企業型確定拠出年金とは私的な年金制度で、掛金を企業が拠出し、従業員本人が運用するものです。では、勤務先が企業型確定拠出年金を扱っているかどうか、企業年金があるかどうかはどう確認すれば良いのでしょうか。
(監修協力:野原 亮)
企業型確定拠出年金に加入したい場合、まずは勤務先が企業型確定拠出年金を導入しているか確認する必要があります。勤務先の総務・人事などの関連部署に確認すればわかります。
勤め先が企業型確定拠出年金を導入している場合、次に自分が加入対象であるかも併せて確認する必要があります。企業型確定拠出年金は、各企業が定める規約によって加入対象が異なります。「正社員のみ」「全従業員」「加入は選択制」など、さまざまです。
次に、企業年金の加入を確認する方法についても解説します。
企業型確定拠出年金の拠出可能な上限額に影響を与える企業年金には、
「確定給付企業年金」
「厚生年金基金」
の2つがあります。これらに加入しているかどうかは、以下の方法で確認できます。
在職中は基本的に勤務先の総務・人事担当者に直接確認するのが最も手っ取り早いでしょう。確定給付企業年金や厚生年金基金は、通知が届くことで加入を確認できるケースもあります。
退職後は確認方法が極端に少なくなってしまうため、退職時の案内や加入員証、口座番号やID・パスワードなどの大切な個人情報などをなくさないようにしましょう。
企業型確定拠出年金に加入するにあたっては、企業年金に加入しているかどうかによって拠出できる上限額が月額・年額のいずれも変わってきます。具体的には、企業年金に加入していない場合は月額55,000円(年額660,000円)が上限、企業年金に加入している場合は月額27,500円(年額330,000円)が上限となります。
勤務先が企業型確定拠出年金に加入しているかどうか、自分自身が企業年金に加入しているかどうかは、基本的に総務・人事担当者に直接確認しましょう。退職後は確認しにくくなりますので、十分に注意が必要です。
(学生の窓口編集部)
監修協力:野原 亮(のはら りょう)
確定拠出年金創造機構 代表。証券営業、株式ディーラー、営業マーケティング会社を経てFPとして独立。中小企業の確定拠出年金を中心とした福利厚生の社外担当として活動。上場企業等の金融研修なども担当している。
https://fpsdn.net/fp/rnohara/