【問題】「365-99=○○」 一瞬で答えられるようになる計算方法とは?

更新:2018/07/11

社会人ライフ

【問題】「365-99=○○」 一瞬で答えられるようになる計算方法とは?

レナ「さっき立て替えてもらったランチ代払うわね。1,000円しかないけど、お釣りある?」

ソウタ「ああ、あるよ。ええと、Aランチが780円だったから、お釣りはいくらになるんだっけ。320円か...?(計算苦手なんだよなぁ......)」

レナ「220円でしょ!」

ソウタ「あ、ごめんごめん!(うわ、俺かっこわるっ!)」

社会人ともなると同期と一緒にランチを食べた際に代金をやりとりすることは日常茶飯事です。また、夜みんなで飲み会をした際などにも、お金のやりとりは発生します。

そんな時、正確にパッと計算できる人はとても頼もしく見えるものです。プライベートはもとより、ビジネスではなおさらです。

そこで頼りになるのが、「補数」という便利なツールです。これは学校では教えてくれませんが、計算をとてもカンタンにしてくれます。補数とは、次のような考え方です。

・9の10に対する補数は1
・955の1000に対する補数は45
・1002の1000に対する補数は−2

先ほどのレナとソウタの例でいうと、780円(ランチ代)の1000円(払ったお金)に対する補数は220円(お釣り)となります。この補数の概念がアタマにあれば、いちいち一の位から細かく計算する必要がなくなるので、サクッと答えを求めることができます。消費税8%が導入されて値付けが1円単位まで細かくなった今こそ、大いに役に立ちます。

ただ、ケタの大きな数の計算になると、ちょっと戸惑うでしょう。『数的センスを磨く超速算術』(実務教育出版)の著者である涌井良幸氏によると、コツは「各ケタの9に対する補数を列挙する。ただし、一の位については10に対する補数とする」ということになります。

例えば6543円の商品に対して1万円を出した場合のお釣りは、「十の位から1を借りてきて一の位は10−3=7で......」などとモタモタすることなく、即座に3457円と求められます。

■補数はキリが悪い数にも使える!

補数のいいところは1000のようなキリのいい数以外にも使えることです。例えば、365−99を計算してみましょう。

365−99=365−(100−1)=365−100+1=266

99のままでは計算しにくいので、100に対する補数である1を使います。おかげで、いったんキリのいい数である100を引いた後に、補数1を足すというカンタンな計算式に変わりました。

では、1981−603はどうでしょうか。

1981−603=1981−600−3=1381−3=1378

この場合は、引く数(603)をキリのいい数(600)とそうでない数(3)に分割し、先にキリのいい数を引いてしまいます。その後に、残った数を引くという2回分けのテクニックを使います。

いずれにせよキリの悪い数字でも、強引にキリのいい数字に変えて計算すれば素早く答えを導き出せるのです。

■補数は足し算にも使える!

補数が使えるのは引き算だけではありません。もちろん足し算にも使えます。

998+865を計算してみましょう。

998+865=1000−2+865=1865−2=1863

足される数(998)をキリのいい数(1000)にして計算し、後で補数(5)を引けばいいのです。

計算力なんて、電卓さえあれば必要ないと思いがちですが、身につければ、これほど心強いスキルはなかなかありません。特に仕事で計算が早いと、上司に「お、コイツやるな」と思わせることができるかもしれません。

あなたも速算術を覚えて、上司からも異性からもモテる社会人を目指してはいかがでしょうか。

文●編集部

『数的センスを磨く超速算術』
(涌井良幸・貞美 著、実務教育出版 刊)
http://jitsumu.hondana.jp/book...

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