2026年のインフルエンザは「じわじわ型」? 年明けに第2の流行の可能性も

2026/10/28

社会人ライフ

朝晩の冷え込みが増え、インフルエンザが気になる季節。クリニックフォアグループが、厚生労働省の発生動向データと過去シーズンの推移をもとに、2026/27シーズンのインフルエンザの特徴や今後の見通しを発表しました。今シーズンのキーワードは「早い出だし・遅い加速・二つの山」。例年とは少し違った流行の動きが見られているようです。

「早く始まり、ゆっくり広がる」

今シーズンは8月28日に全国でインフルエンザの流行入りが発表され、1999年以降では2009年に次ぐ2番目の早さとなりました。

全国の定点当たり報告数は、流行入りした第34週の1.11から、第41週には12.81まで増加。その後、第42週(10月12日~18日)は9.08に減少しました。それでも前年同期の3.26と比べると約2.8倍の水準です。

一方、感染ピークの一つの指標となる「警報レベル」の目安である30には、まだ達していません。

過去2シーズンでは流行入りから8週の時点で51.12~64.39まで増え、ピークを迎えています。しかし、今シーズンは8週時点でも9.08。クリニックフォアは、こうした状況を「出だしは早いが、増え方は緩やか」な“じわじわ型”としています。

一度かかっても安心できない? 年明けに「二つ目の山」の可能性も

さらに注意したいのが、年明けに別の型のインフルエンザが流行する可能性です。

2025/26シーズンには、2025年11月にA型(H3N2)亜型の変異系統「サブクレードK」による流行の山が発生。その後いったん落ち着いたものの、2026年2月にはB型(ビクトリア系統)による二つ目の山が訪れ、1シーズンで2回、全国で警報レベルを超えました。

今シーズンは、第36~40週の速報でA型(H1N1)亜型が162件中160件と大半を占めています。

インフルエンザにかかって得られる免疫は、主に感染した型に対するもの。そのため、A型に感染したあとにB型に感染するなど、同じシーズンに2回かかるケースもあります。

「もう今年はインフルエンザにかかったから大丈夫」とは言い切れないということです。

ワクチンはA型2種類とB型1種類をカバー

2026/27シーズンのインフルエンザワクチンは、「A型(H1N1)」「A型(H3N2)」「B型(ビクトリア系統)」の3種類をカバーしています。

クリニックフォアでは、ワクチンの効果が現れるまで約2週間、持続期間は約5カ月としています。また、厚生労働省は12月中旬までの接種完了を推奨しているとのことです。すでに今シーズン、インフルエンザにかかった人についても、別の型への備えとして、体調の回復後に医師へ相談したうえで接種を検討する意義があるとしています。

流行が本格化する前に備えを

今シーズンは早い時期から流行が始まった一方、現時点では一気にピークを迎えるのではなく、増減を繰り返しながら推移しています。さらに、昨シーズンのように別の型による“二つ目の山”が訪れる可能性も考えられます。

手洗いや換気などの日常的な感染対策を続けながら、ワクチン接種についても検討しておきたいところ。体調に異変を感じたときに、どこで受診するかまであらかじめ考えておくと、いざというときにも慌てずに対応できそうです。

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