離職票とは、雇用保険の失業給付を申請するときに必要となる書類です。正式には「雇用保険被保険者離職票」といい、「雇用保険被保険者離職票-1」と「雇用保険被保険者離職票-2」とに分かれています。離職票は、退職後10日前後までに、退職した会社から渡されます。この離職票がないと、退職や転職した場合の、退社後の失業給付が支給されません。会社を退職、転職するときになってバタバタしないで済むように、手続きに必要なことについて、きちんと事前に理解しておきましょう。ここでは、失業手当の受給に必要な「離職票」の役割や書き方についてご紹介していきます。
離職票は社員が退職する際の手続きの後に「離職票」が発行され、通常、退職後10日前後で、会社から本人に渡されます。「離職票」には、退職理由、過去半年間の給料、出社日数などが記載されており、この情報をもとに失業給付の金額、期間が決定されます。「離職票」がないと受給できないので必ず発行してもらい、失くさないようにしてくださいね。
1.会社がハローワークから離職票を受け取る
2.ハローワークが離職票を就業先の会社に返す
3.会社から離職票が退職者へ郵送される
4.退職者自身がハローワークに行き、手続きを行う5.認定されれば、失業手当が給付される
◆離職票の書き方
離職票は2種類あります。「離職票1」はカードタイプで、上部は会社側が、破線内はハローワーク側で記入し、離職者は下部の黒線の枠内に口座情報を記入します。失業給付の申請に必要な「離職票2」(離職証明書)は左右に分かれており、左側には退職前賃金などの基本情報、右側には退職理由を、いずれも会社側が記入します。退職理由で受給開始時期や受給期間が変わってくるため重要な項目です。離職者は退職理由について、実際の退職理由と一致しているかをチェックし、正しければ『同上』と記入したのちに署名捺印します。もし違っていれば、実際の理由を記入し、ハローワークの担当者に相談しましょう。
記入を終えた「離職票2」は会社に返し、会社側がハローワークで手続きを行います。会社に返却された処理済の「離職票2」と新たに発行された「離職票1」が離職者に渡されます。「離職票」を受け取ったら、ハローワークに行き、各種手続きをおこなってください。この手続きが遅れると、受給開始日が遅れますので、給付日数が残っているにもかかわらず、給付が途中で打ち切られてしまう場合があります。受取るべき給付金が減ってしまってはもったいないですよね。ですから、「離職票」を受け取ったら、なるべく早めにハローワークに提出するようにしてください。
早く失業給付の申請手続きがしたいのに、なかなか「離職票」が届かないと心配になりますよね。会社から「離職票」が届くまでに、退職日から10日前後かかります。もし10日以上待っても送られてこない場合は、会社に問い合わせるべきです。手続きが遅れると、失業給付の受給日が遅れてしまうことになります。 辞めた会社に連絡するのは、ちょっと気が引けることですが、遠慮していたら損をしますよ! ここは勇気を出して問い合わせましょう。それでも発行してもらえなかったら、直接取りに行くか、ハローワークに住所と氏名が確認できるもの(運転免許証など)を持参し、会社に迅速な対応を働きかけてもらうよう相談してみてください。
◆さいごに
ここまで「離職票」についてお話してきましたが、「離職票」の重要性は理解していただけたでしょうか? 退職までの勤務状態や退職理由などは、人によって状況はさまざまなので、記入するにあたり迷うことがあるかも知れません。「離職票」は早く提出するにこしたことはありませんが、もしわからないことがあれば、自分の判断で記入せずにハローワークに離職票を持参し、担当者に書き方を教えてもらうことをおすすめします。退職することを決めたら、正確な方法で速やかに手続きが遂行できるように、事前にしっかり流れを把握しておくようにしましょう。
文・学生の窓口編集部
2023/09/27
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