仕事からプライベートまでパソコンに触る機会の多い今、キーボード入力の速度は毎日の生活の中で重要です。キーボードを見ずに能率的に入力できるタッチタイピングを習得する方法や、入力のスピードをアップするコツについて、音声起こしや入力業務に15年間携わっている入力のプロ、廿里美(にじゅうさとみ)さんにお話を伺いました。
【タッチタイピングは必要?】
「キーボードを見ながら打つ自己流の打ち方でも、入力の速い方はそれはそれでいいと思います。しかし、キーボード上のホームポジションを会得したタッチタイピングは打ち間違いも少なく、速く打てる仕組みになっており、できるに越したことはないでしょう。特に、文章を書く業務が多い職業は、少しのミスでも時間のロスになるので、タッチタイピングを習得されるとより仕事の効率が良くなると思います。」(同)
自己流でもOKなのですね、きちんと習ったことはないので安心しました! 必要に応じて、少しずつ練習するとよさそうです。
【タイピングゲームやTwitterを使って練習】
「タッチタイピングを習得するには、まず、ホームポジションを徹底して覚えることです。タッチタイピングでは両手のそれぞれの指が、どのキーを打つかが決まっているので、正確に文字を入力することができます。
一番良いのは、ホームポジションをしっかり覚えてから、タイピングゲームで定着させること。タイピングゲームについては、お気に入りのゲームを見つけて練習するのがいいと思います。『雑念打』というタイピングゲームなど、面白くてオススメです! また、チャットやTwitterなどで練習するのも有効ですね。思いついたことや考えをすばやく入力する良い練習になります」(同)
ゲームやネットコミュニケーションを使った練習方法なら、楽しくタッチタイピングが身に付きそうです。
【ショートカットキーを使う】
タッチタイピングのほかには、速い入力のコツにはどんなものがあるのでしょう?
「一つは単語登録やショートカットキーを使って打数を減らすことがあります。たとえば、メールで使用するお決まりの文句、『いつもお世話になっております。』などを単語登録しておくのです。『いつも』と打てば全文が出てくるように設定すれば、入力がとても速くなりますね」(同)
あいさつ文や得意先の会社名など、よく使う単語を登録しておけば、他の部分の文面の作成に集中できてミスも減りそうです。
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【なるべくキーボードで操作する】
マウスでなく、キーボードを使うメリットとは?
「たとえば、検索ボックスにワードを入力してから、検索ボタンをマウスでクリック、なんていう操作をしていませんか? あれはマウスを使わなくてもEnterキーを押せばいいのです。このように知らないうちに無駄な操作をしてしまっていることが結構あります。また、マウスを使わずに、キーボード操作で済ます方法の一つには、ショートカットキーを使うのも有効です。効率的に操作を行うには、なるべくキーボードから手を離さないで済ますことが大切です」(同)
キーボードを使えば、マウスまでの移動時間がなくなって小さな無駄をなくすことができるので、少しずつ仕事の能率も上がりますね。
毎日のパソコン入力・操作には、意外と見直すところがありそうです。入力・操作をよりスマートにすれば、打ち間違えなどの小さなストレスから解放されて気持ちよく仕事ができるようになるはず。あなたも、できるところから入力の仕方を工夫して、スマートでかっこいいタイピングを身に付けてみませんか?
取材協力:廿里美(にじゅうさとみ)
文●田中淳美
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