こんにちは! キャリアカウンセラーの"ひつじ"です。
2023年もあっという間に数ヶ月が経ち。いよいよ入社が迫ってくると、「働きたくない」「働くのが不安」という声が聞こえてきます。
その理由を尋ねてみると「しんどそう」「大変そう」という意見と共に、「何で働いていられるのですか?」と返ってくることが多々あります。そこで今回は、世の社会人達が働き続けることができる理由についてお話したいと思います。
<目次>
1.働くって大変そう!
2.働き続けられる理由って何?
3.「やりがい」について心理学的にも知っておこう
日曜夜や休日明け前夜のTwitterは「明日、会社行きたくない」という怨嗟で満ちあふれていますね。みなさんがよく見かける通勤中の方々も、どことなく疲れた雰囲気がただよっていて。。。
「入社後の自分」を想像して、不安にならない方が不思議なレベルなのかもしれません(通勤中は実際に疲れているし、移動時間とはいえ体を休める時間でもあるのでパソコンでいうスリープモードに入っている状態ですから覇気は感じられないでしょうね)。
ぶっちゃけて言うと、輝かしい社会人生活を夢見ている人には申し訳ないですが、実際、働くってしんどいです。楽しい要素100%では出来ていません。お金をもらっている以上、やりたくない仕事もしなくてはいけないし、時間的拘束も多いし、苦手な人とも付き合わなくてはいけません。
でも、世の中の多くの人が働き続けています。
この「働き続ける」ということは、一見、当たり前のことに見えて、実はすごいスキルなのですよ(もっと讃えられて良いと思う)。
「働き続ける」ためには、車や電車と同じで燃料が必要です。
みんな、それを当たり前のようにしていますが、それぞれ異なる燃料を持って働いているというのが現実だと思います。
(「惰性で働いているだけ」と言う人であっても、惰性だけで働けるのも十分すごいことです)
働き続ける理由は、人それぞれです。
一番わかりやすいのは、お金ですかね。物質で手に取れるものだし、生活の糧となったり、前回の記事にもあるようにヲタ活の源泉にもなるので、これを働く理由とする人は多いです。
他にも、人の役に立てる、評価、自身の成長など、「働く理由」はさまざまで、これらを総称して「やりがい」「働きがい」と言います。
基本的にやりがいは、裁量権と相関関係にあります(ただし、責任も伴うのでストレスも増えますが)。
入社してすぐだと、裁量権なんて持ちようがないので、なかなかやりがいは得られないかと思います。そういうものだと理解しつつ、まずは日々の仕事で得られるスキルを大切にしていってくださいね。
なんだかぼんやりとした「やりがい」「働きがい」ですが、ちょっと学術的にも見てみましょう。切り口を変えることで、ちょっと違った見方ができます。そうすることで、頭の中が整理しやすくなるかと思います。
アメリカの心理学者アブラハム・マズローという人が提唱した「マズローの欲求5段階説」というものがあります。
人間の欲求は
<1>生理的欲求
<2>安全欲求
<3>社会的欲求
<4>承認欲求
<5>自己実現欲求
というように5段階のピラミッドのように構成されているという心理学の理論です。
この中で<3>社会的欲求、<4>承認欲求、<5>自己実現欲求が、仕事の「やりがい」「働きがい」に繋がるので、少し詳しく説明すると
<3>社会的欲求:集団に属したり仲間を得たいと思う欲求
社会的欲求は、既に友人関係などで満たされている人もいるかもしれませんが、入社することで満たされる人が多い欲求でしょう。
<4>承認欲求:他者から認められたいと思う欲求
<5>自己実現欲求:自分が満足できる自分になりたいと思う欲求
これらの欲求は、仕事以外の分野であったとしても満たされるようになるまで時間がかかります。我慢も必要です。先ほどのサブタイトル(働き続けられる理由って何?)でもお話したように、焦らずゆっくりと自分の思う「働きがい」ひいては「生きやすさ」を見つけていくということが、心理学的観点からも大事>言えるのではないでしょうか?
また、話は少しそれますが、<3>社会的欲求について。定年退職された方が居場所をなくしたという話をよく聞くように、人間にとって大事な欲求なのだろうなと思います。
実際、私自身に、しばらく無職期間があるのですが、「解放された」というハレルヤ感は最初だけで、後からジワリジワリと「自分が自分でなくなるような」怖さがありました。働くって、自分の居場所を作る行為でもあるのだなと実感した次第です。
仕事をしているとしんどいときも当然あります。「辞めてやる!」って思うことも何度もあります。でも、働くことでしか見えない景色があるから、私は働くということが好きです。いつかみなさんが、「しんどいけど、働くって楽しい」と思える日が来ることを祈っています。
もし仕事にやりがいが見いだせず、行き詰ったときはMr.childrenの「彩り」という曲がオススメです。目の前のことだけを見るのではなく、その先をイメージすることで救われることがあると思っています。興味のある方は一度聴いてみてください。
文・ひつじ
キャリアコンサルタント&産業カウンセラー。新卒入社の企業での採用&研修担当を経て、現在はコンサルティング会社にて企業の相談事をメインに活動中。子持ち、資格マニア、雑学大好き。就職転職だけでなく、結婚出産等も含めたキャリア相談に定評あり。
Twitter:@ career_sheep
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