「クラウド」とは?意味とビジネスでの使い方を解説【例文つき】

更新:2024/09/09

ビジネス用語

インターネットのある環境では、必ずと言っていいほど耳にする「クラウド」という言葉。ビジネス用語としてもよく使用されていますが、「クラウド」の正しい意味をご存じでしょうか? 

英語で表すと「crowd」ですか? それとも「cloud」でしょうか。今回は、知っているつもりでも意外と間違えやすい「クラウド」という言葉の意味について、実例と併せて確認していきましょう。

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クラウドとは?

ビジネスでも何かと使用される「クラウド」という言葉。実は、「crowd」と「cloud」のそれぞれの意味で使用される場合があります。

カタカナで書くとどちらも「クラウド」なのですが、基本的に別の単語なので使用するときには注意が必要です。

【crowd】
「群衆」という意味
⇒大勢の人々、不特定多数の人という意味合いで使われています。

【cloud】
「雲」という意味
⇒インターネット上で利用できる各種サービス、というIT用語として使われます。


このうち、単独で「クラウド」として使う場合には、2つ目の「cloud」の意味で使われることが多くなっています。「cloud=雲」ですが、IT用語としては「インターネット上にあるサービス」という意味合い。

たとえば目の前のパソコンに会計ソフトが入っていなくても、ネットにアクセスすると利用できたりするようなものを指します。「雲のようなところにあるサービス」というイメージですね。

クラウド(crowd、cloud)の使い方とは?

「crowd」と「cloud」という2つの意味があるクラウドですが、それぞれの使用シーンや使われ方を把握すると、上手に使い分けができるようになります。それぞれどのように使われているのかを詳しく解説します。

「crowd」の使い方

「crowd」は基本的な意味としては「群衆」ですが、 ビジネス用語としては「クラウドソーシング」と「クラウドファンディング」 という2つの使われ方を押さえておきましょう。

●クラウドソーシング

「ソーシング」とは「業務委託」を意味します。「クラウドワークス」「ランサーズ」などのwebサービスを通じて、動画編集やライティングといったさまざまな業務を受発注できるしくみのことを指します。

クラウドソーシングのサービスには沢山の人々(=群衆)が登録されており、企業を通さなくても不特定多数の個人にダイレクトに業務を発注できるのが特徴。副業として、サービスに登録して活動している人も増えているようです。

●クラウドファンディング

クラウドファンディングは、インターネットを介して広く群衆に対して出資を募ることができる資金調達の1つの手法です。

資金調達といえば、従来なら金融機関にお願いするのが一般的でした。一方、クラウドファンディングは一般の人々に対して少額ずつの支援を呼びかけることができるのが特徴。出資をした人は何らかの特典がもらえるというメリットもあります。

クラウドソーシングもクラウドファンディングも、インターネットの普及によって不特定多数の個人とやり取りしやすくなった時代を反映する言葉と言えるでしょう。

「cloud」の使い方

一方の「cloud」は、「クラウド」単独のほか「クラウドサービス」もほぼ同じ意味で使われます。

たとえば写真の保存を考えてみましょう。スマホで写真を沢山撮っていると、そのうちスマホの容量がいっぱいになってしまいますよね。そんなときに便利なのがクラウド。

Googleフォトのようなクラウドサービスに写真を移行してあげると、ネット上に安全に保管できてスマホの容量を空けることができます。このとき「写真をクラウドに上げる」のように使います。

そのほか、ビジネスでも「給与ソフトはクラウドを使っている」といった具合に使われています。もう少しクラウドの関連語をご紹介しましょう。

●クラウドストレージ

クラウドストレージ

(クラウドストレージのイメージ図)

インターネット上で利用できるデータ保管庫のこと。保管するだけでなく、他の人と共有することもできます。

実は、先ほどの写真の例におけるGoogleフォトは、正確にはクラウドストレージということになります。使い方は「私はGoogleフォトをクラウドストレージとして使っている」など。

●クラウドコンピューティング

(クラウドコンピューティングのイメージ図)

インターネット上で各種サービスを利用できるしくみのことを指します。クラウドとほぼ同義と考えて差し支えありません。使い方は「当社はクラウドコンピューティングを導入している」など。

●クラウドサーバー

クラウドサーバーとは、事業者が提供するサーバーを借り受けて独立的に使用できるサービスのこと。借り受けるという点ではレンタルサーバーと似ています。ですが、少し難しいですが「仮想サーバー」が構築されているため、レンタルサーバーよりも独立的に使えるのが特徴です。

クラウドを使ったビジネス例文

ここからは、実際にビジネスで使われる「クラウド」の例文をみていくことにしましょう。

「crowd」という意味で使う場合

「最近では、クラウドソーシングを利用して仕事をする人が増えています」


クラウドソーシングでは、フリーランスなどの個人に向けて多彩な仕事の依頼をすることができます。こうしたサービスを利用すれば、個人でも仕事を請けることができるというわけです。

「クラウドファンディングが多くの起業家から注目されています」


起業しようとする際には、やはり事業資金が必要になるもの。最近では「事業を応援したい」という個人の方々から出資してもらえるクラウドファンディングが注目を集めています。

「cloud」という意味で使う場合

「クラウドサービスは個人向けサービスと企業向けサービスに分類できます」


一口にクラウドサービスといっても、その種類はさまざま。個人向けに提供されているものもあれば、企業向けに提供されるサービスもあるでしょう。

「クラウドにデータを置いているので、パソコンでトラブルが起きたときにも安心です」


個々のパソコンにデータを保存していると、壊れたときにデータが飛んでしまう恐れも。クラウドにデータを保存しておくと安心だ、という意味の例文です。

まとめ

「クラウド」という言葉の、ビジネスにおける意味と使い方の実例をご紹介しました。今まで「クラウド」の意味を間違えて使っていませんでしたか? 

知っているようでいて意味を勘違いしていることも多い「クラウド」という言葉。2種類の「クラウド」の違いを理解し、ビジネス用語としてしっかり身につけて正しく使いましょう。

(学生の窓口編集部)

学生の窓口編集部

「3度のご飯よりも学生にとっていいことを考える!」の精神で 大学生に一歩踏み出すきっかけコンテンツをたくさん企画しています。 学生生活に役立つハウツーから、毎日をより楽しくするエンタメ情報まで 幅広く紹介していますので、学窓(がくまど)をチェックしてみてください!

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