社会人になったら保険ってどうする? 進められるままに入って良いの? #キャリアロードマップの一歩目

2022/10/03

保険

こんにちは! キャリアカウンセラーの"ひつじ"です。
今回は「社会人の夏休み明け」に密かに話題になる"保険"についてお話をしていこうと思います。夏休みと保険が結びつかない人も、今後の参考のために読んでおいてもらえたらうれしいです。

<目次>
1.久々に友人と会ったら勧誘だった
2.ライフステージによって必要な保険は変わる
3.保険に加入したら忘れずに

久々に友人と会ったら勧誘だった


久しぶりのコロナ規制のない夏休み。昔からの友人知人と集まった人も多いのではないでしょうか? 気心知れた仲間と和気藹々と過ごした方が大半でしょう。

そんな中、「保険勧誘された。どうしよう」という相談が、休み明けに密かにあります。久々に再会した友人からの勧誘は保険以外のパターンもあるけれども、保険は勧誘きっかけで「入る?入らない?」だけでなく「自分に必要なのは何?」と悩み始めるケースが多いようです。

まずは友達からの勧誘は一旦保留にしてもらい、保険に対する基本的な考え方について整理していきましょう。

ライフステージによって必要な保険は変わる


所謂「団塊の世代」のお見合い結婚の仲人って、保険の営業さんが結構多いです。仕事柄、顔が広いというのに加えて、結婚というライフステージの変化に合わせて保険の提案ができるというメリットがあるからでしょうね。最近はそんな凄腕の保険営業の話は滅多に聞かないのですが、「ライフステージによって、必要な保険は違う」という基本は今も昔も変わりません。

独身か結婚しているか、子供の有無、持家の有無によって必要な保険は変わってきます。それぞれのライフステージによって見直していかないといけないのですが、今回は「20代独身」の場合についてお話していきましょう。

実際に統計を取ったわけではないですが、20代は「保険には入ってない」「医療保険だけ入っている」人が多いです。
環境(持病や家族の状況)によって個人差はありますが、どちらかと言うと保険より貯蓄へお金をまわした方が良い時期なので、基本的にはコスト抑えめで良いと思います。月々の保険料支払いで、生活費がカツカツになるのは本末転倒なので自身の収入との兼ね合いをしっかり考えてくださいね。

手厚くない保険で大丈夫なの?と不安に思う人もいるかもしれませんが、みなさんは公的医療保険制度に入っているので、入院手術となると「高額療養費制度」、病気や怪我で4日以上働けなくなった場合は「傷病手当金」というものがあります
聞きなれないであろう高額療養費制度は、上限(年齢や所得で決まる)以上の医療費は支払わなくて良いというものです。

うまくいかなかった時の備えとして「保険をかける」という言葉があるように、保険はあくまでも保険です。お金をかけたものの結局使わなかったということは普通にあります(むしろ使うことがなく平和に生きたいものです)。お金は無尽蔵にわいてくるものではないので、自身のマネー管理をしつつ支出額を決めてくださいね。

さて、ライフステージによって見直しが必要な保険ですが、注意点が1つ。見直しで保険を乗り換える際に「切れ目を作らない」ようにしておきましょう。保険料を重複して払わないといけない月が出来るかもしれませんが、新しい保険の効力開始までは古い保険が効くようにしておくと安心です。

保険に加入したら忘れずに


保険に加入したら、年末調整の際に証明書(年末に葉書が来る)の提出を忘れないようにしましょう。年末調整(源泉所得税)の還付金額に影響します。

社会というものは、自分が動かないとお金は返ってこない仕組みになっています先ほど説明した高額療養費制度等も自分から申請をしないといけないので併せて覚えておいてくださいね。 

 以前の記事(健康=キャリア? 若いうちから体のことを考えた生活をしておこう!)でも書いていますが、会社を通じて加入できる保険もあります。
保険料がちょっと安くなったり、年末調整時の会社への証明書提出が不要だったり、会社の健康診断のデータを使用するので別途健康診断を受けに行かなくても良かったり等とメリットが色々あるので、一度人事へ問い合わせしてみるのも良いと思いますよ。

最後に


先日、仕事で保険の営業さんとお話する機会があったのですが、「入院日額●●●●円」という保険は、個室にグレードアップするために必要と力説しておられました。

私自身何度か入院をしているので、金銭的に個室へ移動可能な選択肢を持つのは心の平和のために必要だなと思います。色んな症状の方が入院しているので、食事中に同室の方がカーテン越しに嘔吐下痢されるのは日常ですからね。
なお私は、毎晩深夜に読経する方と一緒になったのが大部屋入院で一番きつかったです。

ネットの情報に加えて、周りがどんな保険に入っているか聞いてみるのも良いと思います。最近では、ファイナンシャルプランナーが相談に乗ってくれたりもするので、保険に入る・入らないという選択に加えて、自分に合った保険を見つけてくださいね。

ライター:ひつじさん文・ひつじ
キャリアコンサルタント&産業カウンセラー。新卒入社の企業での採用&研修担当を経て、現在はコンサルティング会社にて企業の相談事をメインに活動中。子持ち、資格マニア、雑学大好き。就職転職だけでなく、結婚出産等も含めたキャリア相談に定評あり。
Twitter:@ career_sheep


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