタンス」とは、他社と競争するうえで優位性のある中核的な能力のことを意味します。イギリスのゲイリー・ハメルとアメリカのC・K.・プラハラードが、2人の共著である「コア・コンピタンス経営―未来への競争戦略」の中で定義したのが始まりです。たとえば、トヨタの生産管理方式やソニーの小型化技術が、コアコンピタンスにあたります。似たような意味の言葉に「ケイパビリティ」がありますが、ケイパビリティは、技術開発や製造や販売といった会社の中の全部門に及ぶ強みを意味します。それに対してコアコンピタンスは、特定の一部門の強みを意味するのです。
強みというのは、具体的には技術やノウハウのことを指します。特定の一部門の技術やノウハウといっても、どんな技術やノウハウでもコアコンピタンスと定義されるかというと、そうではありません。ハメルは、コアコンピタンスには次の3つの条件があるといっています。
1. 広範かつ多様な市場へ参入するために応用がきくこと
2.顧客に価値をもたらすこと
3.競合他社に簡単に模倣されないこと
ハメルによると、これらの条件を全て満たす技術やノウハウだけにコアコンピタンスという言葉が使用できるのです。しかし2016年現在では、必ずしもこの3つの条件を満たさなくても、強み全般をコアコンピタンスと呼ぶ場合も増えています。
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