■生き残っていく若手社長になるには社長向きな人のポイントは何かありますか?
「社長って、何でも完璧にこなさなきゃいけないイメージがあるけれど、別に優等生じゃなくても務まるんです。僕は、社長になるには最低限次の5つのポイントが重要だと思ってます。
<社長に向いている人の特徴>
(1)度胸がある
(2)適度に寛容
(3)数字に強い
(4)フットワークが軽い
(5)やりたいことがある
(1)度胸がある仕事の交渉などをするときは、お客さんに対して怯まず、きちんと言いたいことを言わないとだめ。さらにいざというとき社員の尻ぬぐいをしたり、借金を背負ったりすることもあるので、度胸がないと社長は務まりません。
(2)適度に寛容社長は本当にやることが多いので、当然「やらなければいけないことだけど、どうしてもできない」ということが出てきます。社長になるには、そんなときにすべてを一身に背負おうと気張りすぎず、適度に周囲に任せられるくらいの寛容さは必要だと思います。完璧主義だとちょっと苦しいかもしれませんね。
(3)数字に強い税理士の話を聞いたり、社員に支払うお給料を考えたりと、数字を扱うシーンはとても多い。会社の状況を把握するためにも、数字に強い方が何かと有利です。
(4)フットワークが軽い何にでもパッと飛びついて瞬時に対応できるようなフットワークの軽さがあると、さまざまなチャンスをつかめるようになるはず。昔から「落ち着きがない」と言われているような人はかえって社長に向いていると思います。
(5)やりたいことがある社長になるには、とにかく野望があること。人から褒められるような夢でなくても、『億万長者になりたい』、『周囲からちやほやされたい』といったような、くだらない夢でもかまいません。何かしらの強い意志があることが大事なんです」
社長になるには、ただ努力を重ねるだけではだめなのですね。5つ中、みなさんはいくつ当てはまりましたか?
■社長になるには? 若手社長からひとことアドバイス「周りにも若社長は多くいますが、実際『社長になりたい!』という強い意志で若社長になった人はまわりにはあまりいません。みんな、自分の仕事をつきつめた結果、なるべくして独立した、という印象ですね。『一発当てたい』という気持ちはこっそり隠し持っているのかもしれませんが(笑)」
想像していたよりも、社長になることは気の遠くなるような話ではないのかも? 何て思ってしまいました。まだ会社では「若手」と呼ばれていても、心のどこかで野望を抱えている人は、20代の間に起業してみてはいかがでしょう......!