社会人になって親を見直したこと「何十年も同じ会社に勤務」「仕事の後の家事」「母親のメンタルの強さ」

今までは当たり前だと思っていたのに、いざ自分が社会人になると、親の偉大さに気付くことがあります。みなさんは社会人になってから、親のことを「すごい！」と見直したことはありませんか？　社会人にアンケートしました。

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社会人になって感じた親のありがたみ「家事をやってくれた」「心配してくれる」

■当たり前のことが「普通」ではなかった

・遅刻もせず休まず毎日出社していたのはすごいと見直した（男性／31歳／機械・精密機器）
・父親が50年も同じ会社で働いていること（女性／33歳／商社・卸）
・満員電車。私は60までは無理だと思った（女性／32歳／金属・鉄鋼・化学）
・ちゃんと結婚して子供を作って普通の生活をしていること（女性／24歳／人材派遣・人材紹介）
・毎日欠かさずお弁当を作ってくれていたこと（女性／29歳／団体・公益法人・官公庁）

仕事や家事、結婚、子育てなど、あくまで「普通」に見えることも、いざ自分の番となると、どれだけ難しいことなのかがわかりますよね。嫌なことがあっても、疲れていても、それでも毎日続けるということが、簡単そうに見えて一番難しいかもしれません。

■仕事と家事・育児の両立

・毎日働いて、帰ってご飯をつくり、朝は早起きしていること（男性／30歳／マスコミ・広告）
・仕事から帰ったあとでも家事をしていたこと。自分は疲れ切ってしまい、つい週末にすべてまわしてしまっているから（女性／24歳／アパレル・繊維）
・母親に対しては、よく仕事と家庭を両立しながら疲れた顔を見せずにいられるなと尊敬した（女性／26歳／団体・公益法人・官公庁）
・昼間主婦をして深夜パートに出ていた（女性／24歳／医療・福祉）

平日は仕事をするだけで精一杯。家事はおろそか、口癖は「疲れた」なんて人もいるのでは？　自分たちよりも年上なのに、仕事と家事を両立する体力と気力には頭が下がりますよね。

■高額な学費や家族サービス

・1万円稼ぐのも大変なのに、姉妹3人とも私立の大学に通わせる懐の大きさに、今更ながらすごいと思った（女性／29歳／小売店）
・子供の学費を支払いながらお金を貯め、旅行などに連れて行ってくれたこと（女性／27歳／電機）
・よくこれだけ金のかかること（子育て）をやれたなあ、と（男性／38歳／電力・ガス・石油）

私たちの世代だと大学にいくのも「普通」でしたが、いざ教育費を払う側になるとその高額さにビックリ。苦労も感じさせずに自分を育て上げてくれたことに、感謝している人も多かったです。

■自分より家族のため、それでも愚痴はゼロ

・父親が週末によくいろいろな場所に連れて行ってくれたこと。平日に働いていると疲れて土日はゆっくりしたいと思うが、疲れている姿を見せずにたくさん遊んでくれていたので（女性／27歳／運輸・倉庫）
・仕事をしながら、早起きをして家事もこなす母がほんとにすごいと思った（女性／27歳／情報・IT）
・衣食住不自由なく学校に通わせて、習い事までさせてくれたので、自分のためのお金はなかったんだろうなと思う（女性／38歳／その他）

子育てとなれば、自分の時間や自己投資は後回し。それでも「愚痴や不平不満を子どもに言わない、疲れを見せない」と口にする人は多かったです。自分が親になっても、見習いたい心構えですね。

■母親のメンタルの強さ

・とにかく母親のメンタルが強い。仕事で自分がへこたれたときに、社会人時代の母親の話を聞くと、自分ももっとメンタルを強くしないといけないと思った（女性／27歳／ソフトウェア）
・幼稚な父親のわがままに耐えていた母の包容力（男性／36歳／ソフトウェア）
・母と買い物に行ったとき、嫌味な店員をうまくあしらっていたが、私なら挑発にのり、嫌な態度を返していたと思う。最後にはその嫌な店員が笑顔で「ありがとうございました、またお願いします」と言ったときは、ちょっと感激だった（女性／31歳／食品・飲料）

母親に限り、「メンタルの強さや包容力、ポジティブさ、小さなことにクヨクヨしない強さ」など、性格面に尊敬するという声もあがりました。「母は強し」と言う通りですね。

こうみてみると、普通に生活するだけでもどれだけ大変か、身に染みます。気づいたときにでも、日ごろの感謝を伝えてみてはいかがでしょうか。

文・OFFICE-SANGA 宮野茉莉子

調査時期：2014年5月
アンケート：フレッシャーズ調べ
集計対象数：社会人542人（インターネットログイン式アンケート）