「フェーズ」とは結局どういう意味？ 使い方と例文を紹介

ビジネスシーンで「第1フェーズが」「次のフェーズでは」という言葉に出会って、とまどった経験はないでしょうか？ 

フェーズは、プロジェクトや企画管理の際によく聞く単語です。「段階」「区切り」の意味で使われることが多いのですが、他の意味を持つ場合もあり注意が必要です。

この記事では、「フェーズ」の意味と使い方、言い換え表現を紹介しします。

▼こちらも合わせてチェック！
【人間力診断テスト19選】仕事、恋愛、お金…… あなたの社会人力をチェックしてみよう

フェーズの意味とは

フェーズは「段階」や「局面」を意味する英語「phase」から来ています。

よく使われる意味としては

• ・段階
• ・局面
• ・時期
• ・区切り

があります。

売り上げのように単位があり、数字の変化から変化が目にみるようなものではなく、プロジェクトの進捗状況のように、単位はないけれど変化していくものに対して使われるのがこの「フェーズ」です。

フェーズは、プロジェクト管理に使われることが多い言葉であり、災害時やパンデミックなどの対応でも使用されます。

ビジネスシーンでのフェーズの意味

フェーズは単位に表せない、変化の過程にあるものを表す言葉です。

ビジネスでは主にプロジェクト管理に使われるので、プロジェクトをいくつかの工程に分ける際に「第1フェーズ」「第2フェーズ」などと使用します。

長期間に渡るプロジェクトには不確定要素がつきものです。フェーズごとにやるべき内容をはっきりさせておけば、リスク回避にもなり次のフェーズに進むタイミングや進捗状況も明確になります。

効率的にプロジェクトを進めるためには、フェーズごとに管理することが必要不可欠なのです。

医療現場でのフェーズの意味

医療現場でのフェーズは、「段階」の意味で使われることが多いです。

たとえば

• ・次のフェーズに備えて病床の確保に努める
• ・治験の段階が第5フェーズに入った

のように使われます。

フェーズとステージの違い

フェーズとステージは、どちらも「段階」という意味で使われることが多いです。

極端な違いはないため、「フェーズを使うべきシーンでステージを使ってしまい恥をかいた」といった状況にはなりにくいでしょう。

フェーズとステージを使い分けている例としては、新型コロナウィルスの感染指標があります。

新型コロナウィルス対策では、感染指標の段階として「ステージ」を使っており、県によってはそれとは別個に医療関係者向けの指標として「フェーズ」を使っているところがあります。

ステージもフェーズも段階という意味で使われていますが、混乱を防ぐためにあえて別の単語を使っているのです。

フェーズの具体的な使い方例文

フェーズの具体的な使い方を例文でチェックしましょう。

• ・「この工程が完了したので、第2フェーズに移りたいと思います」
• ・「次のフェーズでは、前のフェーズで発生したトラブル回避のためにこの枠を別に発注します」

フェーズは主に人に局面の状況を伝えるときに用いる言葉です。会議などで使うなら、プロジェクトなどにおける一つの段階を意味する言葉として使います。

フェーズはあらかじめ工程内容ごとに第1、第2など番号を振られているものですが、具体的な名詞をつけて使うこともできます。

• ・「データの活用を実践フェーズへ移すときがきた」
• ・「詳細設計が終わったので、製作フェーズに入ります」

など。

フェーズの類語・言い換え表現と意味

フェーズと似たような意味を持つ言葉に

• ・ステージ：段階（過程）
• ・プロセス：手順
• ・ステップ：段階
• ・フロー：流れ（工程）
• ・チャプター：区切り（文章や映像などの）
• ・ターム：期間
• ・グレード：等級

があります。

フェーズをもっとわかりやすく言い換えたい場合などに使ってください。

フェーズは1つの区切りを表す言葉

フェーズは、工程の一まとまりを表現する言葉なので、幅広く使用できる言葉です。

逆にいえば意味が広い言葉なので、曖昧に感じたら勘違いを起こさないようにきちんと確認することが大切になってきます。

フェーズは、ステップやステージ、グレードなど、似たような言葉が多く使い分けが難しい言葉の一つでもあります。もしどの言葉を使うべきか悩んだら、それぞれの言葉の意味を考えて使うと、シーンに適した言葉を選ぶことができます。

ビジネス用語には聞きなれないものが多く、イメージしにくいものですが、より円滑に仕事を進めるためにも、正しい意味をきちんと把握しておきましょう。

（学生の窓口編集部）