男性上司が女性部下に向かって「女だてらに......」なんて言ったら今の時代、一発アウト。即退場ですよね。男尊女卑の考えは過去の悪習として誰もが認識しているところでしょう。ところが、やっぱり完全なる男女公平というのは難しいみたいで、あちらを立てればこちらが立たず。男性からの「女性優先現象」についての恨み節がチラホラ。コメントをご紹介します。
【正直羨ましい......?】
・居酒屋で女子会プランがあること(23歳/大学院生)
・フットサルで、女子がフィールドにいるとき、みんな甘いし、キーパーしなくていい(34歳/社会人)
・食べ放題や飲み放題で女性のほうが無条件で値段が安い(36歳/社会人)
・「レディースデー」は聞きますが「ジェントルメンズデー」は聞いたことがない(41歳/社会人)
・映画館のレディースデーと街コンの料金の差。街コンの料金は倍近い差があるのが、どうしても解せない(27歳/社会人)
なるほど、確かに、とつい頷いてしまうコメントもありますね。ある婚活パーティーのサイトをのぞいてみると、参加料金の欄に「男性7,000円」「女性500円」とありました。確かに女性が集まらないことには男性も集まらないのはわかりますが、いくらなんでも......。と思ってしまいます。
【オンナだから......、オトコでしょ! の巧みな使い分け】
・女性の権利を云々という一方で、「女性は男性と違って、○○できない」みたいな主張がまかり通っている(22歳/大学生)
・顔採用がある(24歳/大学院生)
・男女平等とよく言うのに、男だから○○をするのは当然だろうと堂々と言う女性は嫌い(27歳/大学院生)
・「男のくせに」はよく言われるが「女のくせに」はタブーであること(24歳/大学院生)
・男が弱いとだめと言われるが、女が弱いのは当たり前という風潮がある(31歳/社会人)
・力仕事は絶対男の役割で、それができなかったらすごい見下してくる(25歳/社会人)
・男女平等とはよく言うが、実際には平等になっていないこと。「男性だからやってよ」と頼まれることがよくある(34歳/社会人)
・男なんだからの使いやすさ(24歳/大学院生)
・一部女性がいわゆる「弱者利権」を盾にし過ぎている感は否めない(25歳/大学院生)
・男性チックな女性は「ボーイッシュ」とされ好意的な面もあるが、その逆はあり得ない(21歳/大学生)
力仕事については、男女の筋力差は歴然なので男性がすべきでしょう。とはいえ、なかには非力な男性がいることも現実。男女差よりも個人の能力差の方が大きいのです。
【セクハラ系】
・性犯罪が起こった場合、仮に男性が無実であったとしても覆ることは少ない(22歳/大学生)
・痴漢冤罪は男がしていないという悪魔の証明をしなければならないこと(23歳/社会人)
・女性がセクハラだと安易にいうこと(48歳/社会人)
・女性専用車両。痴漢を防ぐためなら、まず通勤ラッシュ自体の解消に向けた努力をすべき(35歳/社会人)
一時期多くのメディアにも取り上げられました。痴漢の問題。また、「女性が嫌がったら全てセクハラ」というのは都市伝説で、「かわいいね」と言っただけでセクハラなんてことはないようです。
【仕事の場で......】
・就活で明らかに女性優先の企業があった(24歳/大学院生)
・男性は接客であまり良い顔をされない(21歳/大学生)
・事務仕事にはほとんど女性しか就けない(22歳/専門学校生)
・女性優先の職業ポストの確保(27歳/大学院生)
・家事手伝いとかいうニート(24歳/大学院生)
それにしても最近、「家事手伝い」って聞かなくなりましたね。でも、「ニート」と言われると無意識に男性を思い浮かべてしまうのは私だけでしょうか。
【女性は許される?】
・女性の失敗は笑って片付けられること(22歳/大学生)
・女性のほうが強く怒られない傾向にあると思う(22歳/大学生)
・若い女性は泣けば許されるが、男は泣くと更に怒られる(37歳/社会人)
「女の涙は武器、男の涙は火薬」です。苛立つ気持ちにさらに火をつけてしまいますが、それは私が男だからでしょうか。
【女性だけ、男性だけ......】
・地域でママさんバレーはあるけど、パパさんバレーはない(50歳以上/社会人)
・男性は臭いみたいなCMが多いこと(27歳/社会人)
・専業主夫の扱い(21歳/大学生)
・CM女王という言葉はあるが、CM大王という言葉はない(34歳/社会人)
某除菌・消臭スプレーのCMも、お父さんと三人兄弟が臭い人役ですよね。確かに「男性=臭い」というイメージはあるかもしれません。男性としては悔しいところですが、不思議と電車の中などで出会う「スメハラ」な人は大抵おじさんですね。
「個人の自由」や「個性」が尊重される現代において、男女の差は狭まっています。安倍晋三首相は、経済成長の重要項目として女性の力の活用をあげ、企業の重要なポストに就く女性がさらに増えていくでしょう。大きく見れば、女性にポストを奪われていく男性ですが、そんなときこそニッポン男児の柔軟な姿勢が求められるのかもしれません。
文●オリスリス
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