7割以上の人は「備えナシ」。震災後2年、みんなの危機意識は今

更新:2016/07/01

社会人ライフ

東日本大震災から2年。被災地ではがれきの撤去やライフラインの復旧が進んでいるとはいえ、産業や雇用、原子力災害からの復興など、課題は未だ山積という状況です。当時、多くの帰宅困難者が街に溢れた東京都ではこの4月から「帰宅困難者対策条例」を施行。事業者に向けて、従業員に必要な3日分の水や食料等の備蓄に努めることを呼びかけたりするとのこと。そんな中、みんなの個人としての震災への危機意識や対策状況はどうなっているのでしょうか、社会人男女298人に聞いてみました。

Qあなたは現在震災の備えとして何かしていますか?

している 25.8%
していない 74.2%

備えをしている人は約25%と、やや少ない印象。具体的にはどんな備えをしているのでしょうか。

・ ベッドサイドに瓦礫よけ用のスリッパと懐中電灯、部屋から出られなくなったときのための笛を用意。また、屋外の物置に非常食と水の入ったペットボトルが備えてある(25歳/男性/団体・公益法人・官公庁)
・ 3日分の水と食料、避難所の把握、懐中電灯、携帯トイレ、モバイルバッテリー(25歳/男性/金属・鉄鋼・化学)
・サバイバルキットとヘルメット(25歳/男性/機械・精密機器)
・避難袋に最低限必要な荷物を用意。袋の中身はExcelで表にまとめ、賞味期限を記入、家族全員が見られる場所に貼り出してある(25歳/女性/金融・証券)
・ 通勤カバンに携帯充電器のスペアやお菓子を入れている(26歳/女性/商社・卸)
・ アルミの保温シートを持ち歩いている(26歳/女性/食品・飲料)
・ 家を建て直した(27歳/女性/生保・損保)

一番多かったのが食料と水の備え。ただ、気をつけたいのが賞味期限。震災直後に意識が高まって購入したものの、期限切れになってそのまま備蓄をやめてしまったという人も多いので、定期的に確認するようにしたいですね。そのほか、家具の固定やヘルメットを購入しているなど、スムーズに避難するための対策をしている人も多かったです。

危機意識というのは時間とともに徐々に薄れていくものかもしれません。でも、災害は忘れた頃にやってくるもの。万が一のときに慌てないように、日頃からしっかり備えておきたいですね。

文●スルー鈴木(ニーマルマル)

調査期間:2013年2月
アンケート対象:マイナビニュース会員
集計対象件数:298件(ウェブログイン式)

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