震災後、避難所で必要なものや、避難袋に入れておくべきものなどを今一度考えた人も多いのでは。筆者は新潟県中越地震で被災していますが、当時を思い返すとたくさんの人が集まる避難所で見知らぬ人と生活することが予想以上に辛かった記憶があります。水、食料、ラジオ、電池などの必需品はもちろんですが、この他に一体どんなものが役立つのでしょうか。実際の避難生活で意外と役に立ったアイテムについて、新潟県中越地震で被災した20代男女に話を聞いてみました。
■アイマスク、耳栓
「避難所は夜でも照明やラジオがついていたり、隣で小さな子どもが泣いていたりと、なかなか眠りにくい環境。そんなとき、私はアイマスクと耳栓で眠っていました。なかには、マスクを細く二つ折りにして目元に装着したり、イヤホンのみをさして耳栓代わりにしている人もいました」
■アルミホイルやサランラップ
「避難所では水が足りず、また飲料水として優先的に使われるため、食事後に食器が洗えない状況が続きました。そんなときはサランラップを皿の上に敷いて何度でも使えるようにしました。また、アルミホイルはそのままお皿代わりになって便利です」
■トランプやUNO
「避難所で、近所の小さな子どもたちの面倒を見るのに一番役立ったのが、たまたまバッグに入っていたトランプ。時には、息抜きに老若男女問わずみんなで集まって盛り上がったこともありました。娯楽グッズはとても元気が出るアイテムなので、立派な避難グッズでもあると思っています」
■消臭スプレー
「避難時、たまたま母が消臭スプレーを持っていたのですが、これが避難所で大活躍。避難生活中はなかなか服を着替えられなかったり、毛布に食べ物の匂いがついたりと、匂いに悩まされることが多々あります。そんなときに少しでも匂いを消せるだけで気分が良くなるので、かなり重宝しました」
実際に避難生活をしていた人の話を聞くと、「実際の避難生活は、灯りや電気がないなどの不便さを踏まえるとキャンプに少し似ています。避難所へは、アウトドアグッズを持参する人も多かったですね」とのこと。避難時は、持ち運びなどを考慮して必要最低限のアイテムにとどめるのがベストですが、これらの経験談も、ヒントにしてみてはいかがでしょうか。
(小野田弥恵/プレスラボ)
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