みなさん、こんにちは。人生サポーターの百太郎です。
私が担当するのも4回目となりました。前回の記事は、リモートワークにおけるコミュニケーションのポイントについて。
今回も若手社員の方から多く寄せられるご相談の中からテーマを選択し、お話させていただきたいと思います。
まだ入社したてだったり新型コロナウイルスの影響で入社自体が伸びてる方もいらっしゃるかと思いますが、今後の社会人生活のためにも、ぜひ目を通してもらえればと思います。
今回は「キャリアアップしたい!」という人へ向けてお話します。
<目次>
1.やる気まんまん! だったはずが?
2.現代版キャリアアップの王道パターン
3.今、求められるT型人材とは?
4.あなたなりのT型人材像を見つけるには
5.キャリアアップに必要な3つのスキルとマインド
就職活動をしている頃から、「この会社に入社できたら、キャリアアップして大きな仕事ができるようになりたい!」または「年収をしっかりあげていきたい!」と思われていた方もたくさんいらっしゃるかと思います。
やる気満々でスタートしたものの、日々の慌ただしさに追われ「キャリアのことなんて考えられないよ」なんて声もよく聞きますが、そんな方に向けて、意識しておくと必ず役に立つキャリアアップのパターンとマインド、スキルをご紹介していきます。
キャリアアップの王道といえば昔は、スペシャリストを目指すのかジェネラリストを目指すのかの2パターンとよく言われていました。
ここでいうスペシャリストは一つの分野を専門的に掘り下げて、他の人より抜きでたスキルをもつこと。例えば、法務部門担当やエンジニアなど一つの部署で専門的に仕事をする人のことを指します。
それに対して、ジェネラリストとは企業内の幅広い分野の知識や技能、経験を持つことを言います。例えばジョブローテーションで複数の部署を経験する総合職のような人です。一般的にはジェネラリストの方が会社全体の経験を持つことが多く、管理職になったり経営自体に関わることも多くなる感じでした。
しかしながら、時代や技術革新が激しい最近は、縦に深ぼるスペシャリスト、横に広げるジェネラリストの考え方だけでは通用しなくなってきています。
そこで、今目指すべきとされているのが、スペシャリスト(縦)とジェネラリスト(横)の双方の能力が組み合わさったT型人材です。
T型人材とは、会社全般の一般的な知識を持ちながら自分の専門性を深めている人。噛み砕いていうと、企業の中で「〇〇といえば△△さん!」と言われる看板を持ちながらも、他の部署の人や他業種の人とも共通の言語で話しができる人というイメージです。
どうして今までのスペシャリストかジェネラリストかの考え方だけではダメなのか。それは変化が急速になっている今の時代、一つの専門性だけや企業内だけの知識だけでは、今あるものを大きく成長させることが難しくなってきているからなんです。
深い知見を持ちながら、他分野と組み合わせる力が求められています。そのために、横軸の広がりに関しても部署や企業内だけの顔の広さではなく、社内や業界を超えた繋がりを持てる人になっていくのが理想です。
T型人材を目指していけば、会社内での出世に有効なだけではなく、キャリアアップを求めて転職するときにも自分の選択肢を広げてくれる武器にもなります。
さて、キャリアアップをしていくためにT型を目指すと良いんだなっていうのは少し理解してもらえましたでしょうか。
では、自分が何をやっていくべきなのか……それを考えるには、今の自分を知ることがとても大切ですね。「私はこれが専門だ!」と言える人は、さらに深めつつその他の経験を足していきましょう。
でも、専門性なんてまだまだよくわからないよ……って感じる人もたくさんいらっしゃることでしょう。技術職や専門職で入社していない人にとってはそれも当たり前。そんな人には、まずは与えられた業務に全力で取り組むことをおすすめします。
業務の流れを一通り掴むと、その流れの中で自分がもっとも活躍しやすい部分や、興味が湧く部分が生まれてくるでしょう。
専門性は得意や興味を見つけて、徐々に深めていくのがおすすめです。会社から与えられている業務をおろそかにしないことは、自分の得意な部分を見つけるためにも必要なことです。専門性を深めるのはそこからでも遅くありません。雑用ばかりで専門性が身につかないからすぐ転職という発想にはならないで下さいね。
今、目の前の仕事でいっぱいいっぱいという人は、その仕事の中では何がやりやすいか、何が比較的楽しいかを一度考えてみてください。そこがまず第一歩です。
最後にキャリアアップするために必要なスキルとマインドについて、3つをご紹介しておきます。実は3つとも基本的なことではあるものの、一朝一夕には身につかないものなんです。若手のうちから心がけることで、キャリアアップにもつながる要素と考えてください。
1つ目は「Emotional Quotient(心の知能指数)」です。
よく似た言葉でIQというのがありますが、IQは頭脳の知能指数なのに対して、EQは心の知能指数です。EQが高い人はどんな人かというと「一緒にいて気持ちよく、思考と感情のバランスを保つことができる人」です。
色んな人と繋がりを必要とされる中で、まず、一緒に仕事をしたいと思ってもらえる人間性を作り上げていくことは、キャリアアップを考える上で重要なスキルだと言えるでしょう。EQは持って生まれたものではなく、日頃の心がけで向上させることができます。いくつかの項目がありますがここでは省略しますね。
2つ目は「コミュニケーションスキル」。
EQの中にも含まれるスキルのうちの一つでもあります。企業が社員に求める重要なスキルであり、マネジメントに必要とされるヒューマンスキルにも含まれている欠かせないスキルです。
会社が求める「コミュニケーションスキル」は「一緒に業務を遂行し成果を出す能力」です。単に話をしていて楽しいだけではなく、論理的に発信や受信ができることを求められます。自分だけが感覚的に理解できるだけじゃなく、より多くの人と共有できるように工夫できるスキルと考えてみましょう。
3つ目は「自己投資」のマインドです。
入社早々にして自分が望む部署ややりたい仕事を担当させてもらえることは多くありません。
そんな中でも、自分のキャリアを作っていくための自己投資として捉えられるマインドを持つことで、T型に近づくことができます。そして、会社から与えられる仕事だけじゃなく自己研鑽に対しても自己投資するマインドを持つことが会社の中だけでないあなた自身のキャリアアップにつながります。
自分に必要なことを自分で手に入れるために、自分に投資するマインドはとても大切です。
今回はキャリアアップのために目指す人材の型と3つのマインド、スキルをご紹介しました。
ご紹介した内容は、一つの企業内で昇進していくためだけではなく、転職も視野に入れながら自分の「ありたい姿」に近づいていくために必要とされることです。縦と横を同時に広げていくことは難しいことですが、時間をかけながら自分のキャリアパスを考えていく手助けになるものだと思います。ぜひ、自分に置き換えて考えてみてください。
また、こんな話を聞いてみたい! こんなことに悩んでいるんだけど…… なんてことがあったらどんどん気軽にお問い合わせください! そして、感想もいただけるとかなり喜びます!
みなさんの声をお待ちしております!
文・百太郎
本気で生きる人をサポートしたい人生サポーター。15年の教員経験&スポーツ指導の後、現在は企業内で人事採用&社内面談に従事しつつ、個人としても活動中。キャリアコンサルティングとコーチングを掛け合わせ、ワクワクするキャリア創りをサポート。
Twitter:@ 100taromomo
公式サイト:https://peraichi.com/landing_pages/view/100taromomo
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