いつの時代もなくならない「いじめ」。子どものころや中高時代の悩み、つらかった経験として、いじめを思い出す人も多いのではないでしょうか。そこで19歳〜29歳の学生男女367人に、いじめに関するアンケート調査をしました。
【いじめを受けたことがありますか?】
はい......42%
いいえ......58%
いじめられた経験がある人においては、「今は恨んでいない」が76%、「今でも恨んでいる」が24%との結果でした。つらい思いをしながらも、大部分の人はいじめた相手を許しているようです。
【なぜ相手を許せた?】
■時間が解決した
・時とともに忘れた(男性/22歳/団体・公益法人・官公庁内定)
・時が解決してくれるし、もう会うことはないだろうから(女性/22歳/通信内定)
・時間とともに割り切れるようになった(女性/22歳/学校・教育関連内定)
■通過儀礼だった
・子供のころは、いじめを経験して成長する気がする(女性/22歳/印刷・紙パルプ内定)
・一人ずつが順番に仲間はずれにされた感じ。後になって、たまたま自分にもそれが回ってきただけだと思えるようになった(女性/22歳/マスコミ・広告内定)
・誰かをいじめて満足したい時期は誰にでもある(女性/22歳/情報・IT内定)
■自分にとってプラスになった
・おかげで人の痛みが分かるようになった(男性/24歳/情報・IT内定)
・いじめを乗り越えて強くなれた気がする(女性/21歳/金融・証券内定)
・その経験があって、今の自分がいるから(女性/24歳/医薬品・化粧品内定)
回答には「いじめっ子よりも、いじめから守ってくれた友だちの方が多かった」、「保護者同伴で謝罪をしてくれた」など、いじめを引きずらないで済んだものもありましたが、それらはごく少数。許せたとはいっても、それなりに時間がかかっています。今でも恨んでいるという人の中には、「一生許すことはない」「謝られても許せない」との回答もありました。
子ども同士のことであっても、若さゆえの過ちであっても、いじめが心の傷や消えない苦しみになってしまう場合が多くあります。いろいろな経験を積むことでいじめられた人が前向きにとらえられるようになったとしても、つらい経験には変わりありませんし、傷が癒えるのには時間が必要なようです。
文●佐々木香織(エフスタイル)
調査期間:2013/9/30〜2013/10/11
アンケート:フレッシャーズ調べ
集計対象件数:367件(インターネットログイン式アンケート)
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