安心して一人暮らしをするために、知っておきたい「地震対策」

更新:2016/07/01

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死者18,131名、不明者2,829名(平成24年9月28日現在)という甚大な被害をもたらした東日本大震災からもうすぐ2年。震災の教訓を忘れることなく、日ごろから防災意識を高めておきたいものです。ここでは、いざというときに備えた、一人暮らし向けの再点検ポイントをおさらいしておきましょう。また、この春、新生活を始めるため、大勢の方が新居に引っ越されるはずです。いざ、というときに慌てず冷静に対処するために、「住み始める」前からも、きちんと対策やポイントを考慮して、お部屋を選んではいかがでしょうか。

●強い地震が来たら家の中はどうなる?

「阪神・淡路大震災」の発生時刻は午前5時46分、「東日本大震災」は午後2時46分。いつどんな状況で地震に襲われるか予測はできません。もし、家にいるときに強い地震が襲って来たら、家の中はいったいどのような状況になるのでしょうか。

「阪神淡路大震災 住宅内部被害調査報告書」(日本建築学会)によると、阪神淡路大震災で震度7だった地域を調べたところ、「約6割の部屋で家具が転倒」という結果に。転倒した家具でもっとも多かったのは本棚でした。

■家具別、転倒した割合(阪神淡路大震災における震度7の地域での被害状況)

1 本棚(52%)
2 食器棚(34%)
3 洋たんす(30%)
4 ピアノ(10%)

転倒した家具で体を打ちつけられると、大ケガや死に至る危険性もあります。また、移動した家具が避難経路をふさいでしまうことも。特に一人暮らしでは、タンスやテレビ台、ローテーブルなど多くの家具が一つの部屋に配置されているため、注意が必要です。今地震が来た場合自分の部屋がどうなるのかを想定し、家具の転倒や落ちて壊れそうな物などを再点検しておきましょう。

●家の中でできる防災対策

家で地震に見舞われたときに備えて、あらかじめ防災対策を行っておきましょう。

【1】家具を固定する

報告書からも分かるように、地震対策としてまず行っておきたいことは「家具の固定」です。住居の形状や家具の大きさに合った方法を選んで実践しましょう。

・L型金具で家具と壁をとめる。
・突っ張り棒を使って家具と天井を固定する
・家具の下に耐震マットを敷く
・キャスターのあるものは固定させる

<ワンポイント>背の高い家具を固定するときは、上部と下部の2カ所に対策を施しましょう

【2】家具の配置を再検討する

地震後に避難しようと思っても、家具にふさがれて扉が開かなくなってしまうことがあります。また、就寝中に家具や物が落ちてきてケガをすることも。以下の点を踏まえて、家具の配置には十分配慮しましょう。

・扉の付近に倒れやすいものを配置しない
・家具が転倒しても頭や体を直撃しない位置にベッドを置く
・ベッドの周りにキャスター付の家具を置かない

<ワンポイント>家具の近くで寝る場合は、家具の側方(倒れてこない方向)が安全

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