学生の長い夏休みがうらやましい! 社会人のお休み事情 #キャリアロードマップの一歩目

2022/08/10

社内ハック

こんにちは! キャリアカウンセラーの"ひつじ"です。
夏ですね。通勤電車の混雑が緩和されてうれしい反面、学生さんの長い夏休みがうらやましくなる時期になりました。
そこで今回は「社会人のお休み」についてお話していきたいと思います。

<目次>
1.有給休暇って本当に取れるの?
2.有休を上手く取るにはどうしたら良い?
3.そもそも有給休暇の仕組みってどうなってるの?
4.休みをどう過ごすかは自分の自由

有給休暇って本当に取れるの?


社会人の休みといえば、「年末年始休暇」「盆休暇」と「有給休暇」ですよね。中でも有給休暇については、選考段階の学生さんから「御社では有給休暇は取りやすいですか?」という質問をよく受けます。

大手総合旅行ブランドから発表された2021年の調査では「取得率が60%になり6年ぶりに改善」と言われているものの、ドイツの90%やアメリカの80%に比べるとまだまだですし、何より「取りにくいイメージ」がありますよね。

ぶっちゃけ「取りやすい会社」「取りにくい会社」もあるし、同じ会社でも「取りやすい部署」「取りにくい部署」もあります。

そこは運です。

でも労働者の権利なので、あなた自身のためにも、次の世代の人たちのためにも頑張って取得していってもらえたらなと思います。

有休を上手く取るにはどうしたら良い?


2015年の調査ですが「有休をとるときに罪悪感を感じるか?」という質問の結果です。 (https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/13027) 

・とても感じる 7.2%
・少し感じる 24.5%
・あまり感じない 34.7%
・全く感じない 33.6%

となっています。

時代が変わるにつれて、減ってきているなという印象はありますが、まだまだ罪悪感を感じてしまう人は多そうです。

まあ罪悪感は感じたとしても、平日じゃないと出来ない用事もあるし、リフレッシュも大事なので、上手く取っていく術を身に着けていきましょう。

有休休暇を上手く取るコツ。
それは、「段取り」と「根回し」につきます。

わかりやすい具体例の声があったので、気になる人はこちらの記事も読んでみてください(段取りと根回しが大切!? 社会人が海外旅行のための休暇を取るコツ) 

まず「段取り」ですが、要は自分が休む間の仕事を放ったらかしにせず整理や準備をしてから休もうねということです(体調不良や慶事のような突発的なものは別ですよ)。

次に「根回し」ですが、休み中の自分の仕事のフォローをしてくれる人はもちろん、その部署のキーマンを味方に引き込むことを忘れてはいけません。
そのためには人間関係を良くしておく日々の下準備も大事です。

そして最後は「図太さ」で乗り越えましょう。
よく「有給休暇明けに、職場の人に謝ったり、御礼を言うなんておかしい」という意見を耳にします。有給休暇は労働者の権利なので、謝る必要はないと私も思っています(仕事上のミスがあれば別ですよ)。ですが、「ありがとう」は言うべきだと思っています。
あなたがいない間に誰かが何かしら仕事のフォローをしてくれているものです。円滑な人間関係のためにも、穴埋めをしてくれた人への言葉があった方が、みんなが気持ちよく働けて休みも取れるのではないでしょうか? (御礼としてのお土産強要みたいな文化はダメだと思いますがね)

そもそも有給休暇の仕組みってどうなってるの?


新入社員研修の就業規則の説明であったと思いますが、せっかくなので有給休暇について簡単におさらいしておきましょう。

有給休暇については「労働基準法」という労働者の権利を守る法律に規定されています。
1.半年間継続して雇われている
2.出勤率8割以上
という2点をクリアしていたら、入社半年後に10日の有給休暇をもらえるというものです。(詳細は厚生労働省のHPを見てくださいね https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/jikan/sokushin/roudousya.html)

有給休暇は労働者の権利なので、会社側は取得することに対して拒否はできませんが、時季変更権といって「ちょっと時季をズラして欲しいな」と言うことは可能です。
なので、自分の仕事の繁忙期閑散期を把握して、上手に有休を取っていってくださいね。

休みをどう過ごすかは自分の自由


この記事を書きながら、有休の前日に上司から「飛行機の中とかヒマでしょ?」と、資格の本を渡され、ワイキキビーチで必死の形相で問題集を解いていた記憶が蘇ってきました(今となっては笑い話ですが、なかなかひどいですよね)。

休みだけでなく、帰宅後の学びを会社側が求めてくるケースは多々あります。

強制は法律的にアウトですが、「勉強しないといけない雰囲気がある」みたいなグレーゾーンで、モヤモヤするという話もよく聞きます。

働く側からすると押し付けは止めて欲しいと思うし、資格取得の推進をしていた身としては、つべこべ言わず勉強してくれと思ってしまうので、難しい問題です。

ただ、先日40歳前後の中途採用をしていて、「社会人になってからの学びの差」をつくづく感じたところなので、また会社側から指示があれば、私はおとなしく勉強していると思います。
自分にとって興味のない内容であったとしても、会社側からの視点で必要と判断されているわけなので、視野を広げるきっかけになるかもなと思ってしまう私は社畜度が高いですね。

最後に


夏休みの電車や道路の混雑緩和っぷりをみると、通勤者と通学者が、同じタイミングで移動しているんだなと実感します。

学生さんには怒られそうなのですが、長い夏休みを辞めて、日々の学校の開始時間をゆっくりにすれば、通勤ラッシュも減るだろうにと思ってしまいます。

夏場は疲れが溜まりやすい時期でもあります。体調には気を付けて、楽しい夏を過ごしてくださいね。

ライター:ひつじさん文・ひつじ
キャリアコンサルタント&産業カウンセラー。新卒入社の企業での採用&研修担当を経て、現在はコンサルティング会社にて企業の相談事をメインに活動中。子持ち、資格マニア、雑学大好き。就職転職だけでなく、結婚出産等も含めたキャリア相談に定評あり。
Twitter:@ career_sheep


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