「怒られるうちが華」とよく言うように、怒るという行為には相手の成長や今後のことを思う気持ちがこめられているもの。怒られたときの反省や悔しい気持ちが自分の糧になっている人も多いはずです。後になってから「あのとき怒られてよかった」と思えたエピソードを、働く社会人男女に聞いてみました。
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■仕事の上達につながった
・要領が悪いので仕事の飲み込みが遅く、パニック状態になってしまったことがあった。すると先輩が「常に神経をとがらせて、どの仕事からやるべきかよく見てみろ。最初は疲れるかもしれないが、そのうち意識しなくてもできるようになるから」と叱ってくれた。最初は「ずっと神経をとがらせるなんて無茶言うな」と思っていたが、実行しようと心がけているうちに本当に無意識にできるようになった。今までは自分で自分の能力の限界を決めてしまっていたんだと思う(女性/28歳/アパレル・繊維)
先輩からのお叱りは、ときに無理難題を押し付けられたかのように感じることも。でも、後々仕事で苦労しないように言ってくれていたんだと、成長してから気づいて感謝したくなることもあるかもしれません。
■働くことの責任を自覚
・今の職場は喫茶店なのだが、あるお客さんが周りに迷惑をかけるくらい大声で話していて、それを見た店長に「なんで注意しに行かないんだ」と怒られた。当時は正直、なんで店長が直接注意しに行かないのかと思ったけれど、「お客さんからしたらアルバイトだろうが社員だろうが関係ない。勝手に仕事の上限を決めるな」と店長から言われ、働くことの責任を自覚させられた(女性/26歳/飲食)
お金をもらって働く以上は、お店の看板を背負って働いているという自覚を持つことが大切。社員になってからも重要な考え方ですね。
■自分を棚上げする上司。納得できなかったけど......
・自分自身もできていないことを棚に上げて、私にあれやこれやと指摘する上司。納得がいかない顔をしていたら、上司が「自分ができていないからといって、部下ができていないことを注意しないわけにはいかないんだよ。例えば自分が遅刻したとして、それよりも遅く出社してきた部下のことは見すごすのか? それは違う。理不尽に思えることもあるかもしれないが、いけないことはいけないと指摘しなきゃいけないんだよ」と言ってきて、妙に納得してしまった(男性/24歳/情報・IT)
「できていない人に言われたくない」とは思ってしまいそうですが、部下を持つ以上は叱るべきところで叱らなくてはいけないのでしょうね。自分に部下が付いたとき、きちんと叱れる人間でありたいものです。
■情けは人のためならず?
・とあるレストランで働いている私はけっこうズボラで、細かいことにまで気の利く先輩によく小言を言われていた。特に掃除に関しては店の前だけではなく、両隣の店の前まで3時間おきに掃除をするように言われており、正直「何で私が隣の店までやらなきゃいけないの......」と思っていた。でもある日いつも通り掃除をしていたら、隣の店の人が「いつもありがとうございます。これよかったらどうぞ」とケーキをたくさんくれた。隣の店の人が自分を見てくれているのもうれしかったし、うちのお店はこうやってご近所さんと良好な関係を作ってきたんだなと思った(女性/27歳/その他)
誰も気付かないような細かい仕事にもきちんと意味があることを、身を持って体験できたエピソードですね。仕事は地味なことの連続。コツコツ努力していれば、どこかから誰かが見守ってくれているものです。
叱られた理由をきちんと理解できれば、お説教も意外と納得できるもの。みなさんは大人になってから本気で怒られた経験はありますか?
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