一人暮らしの人が支払う光熱費は、月平均10,875円(総務省「家計調査」)。これから寒さとともに電気、ガスの利用量がどんどん増していく季節です。こんなときこそ節約を心がけて、光熱費をぐっと抑えたいところ。ちょっとした工夫で費用を抑えるポイントをご紹介します。
●電気代を節約する
総務省のデータによれば、光熱費でもっとも高いのが電気代。月平均4,801円と、光熱費の約半分を占めています。さらに家庭内での電気の使われ方を調べてみると、もっとも電気を消費しているのは「電気冷蔵庫」、次いで「照明器具」、「テレビ」、「エアコン」でした。
・「電気冷蔵庫」(14.2%)
・「照明器具」(13.4%)
・「テレビ」(8.9%)
・「エアコン」(7.4%)
・「電気便座」(3.7%)ほか
電気使用量を抑えるためには、特にこれらの機器を利用するときに節電をこころがけることが大切です。設定温度を調整したり、利用しないときに電源を切ったりし」ましょう。また、古いタイプの電化製品を利用している場合は、省エネ性能が高い機器への買い替えで節約につながります。
※資源エネルギー庁による調査(平成21年度)を元に日本エネルギー経済研究所が試算
●ガス代を節約する
ガス料金は気温よりも水温に影響されるもの。水温が低くなると、それを暖めるために普段より多くのガスを利用するため、ガス料金は上がります。ガス料金を節約するためには、水を温めやすくすること、温めたお湯が冷めないうちに利用することがポイントです。
・鍋にふたをする
・鍋底についた水滴を拭き取ってから火にかける
・お湯を沸かすときは給湯器のお湯を利用しコンロにかける
・お風呂を入れたらすぐに入る
●水道代を節約する
「一般家庭水使用目的別実態調査(平成18年度)」(東京都水道局)によると、家庭内で水がよく使われるところは「トイレ」、「風呂」、「炊事」の順。トイレでは「大」「小」のレバーを使い分けたり、風呂場ではシャワー利用を控えたりと節水を心がけましょう。
・「トイレ」(28%)
・「風呂」(24%)
・「炊事」(23%)
・「洗濯」(16%)ほか
ひとたび蛇口をひねれば、1分間で約12リットルもの水が流れ出ます。費用にすると2.88円(1リットル=約0.24円)。水を大切に使うためには、湯船のお湯で体を洗ったり、洗い桶で食器を洗ったり、コップで口をゆすいだりと、"ためた水"を使う習慣を身に付けましょう。これらを励行すると簡単に節水することができます。
ちょっとした工夫次第で節約なることも多々あります。普段の生活のなかで、負担を感じない範囲で、さらなる節約に取り組んでみて、この冬はエコに過ごしてみてはいかがでしょうか。
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