ゆとり世代には分からない?上司がひそかに「ゆとり」だと思っている瞬間5つ

2016/04/28

社会人ライフ

ゆとり世代とは、ゆとり教育を受けた人たちのことを呼びます。しかし、ゆとり世代という言葉には厳密な定義はありません。また、ゆとり世代の特徴もテレビなどが作り上げたイメージです。それでも、ゆとり世代と呼ばれる年代に生まれた人たちは、新社会人として会社に入るとなにかとゆとり世代と言われ、枠にはめられてしまいます。ここでは上司が「ゆとり」だとひそかに思っている瞬間を5つ紹介します。


■ゆとり世代、ゆとり教育とは

ゆとり世代に明確な定義はなく、諸説ある中でも、1987年4月2日〜2004年4月1日生まれの人を指すことが一般的です。1999年に改正され、内容、時間が大きく削減された小・中学校の学習指導要領をゆとり教育と呼ぶことが多く、この期間に当てはまる学生がゆとり世代と言われています。また、ゆとり世代の特徴には、失敗を恐れ挑戦しない、打たれ弱い、現実的、仕事とプライベートを切り分けるなどが挙げられますが、どれも根拠はなく作り上げられたイメージで、会社では新社会人にレッテルを貼るときに都合よく使われています。ゆとり世代の新社会人をゆとり社員と呼ぶこともあります。


■なにかあるとSNSにすぐに書き込む

デジタルネーティブでもある、ゆとり世代の新社会人は、SNSを利用することが日常的です。上司に怒られたときや、失敗をしたときにSNSに書き込むことは、不自然なことではありません。しかし、30代以上の人たちで、SNSを理解していない人にとっては、誰でも見ることができる場所に書き込むことは非常識と思っています。SNSへの書き込みを見つけると、だから「ゆとり」は、と思われてしまいます。SNSを利用するときには、個人名が特定できない方法で利用することが会社でのマナーです。


■飲み会を断る

「飲み会は残業代が出るのか」という疑問を抱くゆとり世代は少なくないでしょう。しかし、バブル世代に「飲みニケーション」と言って飲むことが仕事だと教えられてきた世代には、信じられない考え方です。仕事なのであれば残業代が出るのではないかという疑問は、理にかなっていますが、上司にとっては非常識な発言となってしまいます。「ゆとり」はと思われる引き金となります。また、上司からの飲みの誘いを断ることも、アラフォー世代からするとあり得ないことでした。けれども、新社会人のゆとり世代からすると、ワークライフバランスという言葉が当たり前に使われるようになっている時代に育っているため、プライベートと仕事の切り分けは当然のことです。このギャップが溝を深めていきます。


■仕事を言われたことしかやらない

終身雇用が過去のものとなった、ゆとり世代にとって、新社会人として入った会社では、転職を視野に入れて働く人が多いです。最初に入った会社で骨を埋める決意で働いている上司とは、ここにも溝ができてしまいます。チャレンジしなかったり、言われたことしかやらなかったりすることは、上司にとっては「ゆとり」となるかもしれません。けれども、ゆとり世代にとっては、転職を視野に入れている会社では、会社が終わってから、資格や英語の勉強などもあり、100%の仕事はしても、残業して120%の仕事をして会社に貢献するという意識はありません。


■上司を上司と思わない

上司が、コピーをしているときや何かを買ってくるときについでを頼むことは、アラフォー世代にはありえないことでした。しかし、ゆとり世代は、縦社会よりもフラットな社会が良いと教えられてきたので、上司に頼んではいけないということ自体が理解に苦しみます。


ワークライフバランス、転職が当たり前の環境で育ってきた新社会人にとっては、当たり前にやっていることでも、終身雇用、バブルの中で生きてきた上司たちには理解できないことが多いです。新社会人が上司に「ゆとり」と思われることは、育ってきた環境の違い、社会状況の変化で仕方のないことでしょう。新社会人は「ゆとり」というレッテルを貼られていることを意識しつつ、歩み寄っていくことが仕事をうまく進めるコツと言えます。


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