入社すれば、ほとんどの方がまず新人研修を受けることでしょう。研修が終わった後に求められるのが「研修報告書(研修レポート)」。最初は書き方が分からず「一体何を書けばいいの……?」という方も多いのではないでしょうか。企業で働き始めると、自分の仕事に関する内容や経過、そして結果をまとめたものを報告書として作成するシーンが多々あります。これらはポイントを押さえておけば意外と簡単!早めに慣れてサクッと仕上げることが出来たらカッコいいですよね。
今回は、新人研修の報告書・レポートの書き方を例文つきでご紹介。基本的な内容や押さえておきたいポイントを頭にいれてから、書き始めてみましょう。
▼目次
1.新人研修のレポートに必要な基本項目
2.新人研修レポートの書き方のポイント
3.研修報告書の長さはどれぐらいが適切?
4.新入社員におすすめの研修報告書の書き方【例文&テンプレート】
5.まとめ
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企業によってはあらかじめ指定された報告書の様式に記入していくケースも多いもの。ですがフリースタイルでまとめる場合、必ず記載すべき基本項目は以下の通りです。
・作成日
・所属部署・氏名
・レポート内容のタイトル(新人研修報告書・研修報告書etc.)
1.研修名「〇〇研修」
2.日時
3.場所
4.講師の所属・肩書・氏名など
5.研修の参加者をわかる範囲で
6.研修内容
7.研修項目ごとに、理解できたことの要点
8.全体としての様子や感想、所感など
これらの内容をまとめていきます。6の「研修内容」と7の「研修項目ごとに、理解できたことの要点」は対になっているため、完全に分離せずに対応させて書いていく方法もあります。
また、最後に書く感想文も実は重要なポイントです。当たり障りのない感想文だと、真剣に研修に参加していなかったのでは? と思われかねません。オリジナリティある感想文で熱意とやる気をアピールしましょう。「今回の内容を今後どのように活かしていくか」を書くことができればベターですね!
学生時代のレポートの書き方とはまったく違う、ビジネスシーンでの研修報告書。新人研修のみならず今後セミナーに参加した際にも研修報告書を書くこととなり、場合によっては再提出や書き直しを求められることも。せっかく作った報告書を一回で通すには、どのようなことに気をつけて作成したらいいのでしょうか。
最大のポイントは2点あります。それは「読みやすい研修報告書を作る」「研修で得られたことを書く」ということです。
×こんな研修報告書はNG
⇒読み手側が何度も読み返さないと理解できない
⇒ぱっと見た時にごちゃっとなっている
⇒単なる研修項目の羅列になっている
これでは忙しい上司に手間をかけてしまう上、単なる研修項目の羅列だけでは目次と同じ。レポートとしての意味をなさなくなってしまい、評価してもらうことも難しくなってしまうでしょう。
=研修報告書作成のチェックポイント=
●分かりやすい文章になっているか
⇒誤字脱字・言い回しなど社会人として適切な文章になっているか
●読みやすいレイアウトか
⇒適度に改行を入れ、全体としてのバランスを整える
⇒研修のタイムスケジュールに合わせて表にするのも◎
●「研修で得られたこと」を入れ込んでいるか
⇒研修項目ごとに、特に印象に残った内容をピックアップ
⇒自分にとって特に「学び」になった部分だけでOK
報告書の作成にあたっては、何も凝った文章を作ろうとする必要はありません。文章を作成する際に最低限守らなければいけないルールを守って、簡潔にまとめていきます。その上で、研修で得られたことを要点だけ絞っていいので入れ込んでいくことが大切です。
一口に新人研修といっても、実はいくつかの種類があります。研修の種類によっても書き方のポイントは多少異なります。ここでは参考までに、それぞれの研修の種類ごとに記載しておきたいポイントをまとめておきます。
新人研修の種類 | 書き方のポイント |
---|---|
マナー研修 | ・理解できたこと ・難しかったこと ・特に新たな気づきが得られた部分などを記載 |
技術研修 | ・絶対にやってはいけないこと・注意点 ・習得できた計算式 ・間違えやすかったポイントなどを記載 |
ロールプレイ研修 | ・周囲からの指摘事項 ・自分ならではの気づき ・無意識で分かっていなかったことなどを記載 |
コミュニケーション研修 | ・報連相の重要ポイント ・理解できたこと ・特に新たな気づきが得られた部分などを記載 |
どの研修であっても基本的には「自分が得られたこと」を書くという点は変わりありません。特にグループディスカッションがあった場合には多くの気づきがあるはずです。「あまり発言できなかった」「周囲のこんな意見で新たな発見があった」など周囲との関わりも交えて報告書にまとめると良いでしょう。
研修報告書の長さは、A4用紙1枚に収めるようにしましょう。レポートや報告書は量が多ければいいというものではありません。上記に挙げた必須項目をおさえて、A4用紙1枚程度に簡潔にまとめていきます。
文章構成を考えるときのポイントは、結果・結論は冒頭に持ってきて、その結論に至るまでの経緯や理由をまとめます。特に所感は感想文のような感覚で書いてしまうと長くなってしまうので、簡潔にまとめるように注意したいですね。その研修で学んだ項目も、すべての項目を詳細に報告書に書いてしまうとまとまりませんので、箇条書きにするのもよいでしょう。
研修報告書のテンプレートは次のような形になります。まずは氏名・受講日時・場所といった基本情報をテンプレートに沿って埋め、研修内容や研修の感想を述べる部分は、例文を参考に実際の研修に合ったかたちで書くようにしましょう。
ーーーーーーーーーーーーーーー
作成日 令和◯年 ◯月 ◯日
所属 ◯事業部◯部◯課
氏名 田中二郎
新人研修報告書
今般受講した新人研修について、以下のとおり報告致します。
記
1.研修名:新人マナー研修
2.受講日時:令和◯年◯月◯日 午前◯時〜午後◯時
3.受講場所:本社 第◯会議室
4.講師:○○人材コンサルティング 専任講師 鈴木一郎先生
社内講師(人事部△△課長 他)
5.出席者:今年度新入社員営業職 約◯名
6.研修内容
【ビジネスマナー研修】
挨拶、名刺交換、敬語や言葉遣い、基礎的なマナーについて
・名刺は自分が先に出した方が良いことを知った。
・立ち上がって挨拶することが大切。
【ロールプレイ実習】
ビジネス電話の対応練習、お茶の淹れ方や、出し方を実習
・クッション言葉をまず入れなければならない。
・コールを鳴りっぱなしにしないこと。
7.研修の感想(例文)
今回の新人研修で指導された言葉使いや、電話対応などを通じて、改めて言葉遣いや印象の大切さを実感しました。また、なんとなく理解していた部分や間違った解釈をしていた部分もあり、大変勉強になりました。まずは電話応対をすることが多くなると思いますが、今回学んだクッション言葉をしっかり使いこなして、失礼のないように努めていきたいです。
ーーーーーーーーーーーーーーー
基本の注意点を踏まえて研修報告書をまとめることができるようになったら、より読みやすい形になるよう自分なりに工夫してテンプレートを改善していきましょう。
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そもそも研修報告書を作成する目的は「何を学んだのかを見える化すること」です。貴重な時間を使って研修を受けるわけですから、上司としては「しっかり学んでほしい」「どんな気づきが得られたか」を一番気にしています。この目的をふまえて書くようにするといいですね。研修報告書を作成する上で学んだ言葉遣いやレイアウトは、その他の書類作成でも活用できます。これを期に、早めにマスターしておきましょう。
(マイナビ学生の窓口編集部)
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