Vol.10　「好きになるのは分不相応な人ばかり…」自己評価の低い人が前向きに恋愛を楽しむ方法【週末アドレセンスー恋の忘れ方ー】＜最終回＞

例え二十何年生きてきた人生経験豊富な大人でも、苦い恋愛経験はいつまでも尾を引くもの。「まじでつらい……」「あの時、ああしていれば…」自分では消化しきれないどうしようもない思いを抱えていませんか？

確かに失恋というものは、辛くて苦いショックな経験ですよね。でも、もう恋なんてしないなんて言わせないよ絶対。

ここは、傷ついたあなたを少し前向きにしてくれる失恋クリニック。あなたが再びアドレセンスな週末を過ごせるように、酸いも甘いも、色々な恋愛を経験してきた諦子（あきこ）せんせいが、悩みを分析し、恋の忘れ方を処方します。

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諦子（あきこ）せんせい

失恋クリニック/恋愛処方箋技師
失恋患者さんたちは諦子せんせいの核心をついた回答に妙に納得してしまう。

分不相応は思い込みかもしれない

自分にコンプレックスを抱えてしまう気持ち、とても分かります。私も容姿のことやステイタスのことで、相手に釣り合わないと落ち込む経験は数知れずあります。

でも、それを理由にぶち壊していたら、いつまでたっても自分好みの相手とは結ばれません。ご自分の中で、ご自分よりも劣っているなと思う男性を選んで、心の安定を手に入れる他無くなってしまいます。それでは「タイプではない男性」を選ぶことになるので、恋愛感情を抱くことは難しいですね。

分不相応なんて、それはあなた自身がそう思っているだけのこと。彼らの方も「不相応」と思っていたら、そもそも二度もご飯に行ったり、あなたを食事に誘ったりしないと思いませんか？

自己完結で恋を終わらせるのはもったいない

あなたは彼らから見て十分に魅力的だったんだと思います。と、私が言ってもあなたはきっと「いやいやいや……」とこれを読みながら心の中で呟いているでしょう。

では一旦、「分不相応」である事実はご自分の中で事実として保管しつつ、「不相応ですが何か？」という図太さも横に備えてみてください。

みんながみんな、釣り合いの取れた相手としか恋しちゃいけないの？そんなの全然ドラマチックじゃなくて、つまらないじゃないですか。不相応を恋の終わりにすることをやめましょう。好きだと思える人が、二人きりでご飯に行こうと言ってくれている、この事実に幸福を感じてみてください。

今度「不相応」なお相手と食事に行く機会が出来たら、相手から見た自分がどう映っているか気にするのではなく、一緒にご飯出来ている事実に喜びを感じてみてください。

今回で本連載は最終回。失恋のお悩みを投稿してくださったみなさま、本連載を読んでくださったみなさま、ありがとうございました。

学生の窓口編集部も、みなさまの失恋話に共感したり、松本千秋先生の愛情のあるアドバイスが身に沁みたり……。たくさんの気付きをいただいた全10回の連載でした。今後もマイナビ学生の窓口フレッシャーズをよろしくお願いいたします。

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松本千秋（文・漫画）

映像制作→映像編集→専業主婦→銀座ホステス→イラスト業→漫画家。東京都出身。
少年画報社ヤングキング「トーキョーカモフラージュアワー」連載中。
cakes「38歳バツイチ独身女がティンダーをやってみた結果日記」連載中。
note：https://note.com/hibaransu
Twitter：@imakarahima