口座に貯めるより貯金効果アリ?! 20代でもできる【タイプ別】資産運用の方法とコツ

2015/11/18

貯金・節約

みなさんが抱く「資産運用」のイメージはどんなものですか?「資産運用はギャンブルみたいでしたくない」「お金をたくさん持つようになったら始めようと思う」「毎月コツコツ銀行に貯金しているので資産運用は必要ない」……恐らくこのように感じている方が多いのではないでしょうか。

もちろん、ギャンブルのような資産運用は存在しますし、お金持ちにしかできないものもあります。また銀行にお金を預けておけば減ることはほぼ無いと言えるでしょう。しかし、資産運用に関して誤解を持っている方が多いように感じます。

“ギャンブル"と言われるような、短期間でハイリターンを期待する資産運用には必ず高いリスクが伴います。その一方で、お金の増え方こそ少しずつですが、10年20年など時間をかけて運用をすればリスクを低く抑えることができる方法もあるのです。資産運用=FXや株をイメージする方が多いと思いますが、お金に働いてもらう方法は実に幅広く、人により何がベストな資産運用かも異なります。そこで今回は、20代の若者を4つのタイプに分けてそれぞれのタイプに見合った資産運用をご紹介いたします。

■「銀行預金以外は悪」だと考えるタイプ

「石橋を叩いて割ってしまうくらい心配性」、「お金儲けは悪いことと親から教わってきた」「日本以外は信用できない。今後も海外とは無縁の生活を送るつもり」のいずれかに当てはまる方はこのタイプです。このタイプは、月額に関わらず絶対に損をしないことが重要です。そんな方にオススメな資産運用方法は、この3つです。

1.銀行定期預金
→ほぼ確実にお金は減りませんが、大きく増えることもありません。2015年の定期預金金利は平均で0.028%!100万円を10年間預けたとしても2,804円しか増えません。ATMで、手数料がかかってしまう時間外取引を12回してしまっただけで、10年間の利息分は無くなってしまいます。(※手数料216円を想定)

2.日本国債
→日本にお金を貸して、その見返りとして国から利息を貰うものです。リターンは低いですが日本が破綻しない限りは貸したお金は満額で返済されるため、安全かつ計画的に運用できるのが特徴です。頻繁に金利動向を確認したり、専門知識を勉強したりする必要が無いので、ビギナーにオススメな運用方法です。

3.確定拠出型企業年金制度の元本確保型商品(銀行預金・生命保険タイプ)
→『確定拠出型企業年金』とは、月々積立てたお金で運用する投資商品(銀行預金・生命保険・さまざまな種類の投資信託)を決めて、年金を積み上げていき、国民年金や厚生年金に加えて支払われる企業年金です。リスクがある商品は主に投資信託ですが、元本が確保される銀行預金や生命保険の場合はほぼリスクは無いと言えます。ただし、運用利回りが低く大きなリターンは期待できません。

■銀行に置いておくだけではダメだと思いつつも、損はしたくないタイプ

「何かはじめないといけない!」とは思いつつもやっぱり守りに入ってしまう少し気弱なこのタイプは、リスクが多少あったとしても、まずは少額から始めてみることをオススメします。投資慣れをしておけば、将来の選択肢もグッと広がるはずです。

ただし、このタイプの方は、情報収集や分析、評論が好きだが、行動しないことがよくあるので、行動しないと変わらないという認識を持ちましょう。

そんな方にオススメな資産運用は、この3つです。

1.生命保険を活用した運用(たとえば“養老保険"と呼ばれるもの)
→“養老保険"とは一定の保障を確保しながら、長期間でまとまったお金を貯める際に活用できる、積立・貯蓄型の生命保険です。満期時に満期返戻金としてお金が戻ってきますが、高額保障を準備するためには高い保険料が必要となります。保障機能が付いた貯蓄商品と捉えると分かりやすいでしょう。

2.元本確保型投資信託
→投資信託とは国内や海外の市場で取引されている株や債券、不動産など複数の金融商品を組み合わせ運用する商品を言います。

今回の“元本確保型"とは、その名の通り元本を確保する(損をしない)ために、運用する資金を『積極運用部分』と『安定運用部分』の2つに分けておこなう投資信託のことです。『積極運用部分』とは高い運用益を得るために多少のリスクをとる運用部分のこと。『安定運用部分』とは収益が読めるもの(国債など)に投資する運用部分のことをいいます。
安定運用部分の収益で元本が確保できるように、組み合わせの配分(安定:積極=9:1のように)を調整することで、元本を確保する仕組みをつくります。ただひとつ、注意しなければいけないのは元本確保型の投資信託は元本が保証されているわけではないということです。元本を確保する仕組みはあくまで投資家に資金が返されるときにのみ有効となるため、途中で投資信託を解約した場合、運用状況次第では元本が戻らない場合もあります。

3.利回り確定型投資信託
海外の金融商品によっては毎年4%の利回りが確定し、それに加えて運用利回りがよければ配当金が貰えるといった商品もあります。満期まで保有すれば元本は保証されるので、ある程度の利益が見込めると言えますが、満期までいかずに短期間で解約してしまうと大きなペナルティを背負ってしまう場合がほとんどです。

■自分の将来のことを考えると、運用しないほうがリスクだと思うタイプ

リスクへの許容度が高いこのタイプは、一歩踏み込んだ勉強と行動で飛躍的な効果を期待できます。ただし、このタイプに多いのは運用益がマイナスになったときに人のせいにして負の連鎖を生んでしまうことです。しかし逆に、「投資はあくまでも自己判断」と納得し糧にできれば、間違いなく良い結果を生みやすい層とも言えます。そんな方にオススメしたい資産運用はこの4つです。

1.生命保険を活用した運用【変額保険】(“特別勘定商品"と呼ばれるもの)
変額保険(特定勘定商品)は生命保険会社の商品のひとつで、運用実績によって死亡保険金(最低保証あり)と貯まっていく金額(解約返戻金)が変わってくる商品です。

もちろん運用である以上リスクは伴いますが、死亡保険金額が最低保障されていたり、保険料が比較的安いなど、使い方によっては有効に活用できる保険商品です。また、運用タイプを100%の内訳で組み合わせることができる商品なので、その時々の情勢に合わせて構成割合を自由に変えることができるので、自分に合った選び方ができます。

2.不動産投資(区分)(一棟)
数千万円から数億円もする不動産を、借金をしてまで運用目的で購入する、というのはあまりにもハードルが高いと思われるかもしれません。「多額の借金を抱える」ということで精神的に圧迫されるかもしれませんが、実は不動産投資はリスクをしっかりと抑えることが可能なのです。

不動産投資ローンを組む際は、借り入れる人(あなた)と不動産そのものの価値を金融機関に審査されます。お金を返す能力が無い人や、不動産に価値が見出せなければ、金融機関は絶対にお金を貸してくれません。不動産投資ローンは「良い借金」と捉えることができれば、踏み出す心のハードルは下がるはずです。

3.個別株式(国内・海外)
→国内外の企業が発行する株式の売買で利益を得る方法です。積極的なリターンを狙えますが、株価の値動きが激しい企業も多いためリスクはある程度伴いますが株価の値動きを示すチャートの読み方や企業分析力を身に付けると安定的に利益を獲得することも可能です。

また、海外に目を向けるとグーグルやアップルなど世界的に有名な企業が多く、安定したリターンを期待できるほか、ASEAN諸国など新興国の市場は大きな成長が期待できる銘柄が多いのが特徴です。ただし国内外問わず、業界分析やマーケット分析、かつある程度の経済情勢に関する勉強が必要なので、いきなり始めるものではありません。

4.投資信託(国内・海外)
先述の通り、国内や海外の市場で取引されている株や債券、不動産など複数の金融商品を組み合わせ運用する商品を言います。組み合わせる商品は運用のプロ(ファンドマネージャー)が市場の動きや経済状況を見ながら最適な商品を選んでくれます。

また、「ハイリターンを求める人」や「リスクは少ない方がいい」といった、個人のタイプに合わせて組み合わせを選択でき、運用期間や予算も決めることができるので、運用初心者でも挑戦しやすい商品です。このタイプの人は、何のために運用をするのかをきちんと考えないと、枝葉の対策になってしまいます。あなたの資産状況をきちんと把握したうえで、見合った金融商品を提示してくれるパートナーと一緒に運用に挑戦することができれば、将来必要になる資産をきちんと準備することができるでしょう。

■ハイリスクハイリターンでも構わない、俺の人生はアーティストだぜ系のタイプ

ハイリターンを期待する運用は、資金力に乏しい20代が挑戦すべきものではありません。運用額が3,000万円に満たない場合、金融機関から特別扱いされることはまずないので、このタイプの人は「あなただけに」系の広告に注意しましょう。

「俺の人生だから、誰にも迷惑をかけていない」といった考えをお持ちの人は、資産運用を始める前に、まずは自分一人では生きていけないことをまずは認識しましょう。資産運用を考えるのは、その認識ができてからです。

世の中にはたくさんの金融商品があります。ただし、うまい話は絶対にありません。誇大広告に騙されず、自分の目的・資産規模に合わせた資産運用をしてください。そのためには、ある程度の勉強も必要です。

日本の場合、学校や会社でお金について学ぶ機会が無いため、お金について考えることが悪いことや恥ずかしいことのように考えてしまう人は少なからずいます。若い頃からお金について考えておくと、自分や家族を守るだけでなく自分の子供に教えてあげることができます。また自分自身や親族、友人が困ったときに必ず活きてきますよ!

文●工藤将太郎(株式会社クレア・ライフ・パートナーズ代表取締役社長)
日本生命にて、外資系金融機関や、学校法人の福利厚生制度の構築に従事。「なぜ日本人は生命保険ばかりに偏るのか?」という疑問を持ち、生命保険に頼らない将来対策法を実践し独自のノウハウを確立、2011年に株式会社クレア・ライフ・ パートナーズを創業する。多くの人が思い描く将来を実現してほしいと考え、FPという立場から資産運用の必要性を発信している。

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