転職はやっぱり3年目以降? 人事のプロに聞く! 会社を辞めるタイミング

2014/08/07

社会人ライフ

転職はやっぱり3年目以降? 人事のプロに聞く! 会社を辞めるタイミング

「転職してキャリアアップしたい!」「今の仕事向いてないのかな......」などなど、多くの社会人が一度は頭をよぎる転職。今すぐに辞めたいわけじゃないけれど、もしも『会社を辞めるタイミング』の目安があるならば、知っておいても損はないはず!



「転職や、その後について考えるタイミングは3年目以降がいいでしょう」



そう語るのは、中央大学大学院・戦略経営研究科客員教授の楠田祐先生。何ゆえ三年なのでしょうか?



「多くの会社は、4月を起点とした一年のサイクルでスケジュールが動いているので、当たり前ですが、新社会人にとってはすべて初めてのことばかり。1年目の仕事は『教えてもらったことをどれだけ正確にこなしていくか』なんです。何がなんだかわからないまま終わるので、どんな経験とも比較できない『絶対』の状況といえます」



無我夢中で1年目を過ごした後、次の年には1年目の経験を活かして仕事に向き合う『相対』になるそう。



「4月になれば、また同じサイクルで会社が動くので『去年はこうしたから、違う方法でやってみよう』という対策ができます。それで失敗しても、3年目には同じミスをしないように『計画』を立て、一人前の仕事ができるようになる。3回繰り返すと、苦手だった仕事も得意になる可能性が高いんです。人間の成長の可能性は無限大なんですよ」



入社3カ月で「仕事ができないから辞めたい!」なんて悩むのは、少々早とちりがすぎるということですね......!



「そうですね。『石の上にも三年』ということわざもあるように、一つのことを3年することが大切なんです。新入社員が部長にかかってきた電話を転送することを知らずに、受話器ごと渡すなんて失敗は2年目はしなくなりますよね(笑)。それも成長なんです」



失敗したときは笑われても、同じミスをしないように頑張る......新社会人だからこそできる学び方ですね。



「ただ、新社会人で1年以内に会社を辞めたくなった、あるいは辞めてしまうケースもありますよね。その場合は、原因をしっかり吟味しなければなりません」



楠田先生いわく、一社目を辞めて次の会社の面接までに「自分がなぜこの会社を辞めたか」という自己分析を徹底的にしておかないと、また同じ事態を招きかねないとのこと。



「3年働いていないにも関わらず『仕事ができないから』という理由で会社を辞めた場合は、ほかの原因が隠れている可能性があります。とくに新入社員、初期キャリアの時期に接した上司や先輩との人間関係に問題があるケースが多いですね」



一体どんな理由が隠れているのでしょうか?



「初期キャリアの時期は『よし、がんばるぞ!』という、ポジティブな気持ちで働きますよね。でも、少し経つと『思うように仕事ができない......』と落ち込むこともある。そんなときに、周りにいる上司や先輩が目をかけてくれるかどうかがカギになります」



働きはじめた頃「この仕事、イメージと違う」と、理想と現実のギャップにぶつかってしまうのはよくあること。そんなときに「何かあった?」など、一言かけてくれる存在がいるのといないのとでは大きな違いがあるそう。



「人間は、期待されたり目をかけてもらうほど、成長することができる生き物なんです。このことを教育心理学用語でピグマリオン効果といいます。もしも気にかけてくれる先輩がいないと、『仕事が出来ない』という勘違いをしたままやめてしまうんですよ」



たしかに、心配してくれる先輩がいたら「この人のためにもう少しがんばろう」と思えるかも。不安を乗り越えるには、周りの協力が不可欠なんですね! もしも、上司や先輩の放置が原因で会社を辞めた場合には、次の会社の面接では気をつけてほしいことがある、と楠田先生。



「ぜひ会社の面接で『入社後はサポートしてもらえるのか』といった旨の質問をしてみてください。そこでしっかり答えられる会社ならば、心配はいらないと思います。もしも面接官が口ごもったりしたら、あまりサポートしてもらえない可能性があるので、会社選びの指標になりますよ。大切なのは『質問力』です」



「面接時に変な質問したら落とされるかも」なんて思って何も言わなかったら、大変なことになってしまいますね......! 



長い人生のなかでも「転職」は大きな選択。その理由や時期を見極めることが大切なんですね。



文・大貫未来/清談社



(プロフィール)

プロフィール

楠田 祐(くすだ ゆう)

中央大学大学院戦略経営研究科 客員教授(戦略的人材マネジメント研究所 代表)東証一部エレクトロニクス関連企業3社の社員を経験した後にベンチャー企業社長を10年経験。2009年より年間500社の人事部門を5年連続訪問。人事部門の役割と人事の人たちのキャリアについて研究。多数の企業で顧問も担う。主な著書:(2014年7月31日発売)内定力2016 ~就活生が知っておきたい企業の「採用基準」~マイナビ 1400円(税別)

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