セグメントとは「segment」という英単語からきたビジネス用語です。
マーケティングや経営・会計分野そしてIT分野など幅広く使われており、それぞれに指す内容が異なるため混乱してしまうこともあるかもしれません。
ですが、セグメントの基本的な意味さえ押さえておけば、使用シーンが変わっても容易に理解できるようになってくるはずです。
今回はこの「セグメント」の意味や使い方を例文とともに解説していきます。
▼目次
1.セグメントの意味とは
2.セグメントのビジネスでの使い方
3.セグメントを使った例文
4.まとめ
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セグメントのビジネス用語としての意味は、ある分野や市場において、特定の基準をもとに細分化または分割した、一つ一つの要素のことです。
もっとシンプルに言うなら、ある集団をある条件のもとに区切った「一区切り」ということです。元々は、英語の「segment」からきており、英単語の意味は「断片」「一部分」です。
それぞれの専門分野ごとのセグメントについても詳しく解説します。
セグメントという言葉が多く使われる代表的なシーンが、広告・マーケティング分野です。
マーケティングにおけるセグメントは、主に顧客を何らかの基準で分類した、同質のグループを指します。
具体例としては、
などさまざまな基準で分類することができます。
セグメントを利用すれば、たとえば年齢層:20代のように顧客を絞って商品やサービスをアピールすることができ、特定の顧客により刺さる商品開発も可能になります。
経営や会計の分野では、財務の状況を企業内の「事業別」「部門別」「地域別」などに分け、それぞれを詳細に示した情報のことをセグメント情報と呼びます。
多角的な事業に取り組んでいる大企業は、WEB上に事業別のセグメント情報を開示しているところもあります。
実はIT分野でもセグメントは多く使われており、主な意味は2つあります。
1つ目は、複数の機器が接続された大規模LANネットワークにおける、それぞれの小さなネットワークのこと。
そしてもう1つは、大きなプログラムやデータを記憶装置に読み込む際に分割する単位のことを指します。いずれも大きな全体から分割された一部分というイメージです。
セグメントと一緒に使われる言葉に「ターゲット」があります。
ターゲットは、セグメントをもとに、より絞り込まれた人(対象者)のことを表すマーケティング用語です。
ターゲットを絞り込むことをターゲティングとも言います。
セグメントとは「大きな全体のうちの一部分」というニュアンスなので、基本の使い方としては「セグメントに分ける」「セグメントに分割する」などがあります。
そのほか、セグメントに関連したビジネスシーンでの用法を何点かご紹介します。
セグメント分析とは、先ほど会計分野でのセグメントでお伝えした「事業別」「部門別」「地域別」といった細かい単位(セグメント)で財務の書類を作成し、事業成績やコストなどの分析を行うことを指します。
セグメント分析を行うことで、全体を見ただけでは分からなかった企業の強みや弱みの発見に役立てることができます。
セグメンテーションとは、何らかの基準でセグメントに区分することを指します。つまり「セグメントすること」がセグメンテーションというわけですね。
たとえば、商品を販売する際に、過去に購入経験のあるユーザーに販促をかけるとしたら、
など必要に応じて項目を設け、区切り分類していきます。
セグメンテーションによって、相手のニーズに合わせてより効果的に販促を行うことができるようになるでしょう。
ユーザーセグメント(顧客セグメント)とは、セグメントの中でも自社の商品・サービスの購入者(既存顧客)についてセグメンテーションしたもののことです。
既存顧客についてセグメンテーションすることで、自社の商品・サービスのユーザーの特徴を把握でき、今後のマーケティングや商品開発に役立てることができます。
セグメントがビジネスシーンでどのように使われるかを例文で紹介します。
マーケティング分野では、市場や顧客の状況などを分けるときに、どんな軸でセグメント化するのかがカギになります。
資料や会議などで頻出するので、使えるようにしておきましょう。
会社全体の利益だけを見ていると、どこに会社の強みや弱みがあるのかが分かりづらいもの。
たとえば家電事業・スマホ事業・ゲーム事業のようにセグメントごとの利益を見てみると、どの事業が稼ぎ頭なのかが分かりやすくなります。
セグメントという言葉の意味や使い方について解説しました。意味がまだ分かりづらいと感じる場合は「分割したうちの一部分」と言い換えるようにすると分かりやすいかもしれません。
マーケティングや戦略を練るときには、しっかりセグメント化して考えることが大切です。社会が多様化していく中で、必要とされるものを特定する際に役に立ちます。
少し難しい言葉だったかもしれませんが、実務で触れていくうちにだんだん慣れてくるはず。まずは基本的な意味を押さえておき、実際に見聞きしたときに思い出してくださいね。
(学生の窓口編集部)
学生の窓口編集部
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